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【スペシャリストに聞く】いびきの原因と最新治療法とは? 第1回目

宿に一緒に泊まった友人や家族から「いびきをかいている」と指摘されたことはありませんか? いびきには、治療が必要なものとそうでないものがあるそうです。いびきに詳しい『世田谷睡眠呼吸センター』の川原誠司院長に、原因と対策、治療法についてお聞きしました。2回連載の第1回目は、いびきをかく原因や種類についてお届けします。

第2回の記事「【スペシャリストに聞く】いびきの原因と最新治療法とは? 第2回目」はこちら

いびきは誰かに指摘されて気づくもの!? 自覚がない人が多い。

—いびきは、どんなときにかく? かかない人もいる?

もちろん、いびきをかかない人もいますし、同じ人でも日によって多少差はあると思います。一般的には、仰向けになって寝ると、いびきをかきやすいと言われています。また、睡眠は深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りであるレム睡眠が交互に訪れますが、レム睡眠のときに、いびきはかきやすいですね。

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当院に来られる患者さんのお悩みで多いのは、「自分のいびきがうるさいようで、家の人が眠れない」といったもの。実は、本人は困っていないというケースがほとんどです。もちろん、なかには「眠りが浅くなっている気がする」などの理由で睡眠時無呼吸症候群を疑って来られる人もいます。でも、だいたいの場合、いびきをかいているという自覚がないんですよね。

いびきの主な原因とかきにくくする対策とは?

—いびきをかきやすいのは、どんな人ですか?

いびきは、喉(気道)が狭くなることが原因で起きます。

例えば、高すぎる枕を使って、顎を引いたような角度のまま仰向けで寝てしまうと、気道が狭くなって、いびきをかきやすくなります。適度な高さの枕を選んだ方がいいのですが、体格や骨格によっても合う枕は違うので、枕に詳しい専門家に相談することが大切ですね。

また、太っている人は結果的に気道が狭くなるので、喉がつまりやすくなります。あとは鼻づまり。例えば、花粉症などで鼻がつまっていて寝苦しいと、口が開いてしまいます。口が開くと喉が狭くなりやすいので、いびきをかきやすくなりますね。

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飲酒(アルコール)や睡眠薬も、いびきの原因の1つ。喉の筋肉がゆるむことで、喉が狭くなっていびきをかきやすくなります。

また、女性ホルモンは呼吸を刺激するので、女性はいびきをかきにくいのですが、更年期になって女性ホルモンが減ってくると、男性のようにいびきをかきやすくなると言われています。

治療が必要ないびきかどうかは、 検査しないと分からない。

—いびきには、いくつかのタイプがあるんですか?

治療の必要のない、ただのいびきと、睡眠時無呼吸症候群の症状としてのいびきがありますね。

ただのいびきは、『単純性のいびき』とか、『原発性のいびき』と呼ばれますが、単に喉が狭くなって、音が出ているだけの状態。睡眠の質や体内の酸素の低下を伴わないものです。日中に眠気を感じたりすることもなく、日常生活や健康にも害がないとみなされます。ただのいびきであれば、横向きの姿勢で寝るようにする、肥満の人なら痩せるようにする、鼻の通りが悪いなら耳鼻科で治療するなどの対策をとることで、改善する場合が多いです。

一方で、喉が狭くなって呼吸が止まったり、止まりかけたりする前後に出てくるのは、睡眠時無呼吸症候群の症状としてのいびきという可能性が高いです。体内の酸素が低下したり、睡眠が分断されて睡眠の質が悪くなるので、治療の必要がありますね。

自分のいびきが、ただのいびきなのか、睡眠時無呼吸症候群の症状としてのいびきなのかは、検査をしないと判別できないんです。2つの違いは、喉の閉塞の程度によるもの。ただのいびきでも、空気が喉を通らなくなってくると睡眠時無呼吸症候群になる可能性もあります。

パートナーが隣で寝られないくらいの大きないびきは、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いので、一度検査をすることをおすすめしますね。

第2回では、睡眠時無呼吸症候群の症状や原因、治療法についてお話をしますね。

取材・文 武田明子

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