安眠をもたらす寝室の観葉植物 専門家がセレクト!

寝室に観葉植物を飾るとホッと癒やされて、睡眠にもよい影響がありそうです。そこで、観葉植物の企業向けレンタルを行う井上熱帯園の代表取締役社長 井上桂樹(いのうえけいじゅ)さんに、寝室にふさわしい観葉植物をセレクトしていただきました。
寝室に飾る観葉植物、必須の3条件
寝室は、日当たりがあまり良くない北側に面してる住宅が多いです。あまり人が行き来しないので風通しが悪いうえ、掃除を頻回にしない場合が多いことも。それらを踏まえ、以下の条件を満たす性質を持った観葉植物がおすすめです。
1.日陰に強い
2.葉が落ちにくい
3.葉が柔らかい
日陰でも強く育つベストセレクトを紹介
さっそく、上記3つの条件を満たす観葉植物をサイズ別にご紹介しましょう。
高さ30㎝以下のスモールサイズ
ポトス
誰にでも育てやすい初心者向き。品種が多く、葉がライトグリーンの「ライム」や、白の斑が入った「マーブル」、品種改良から生まれた「ポトス・エンジョイ」などがあります。中でも日陰に強いのは「ポトス・パーフェクトグリーン」です。
アグラオネマ
「日陰といえばアグラオネマ」というぐらい日陰に耐える品種です。寒さと直射日光が苦手ですが、室内で育てるなら大丈夫。それほど大きく生長しないため、長期間にわたって鑑賞ができるのもポイント。
オキシカルジューム
生長が早く、水管理も簡単で育てやすさ抜群です。ただし、葉色が濃い緑で華やかさに欠けるかも。彩りを添えたい場合は、葉に黄色の斑が入る「ブラジル」や、ライトグリーンが美しい「ライム」などを選んで。
高さ50~80㎝のミドルサイズ
ヒメモンステラ
切れ込みの入った特徴的な葉が、エキゾチックで人気。暗い場所でもどんどんツルを伸ばすので、室内でも育てやすいのが特徴です。
ケンチャヤシ
乾燥、寒さ、病害虫にも強いオールマイティーな観葉植物です。ヤシの仲間で1~2位を争うほど丈夫。 生長もゆっくりで、大変育てやすいです。
アスプレニウム
葉が放射状に豪快に広がるシダの仲間。 耐陰性が強いのが特徴で、暗い場所でも育ちます。放っておいても早々に枯れることがないので、多忙な人にぜひ。
高さ150㎝以上のラージサイズ
アレカヤシ
スタイリッシュなインテリアグリーンとして定番。黄緑色の葉が優雅で、南国気分も味わえます。長期間日陰に置くと形が崩れるため、ときどき日光に当てることが必要。
シュロチク
竹のような清楚な葉が、落ち着いた雰囲気。寒さや暗さに強く、病虫害も発生しないため非常に育てやすいです。直射日光が苦手なので、週3日はレースのカーテン越しなどの明るい日陰に移動して、光を与えてください。
高性チャメドレア
照明の明かりだけでも育ち、寒さにも強く、夏の葉ダニもつきにくいです。ヤシ科の中でも、耐陰・耐寒・耐乾燥で優秀。
要注意! 水やり、室温、風通し
寝室で観葉植物を育てるとき、気をつけたいポイントは4つです。
Point1.観葉植物に適した明るさに配慮する
観葉植物は、種類によって必要な明るさ(日当たり) が異なるので、購入するときスタッフに確認するとよいでしょう。
Point2.水をやり過ぎて、受け皿にためるのはNG
土がしっかり乾いてから水やりをすると、根腐れがなく健全に育ちます。受け皿に水をためないように注意を。
Point3.寒すぎないように室温調節を
観葉植物は一般的に15℃以上で元気に育ち、10℃を下回ると弱ります。室温10℃を目安とし、それ以下に下がるときは室温を調節してください。
Point4.風通しをよくする
寝室の窓を開けて風通しをよくするか、こまめに換気をして空気の入れ替えをすると元気に育ち、病害虫の予防にもなります。
観葉植物は、寝室の空気をきれいにして、リラックス効果も高いといわれています。寝室に飾って、ぜひ睡眠に役立ててください。
取材・文/内藤綾子
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井上桂樹(いのうえけいじゅ)
井上熱帯園株式会社は、福岡県で観葉植物レンタル・店舗インテリアグリーンリースを展開。スタッフは全員、グリーンコーマスターや園芸技能装飾士などの専門的な資格を持つ。
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