レガリアとシモンズはどう違う? 購入前に寝比べておくべきマットレスはコレ!
INTERVIEW

マットレスは、寿命約10年のロングライフ。10年間の快適な眠りを手に入れるために、とことん寝比べて満足できる一品を選びたいもの。そこで、今回はマットレス寝比べ企画第1弾! 二大人気ブランド、レガリアとシモンズを試せる大塚家具のショールームで、寝比べるべきおすすめのマットレスを『スリープアドバイザー』に聞きました!
レガリアとシモンズ、似ているようでやっぱり違う!
—レガリアとシモンズは、どんな特徴のあるブランドですか?
レガリアとシモンズは、大塚家具でも人気のブランドですね。どちらも寝心地に対して強いこだわりを持って、究極の寝心地を追求しているマットレスブランド。両ブランドのハイグレードモデルで得られる最上級の寝心地は、甲乙つけがたい最高の寝心地だと思います。
一方、価格がリーズナブルなモデルで比べると、2つのブランドにも違いが出てくるんです。
全モデルで『ポケットコイル』を採用しているシモンズの場合は、バネによって身体にフィットするマットレスに仕上げているのが特徴。その分、詰め物の量はそれほど多くありません。
一方、レガリアの場合、リーズナブルなモデルでは『ポケットコイル』を使わず、かためのバネを使うことで安定感をキープ。その上の詰め物で身体のラインを支えるという考え方です。
また、どちらも創業から100年以上の歴史がある、アメリカの老舗メーカーのブランドですが、大塚家具で取り扱っているシモンズのマットレスは日本国内で生産しているのに対し、レガリアはアメリカ産という違いもあります。
そのような基本的な考え方やつくりの違いが、寝心地の違いとして現れてくるので参考にしてみてください。
<まず!>最初に寝比べるべきは、最高峰モデル!
レガリア『ザ・レガリア』998,000円(税込)
シモンズ『デルニエ』380,000円(税込) ※現在中止品
ご予算に関わらず、ぜひ試していただきたいのが、両ブランドの最高峰モデルの究極の寝心地。そのブランドの最高の寝心地を体感することで、ブランドの傾向やコンセプトをなんとなく理解できます。どちらも一度横になると、しばらく動きたくなくなりますよ(笑)。
レガリアの『ザ・レガリア』は、シングルサイズで約100万円のマットレス。『ポケットコイル』を二段重ねた上に詰め物をのせ、さらに小さいバネを入れるなど、フィット感を追求した独自の構造です。湿気がこもりづらいクッションを使ったり、中央だけバネをかたくしたりなどの工夫もしていますね。
レガリア『ザ・レガリア』
シモンズでは、大塚家具モデルである『デルニエ』が、いまショールームにある中では一番グレードが高いモデルです。『ポケットコイル』に豊富な詰め物を重ねることで、フィット感の高い寝心地を実現しています。
シモンズは高級ホテルで使われるなど、ブランドとしての知名度や信頼性も高いので、安心してお選びになるお客さまが多いですね。日本で生産している日本向けのモデルは、日本人の嗜好に合わせて、アメリカ産のものよりややしっかり目につくられています。
シモンズの『デルニエ』
<寝比べ1>30万円台で、心地よさの僅差を寝比べる!
レガリア『パーフェクション』390,000円(税込)
シモンズ『カスタムロイヤル』345,600円(税込)※現在中止品
最高峰のコンセプトを受け継いだワンランク下のモデルで比較するなら、この2つのマットレスがおすすめです。どちらも『ポケットコイル』を使った、同価格帯のモデルになっています。
レガリア『パーフェクション』
シモンズ『カスタムロイヤル』
このグレードでは、2ブランドの寝心地には、ほとんど違いがないと思います。後悔のない選択のためにも、ぜひブランドを意識せず、先入観なしで気持ちよさを寝比べてみていただきたいですね。
<寝比べ2>ふかっとorしっかり? 10万円台を寝比べる!
レガリア『サークレット』149,000円(税込)
シモンズ『EXE グレーシャスN』153,900円(税込) ※現在中止品
もう少し価格を抑えたいという場合におすすめなのが、レガリアの『サークレット』です。レガリアのマットレスは、枕がなくても理想的な身体のラインを支えてくれるのが魅力の1つ。この価格帯でそんな気持ちのいい寝心地が得られるのは、レガリアならではだと思います。
レガリア『サークレット』
そして『サークレット』と寝比べていただきたいのは、シモンズの『EXEグレーシャスN』。ややかためのフィーリングですが、気持ちのいい寝心地です。ただ、これまで試していただいた上級モデルのような「ふかっと感」はないですね。
シモンズ『EXE グレーシャスN』
10万円台のマットレスになると、シモンズとレガリアで少し差が出てくると思います。「ふかっと感」がお好きな方はレガリアを、ややしっかり目がお好きな方はシモンズを選ばれる場合が多いですね。
<寝比べ3>アンダー10万円マットレスを寝比べる!
レガリア『オネスティ』69,900円(税込)
シモンズ『ゴールデンバリューR』75,000円(税込)
さらに価格を抑えて、10万円未満のマットレスでおすすめしているのは、シモンズの『ゴールデンバリューR』。かたすぎる感じはないですが、しっかりとした寝心地のモデルです。
シモンズ『ゴールデンバリューR』
10万円未満のモデルでも、シモンズでは『ポケットコイル』を使っています。ただ、実際にいろいろなモデルを寝比べるとおわかりになると思いますが、『ポケットコイル』のマットレスでも寝心地はさまざまです。
スペック的なことは、あくまで参考情報。寝心地のフィーリングを確かめて、最終的に迷われたときにスペックを確認して、メリットやデメリットを理解して選ぶといいですね。
一方、同価格帯のレガリア『オネスティ』は、シモンズの『ゴールデンバリューR』と比べると「ふかっ」としています。この価格帯でもフィット感の高い寝心地を得られるのは、詰め物にこだわっているレガリアならではですね。
レガリア『オネスティ』
『オネスティ』がやわらかいと感じるなら、『ゴールデンバリューR』を。逆に『ゴールデンバリューR』がかたいと感じるなら、『オネスティ』がおすすめですね。実際に寝比べてみると、ご自分に合ったものがわかると思います。
寝心地のよさは、価格やスペックだけではわからない!
—自分に合ったマットレスを選ぶコツは?
マットレスを寝比べてみたお客さまからは、「値段じゃないのね」という声をよく伺います。実際に、寝比べてみると低価格のマットレスの方が気持ちいいと感じられる場合もあります。やはり、スペックやブランド名、価格にとらわれず、自分に合うか合わないかを寝比べてみることが大切ですね。
例えば、シモンズの場合は、旅先のホテルで気に入って、家でも同じ満足感を得たいとお求めになられるお客さまも多くいらっしゃいます。そのような場合は、シモンズをご案内しながらも、同じような寝心地のマットレスを寝比べていただくことで、より納得のいく選択をしていただけると思います。
お客さまのなかには、お電話でマットレスを注文したいという方もいらっしゃいますが、はじめての場合は、合うか合わないかを試してからご購入いただくことをおすすめしています。
マットレスは、長くお使いになるものです。価格帯やスペックだけで判断するのではなく、ぜひお近くのショールームでお試しになって、ご自分に合った満足できるものをお選びになってください。洋服や靴とは違い、マットレスを選び慣れているという方は少ないと思いますので、私たち『スリープアドバイザー』もお手伝いします。
*記事中で表示したマットレスの価格は、2021年10月1日現在のシングルサイズの税込価格です。また、商品モデルの入れ替えなどに伴い、内容が変更になる場合もあります。
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スリープアドバイザー
小澤勇二(おざわゆうじ)
ポルトローナフラウ東京青山 アシスタントマネージャー。あらゆる年齢層の睡眠の悩みに応える睡眠のエキスパート。さまざまなお客さまの細かいニーズに合わせて、最適なアドバイスを提供できるように日々勉強しています。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
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