【専門家に聞く!】 すっきり寝室掃除でぐっすり睡眠を(第1回) 「基本的な手順と掃除グッズ」

一日の疲れを癒やす寝室は、いつも清潔を保って気持ちよく眠りにつきたいものです。そこで寝室掃除の正しい方法を、掃除・収納を得意とする最強ハウスキーパーに聞きました。2回連載でお届けする第1回は、基本的な寝室掃除の手順や使いやすい掃除グッズをアドバイスします。
第2回の記事「【専門家に聞く!】 すっきり寝室掃除でぐっすり睡眠を(第2回) 「湿気よサラバ! 寝室を快適空間にするには?」」はこちら
寝室をスッキリさせたくても、住宅事情で納戸化してしまう
──いろいろなお宅の寝室を見て、気がつくことはありますか?
洋服が収納できなくてベッドの上に放置されている
ベッドヘッドに本や小物などが細々置いてある
旅行バッグや段ボールといった大物が床置きされている
など、物にあふれて納戸化しているとお悩みのお客様は多いです。
──本来は、物を最小限に減らし、スッキリした寝室づくりが理想ですよね。
それに越したことはありませんが、住宅事情を考えると収納スペースが限られてくるので、仕方ない面もあります。
ただし、物があふれていると掃除の効率が悪くなるので注意したいですね。
まずは、ワイパーで乾拭きしてホコリを取ることから
──寝室掃除で便利な掃除用具を教えてください。
・ハンディワイパー……伸縮性のあるものがベストです。ワイパーは、ホコリをくっつけて逃しません。壁や天井などの高い場所で特に活躍します。
・フローリングワイパー……床の乾拭きに。日ごろは、寝室の手に取りやすい位置に置いておきます。「ちょっとした汚れ」にも、ササッとひと滑りでキレイにできる手軽さが人気です。
・ウエットシート……乾拭きしたあとの仕上げに使います。除菌シートなら、より清潔が保てます。余力があるときは、ウエットシートのあとに乾拭きすれば完璧!
──寝室掃除の基本的な手順を教えてください。
フローリングの場合は、次の手順で行ってください。
1.ハンディワイパーで、カーテンレール、壁、ベッドヘッドなど、ホコリがありそうな場所を拭く。
2.枕カバー、かけ布団カバー、シーツを外して洗濯する。布団や枕は干すか布団乾燥機にかける。
3.フローリングワイパーで床のホコリを取ったあと、掃除機をかける。
フローリングワイパーで拭かないでいきなり掃除機をかけると、排気口から風が出て、ホコリが舞ってしまうので、順番を間違えないでください。
1~3を毎日できるのが理想ですが、共働きなど忙しい場合は週末だけということもあるでしょう。週1回でもかまわないので、この手順をルーチンにできるといいですね。
──寝室は、寝るだけであまり使っていないのに汚れますね。
寝室の汚れは、主に髪の毛とホコリです。人のフケや皮脂などダニのエサとなるものも散乱しています。
髪の毛は、掃除機の吸込み口でからまって吸い込みが悪くなることがあるので、特に寝室ではフローリングワイパーが重宝するんです。
濡れた雑巾でダイレクトにホコリを拭くのはNG
──寝室でホコリがたまりやすい場所はどこですか?
ホコリがたまりやすく、目が届きにくい場所がいくつかあります。
・照明のシェード……熱を持つため、放置しておくとたまったホコリがこびりついてしまいます。ハンディワイパーでこまめに拭きましょう。
・ベッド下……かがむ必要があり、掃除しにくい場所です。特にベッドが寝室の隅に設置してある場合は、床の隅まで掃除用具が届きにくく、ホコリの温床になりがち。フローリングワイパーでしっかり拭きます。
また、壁とベッドの隙間を見ると、「こんな所にまでホコリが!」と思うはず。マットレスを上げると、壁についたベッドフレームにもホコリがたまっているので、気をつけてチェックしてください。
・天井……ホコリは天井にもたくさんついて、くすみがちです。ハンディワイパーで天井全体を拭き掃除するとすぐに真っ黒になり、いかに汚れているかがわかります。寝室はいつも天井を見ている場所。掃除すると、気持ちよさが格段に違います。気がついたときに拭いてください。
──誰もがよくやりがちな、「間違った寝室掃除のやり方」はありますか?
濡れた雑巾などで、汚れた場所をダイレクトに拭いてしまうことです。汚れが逆にこびりついたり、ホコリがまだらになって残ったりすることも。ワイパーで乾拭きしてホコリを取ったあと、濡れた雑巾やウエットシートで仕上げるのが基本です。
掃除機のフィルターやダストカップはキレイにすることが前提
──最近の掃除グッズはアイテムがたくさんあるので、掃除がはかどりますね。
一番便利なのは、シートなどが使い捨てできるものです。掃除グッズ自体を掃除するなんて手間をかける必要がありません。
──掃除機などの電化製品は、お手入れが面倒なときがあります。
掃除機のフィルターがホコリだらけになっていたり、たまったゴミを捨てないで、ダストカップにパンパンになっていたりするご家庭が珍しくありません。どちらもこまめにお手入れしないと吸い込み力がグンと下がります。
清潔な掃除用具を使うことも、寝室掃除をスムーズに進める前段階として大切なポイントです。
第2回は、寝室の湿気対策や掃除以外で気持ちよく過ごせる環境づくりに対するアドバイスをお送りします。
監修/ステラさん
文/内藤綾子
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家事代行マッチングプラットフォームタスカジに登録しているハウスキーパー
Stella(すてら)
ハウスキーパー歴3年半。整理収納アドバイザー2級の資格を持つ。「早く・キレイに」をモットーに効率のよい掃除はもちろん、整理収納の技術にも優れ、指名率の高い最強ハウスキーパーとして人気。
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