ベッドのマットレスの選び方 どれが正解? 不正解?
INTERVIEW

「昔、これがよいと聞いたから」「みんながおすすめしているから」など、なんとなくの理由でマットレスを選んでいませんか? そこで、今回は、眠りの専門家である大塚家具のスリープアドバイザーに、ベッドのマットレスの選び方で、よくある誤解や新常識についてクイズ形式で聞きました。
Q.「ベッドのマットレスを選ぶときは、仰向けで試す選び方」が正解?
これは、半分正解ですね。もちろん、ベッドのマットレスの選び方として、まず仰向けで寝ていただくのは前提。さらに、仰向けだけでなく、いろいろな寝姿勢で試していただくのが正解です。大塚家具のショールームにいらしたお客さまには、そのようにおすすめしています。
特に、ご自身が入眠時にどんな姿勢をとっているかを確認しておいて、その姿勢で試してみるとよいでしょう。
「わざわざ寝て試さなくても、ちょっと腰かければ大体わかる」と思っていらっしゃる方も意外と多いのですが、『寝る』と『腰かける』では重心のかかり方が全く異なります。実際に自宅で寝る時のように、横になってみるのが一番です。
ちなみに、私たちの理想の寝姿勢は、背骨が立ち姿勢と同じ状態になっていることだと言われています。仰向けで横になったときには、理想の寝姿勢をサポートしてくれるマットレスかどうかをぜひ確認してみてください。
大塚家具のショールームでは、いろいろな種類のマットレスを1度にお試しいただけます。寝比べることで各ブランドの寝心地の特徴なども分かってくるはず。ぜひ、いろいろな寝姿勢でいろいろなマットレスに横になって、ご自分に合った寝心地を見つけてみてください。
Q.「カタログのスペックが同じなら、寝心地は同じ」は正解?
全く同じモデルのマットレスであれば、寝心地は同じだと言えますが、カタログなどを見てスペックが同じだからといって、寝心地が同じということはありません。
最近のベッド用のマットレスは、クッションの層が何層にも重なってできています。その全ての層のスペックが細部まで全て同じということは考えにくいですね。
素材の若干の違いだけでも寝心地は大きく変わりますので、カタログのスペックだけ見て選ぶのは要注意。マットレスの選び方としては、実際に横になって試してみることをおすすめします。
Q.「同じ体型の人がおすすめするマットレスだから、自分にも合っている」は正解?
もちろん、偶然合うことはあるかもしれませんが、「体系が似ていれば、身体に適したマットレスが一緒」とは、決して言えません。
マットレスの選び方としては、体型だけでなく、寝心地のお好みや寝姿勢の違い、身体のお悩みなど、さまざまな観点からチェックすることが大事。第三者の意見は参考までに留めて、極力ご自身で試してみることをおすすめします。
Q.「パートナーの寝返りが気になるときは、ポケットコイルのマットレスがおすすめ」は正解?
これは正解です。ポケットコイルは、ひとつひとつのコイルが独立した形状になっている、点で身体を支えるコイルです。重さがかかる部分だけ沈み込むので、パートナーの方が寝返りなどで動いた際の振動をより抑えることができるんです。
マットレスの振動が気になるという方は、ぜひポケットコイルのモデルを1度お試しください。
Q.「健康のためには、硬いマットレスがいい」は正解?
これは不正解ですね。「硬いマットレス=健康によい」ということは、決してありません。
日本ではわりと最近まで、畳の上に布団を敷いて寝るというスタイルが一般的でした。その文化や考え方の名残もあり、身体をあずける敷き布団やマットレスは「硬いものが良い」と思っている方が、まだまだ多いと感じます。
しかし、実際には「身体のラインに沿って適度に沈み込む」ものが睡眠の質を高めてくれると言われています。硬いマットレスやクッション性のない敷き布団では、横になったときに身体が出っ張っている部分の荷重が大きくなってしまうんです。
例えば、仰向けの場合はお尻や背中などに荷重がかかり、逆に腰の部分はすき間ができてしまいます。横向きになったときは、肩や腰に荷重がかかりますよね。そうすると、そこが圧迫されたり、血流が悪くなったりして、肩や腰の痛みとしてあらわれることもあります。また、圧迫を和らげようと不必要な寝返りが増え、睡眠を妨げてしまうこともあるんです。
また逆に、「身体を十分に支えることができない、やわらかすぎるマットレス」も、正しい姿勢で眠れず腰や肩が痛くなることがあります。
理想の寝姿勢は立ち姿勢だと言われています。立ち姿勢の身体のラインに沿って支えてくれるものがベストだと言えるでしょう。大塚家具でおすすめのマットレスの一例をご紹介しますね。
●しっかりとした寝心地がお好みの方へ
「クレーネ スペシャル1.9」ハード仕様(フランスベッド)
ひとつひとつのコイルを不織布で包んだポケットコイルを採用することで、コイルが独立した点となって体を支えて体圧を分散。身体の凹凸に合わせてきめ細かくフィットしてくれます。
●ふんわりした寝心地がお好みの方へ
『サークレット』(レガリア)
こちらもポケットコイルを採用したモデル。コイルの上には、たっぷりとしたウレタンのクッションを重ねることで、身体の凹凸をしっかりと吸収するフィット感の高い寝心地をつくりだしています。
また、「腰部分はしっかりめがよい」という声にお応えして、腰部分のサポート性を高める構造を採用しているのも特徴。ふんわりとした寝心地ながら、腰部分の過度な落ち込みを防いでくれます。
●ホテルのような寝心地をご希望の方へ
『ボトムクッション』(レガリア)
ホテルのような寝心地をつくりだすには、マットレスの土台にボトムクッションを取り入れるのがおすすめです。マットレスとボトムスを重ねるダブルクッション仕様にすることで、より耐圧を均等に分散できます。
また、ダブルクッション仕様にすることで、寝心地がよくなるだけでなく、耐久性や通気性がよくなるというメリットもあるんですよ。
Q.「ベッドのマットレスは高価なほど、長持ちする」は正解?
マットレスの寿命は、内部に使用している素材の質や構造によって決まってきます。「高価なマットレスほど長持ちする」とは一概には言えませんが、高価なマットレスであれば内部構造がしっかりしているタイプが多いと言えるでしょう。
ただし、いくら高価なマットレスでも「まったくへたらない」ということはありません。使っているうちに、どんなマットレスでもクッションの形状は徐々に変化し、身体になじんでくるものです。
マットレスを長持ちさせるためには、定期的にマットレスの向きを変えて腰の当たる位置を変えるローテーションを行うのがおすすめですよ。
いろいろな寝姿勢で寝比べて、後悔しないマットレス選びを。
ベッドのマットレスの上手の選び方としては、まずはいろいろな寝姿勢で寝比べてみることが大切です。私は、横向きで眠りに入ることが多いので、横向きになったときの寝心地を最優先し、横向きで気持ちのよいと感じるマットレス、枕、ベッドパッドを選びました。
寝比べることのメリットの1つに、実際に自分にとってどんなマットレスが合っているかを発見できるという点もあります。理論上よいとされているものであっても、それがご自身に一番合っているマットレスだとは限りません。
大塚家具のショールームでは、私たちスリープアドバイザーがお客さまに合ったマットレス選びをサポートします。ぜひお気軽に声をかけてください。
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*記事中で表示した商品については、商品モデルの入れ替えなどに伴い、内容が変更になる場合もあります。
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