取り入れたい!ショールームの寝室コーディネート
COORDINATE

大塚家具のショールームへ足を運ぶと、寝室を再現したディスプレイに目を奪われることが少なくありません。「寝室づくりの参考になる」「コーディネートのポイントを知りたい」という声も上がるなど、定評のあるディスプレイのポイントを、大塚家具のスリープアドバイザー兼インテリアコーディネーターの鑓田浩司(やりたこうじ)がナビゲートします。
季節、イベント、フェアなどをテーマに
──大塚家具のショールームはさまざまな店舗がありますが、どこへ足を運んでも、寝室を再現したディスプレイに、つい目が行きます。とても素敵ですね。
ありがとうございます。コーディネートのテーマは、
・季節
・新生活やクリスマスなどのイベント
・大塚家具のベッドフェアといった催事
などに合わせて決められます。
テーマが決まれば、ベッドやチェスト、ベッドメイキング、カーテン、ラグ、照明スタンドなど、それぞれの担当者がおすすめ商品をセッティングし、相談し合ってコーディネートしています。
──スタッフのセンスで、ディスプレイが出来上がっているのですね。
はい。ですので、責任重大です。テレビや雑誌、インターネットのインテリア特集などは、必ず見て研究するようになりました。テレビの「お宅拝見」のような番組も、とても参考になります。カーテンの担当者は、今年のトレンドカラーの情報をいち早くキャッチしてディスプレイに取り入れることもあり、スタッフ全員で情報共有をしています。
家具の組み合わせのイメージができる
──お客さまから、寝室ディスプレイについて、ご意見が寄せられることはありますか?
「ベッドとチェストの組み合わせがイメージと合うので、セットで欲しい」「寝具とカーテンのカラーコーディネートが参考になる」など、組み合わせたときのイメージがしやすいというお言葉をいただきます。単品を買いにきたけれど、セットでのご購入につながることがたびたびあります。
──組み合わせたイメージを見られるのも、ショールームの強みですね。
そうなんです。南船橋店はそれほど売り場面積が広くないのですが、常に数カ所ディスプレイしており、それぞれ頻繁に模様替えをするようにしています。お客さまの興味を引き、イメージに合った寝室のヒントにつながればうれしいと思います。
夏の注目素材は、ユーカリ素材の「テンセル」
──毎日暑い夜が続いていますが、夏向きのコーディネートのポイントを教えてください。
夏のコーディネートは、素材選びが大切です。寝具を夏用素材に替えるだけで、寝室の印象がガラッと夏向きの表情に。また、蒸し暑い夏の夜の寝心地も格段に違います。
リネン(麻)、綿のガーゼなどを選ぶと、見た目にも涼しいうえ、肌触りがやわらかくて気持ちよく眠れます。それに加え、最近になって人気が高まっているのはテンセルです。テンセルはユーカリからつくられた天然繊維で、透湿性・吸湿性・放湿性が高く、消臭機能にも優れています。
今年のカラーはグレーで決まり!
──夏向きのカラーコーディネートは?
よく知られているのは、涼しげな寒色系ですね。青や青緑、青紫などの寒色は、体感温度を2〜3℃くらい下げる効果があると言われています。また、寒色系は、心を落ち着かせてくれる効果が高く、心身の回復力を高める色でもあり、疲れやすい夏にピッタリです。爽やかで涼しげなブルー系のシーツやかけ布団カバーなどはどなたでも試しやすい色で、清潔感のあるホワイトとの相性もよいです。
一方、最近注目されているのは、薄めのグレーです。涼しい印象の中に、シックな落ち着きがあり、ほかの色と組み合わせても失敗がありません。どの年齢層のお客さまにも好まれる万能カラーです。
──薄めのグレーなら寝室が暗くならず、かつ上品な雰囲気を保てますね。
枕カバー、かけ布団カバー、シーツのカラーを、ぜひグレーに統一してみてください。グレーのインパクトが涼しさを運んで、寝室コーディネートの完成度が一段アップすること間違いありません。
気をつけたい“ゴチャゴチャ”コーデ
──だれもがやってしまいがちな、「残念な寝室コーディネート」はありますか?
・好きなモノをゴチャゴチャ飾ってしまう
寝室はプライベート空間なので、好きなモノを飾る方は多くいらっしゃいます。ただし、数が多すぎて渋滞しているときは注意が必要です。飾りすぎないように数を限定して、寝室はなるべくスッキリさせておきましょう。
・色の統一感がない
多くの場合、枕カバー、かけ布団カバー、シーツを個別に購入しているため、色がちぐはぐになっていることが珍しくありません。この3つは、寝室のドアを開けると目につきやすいアイテムなので、色を統一するだけでコーディネートはグッと見違えたものになります。できれば、同じメーカーで同じカラーを購入できると理想的です。
寝室コーディネートに取り入れたい! おすすめ寝具
──寝室を一気に夏向きにチェンジできる、大塚家具のおすすめ寝具を教えてください。
ユーカリからつくられた天然繊維「テンセル」を使用しています。 触り心地はなめらかで、フワッとした弾力感も特徴。吸湿発散性は綿の約1.5倍もあり、汗を吸収・発散させる力が非常に強いため、蒸し暑い夏の夜もサラッと快適な寝心地。消臭・防菌効果も期待できます。(シングル18,500円・税込)
「Nマイガーデン」シリーズ
テンセルを100%使用した新ラインナップ。さらっとした滑らかな肌触りとドレープ性に、注目が集まっています。掛け布団カバー、ボックスシーツ、ピローケースを取り揃えており、「Nマイガーデン」シリーズでのトータルコーディネートも素敵。ホワイト、ピンクベージュ、パールグレー、トープの4色は、どれも落ち着いた色合いで好評です。
大塚家具でロングセラーを誇る人気商品。ポーランド産のマザーグースを使ったダウンの品質のよさはもちろん、エジプト超長綿を使った側生地の通気性が抜群。吸湿発散性に優れ、夏のジメジメした汗を素早く放出して熟睡できること間違いなし!(シングル118,000円・税込)
寒暖差のある夏の夜、羽毛布団が大活躍
──夏なのに、羽毛布団がおすすめとは意外です。
「肌掛け」と呼ばれる、薄めの羽毛布団をおすすめしています。最近は、寝るときにエアコンを使う方が増えました。入眠するときは快適ですが、タイマーをかけて切れたときに暑さで目覚めてしまったり、逆にエアコンをつけっぱなしだと冷えてしまったりすることも。
肌掛けが1枚あると、体温の上がり・下がりを調整できます。通気性も優秀なので、暑くて汗をかいても布団の中の環境を一定に保って、ひと晩中ぐっすり眠れます。
ご夫婦で同じ寝室でエアコンをかけて寝ている場合、ご主人様が暑がりで奥様が寒がりという問題がよくあります。ご主人様には肌掛けを、奥様にはもう少し羽毛の充填量の多いミディアムタイプという選択肢もあります。羽毛布団は、1年中使うのに最適なかけ布団なんですよ。
──最後に、夏に向けて素敵な寝室コーディネートをしたい読者へ、メッセージをお願いいたします。
寝苦しい夜が続くと、昼間の活動も低下することがあります。寝室を快適に過ごせるようにコーディネートすれば、よりよい睡眠につながるきっかけになります。大塚家具のショールームのディスプレイで、たくさんのヒントを見つけてください。少しでもお客さまの参考になるようなコーディネートを、スタッフ全員で研究しながら皆さまをお待ちしています。
取材・文/内藤綾子
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大塚家具 スリープアドバイザー
鑓田 浩司(やりた こうじ)
大塚家具 南船橋店
プランニングチーム アシスタントマネージャー。インテリアコーディネーター、照明コンサルタント、窓装飾プランナー、整理収納アドバイザー2級。あらゆる資格を持ち、お客さまのさまざまなニーズに対応したいと思っています。リピーターのお客さまが多く、ご指名も多いのを励みに仕事に取り組んでいます。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
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