ホテルだと眠れない…旅行や出張先で安眠できない理由と対策
COLUMN

旅行や出張などでホテルに宿泊するときに眠れなくなることはありませんか? その原因はどこにあるのでしょうか。いつもと違う環境で寝るとき、眠りやすくするための寝具の工夫や環境を整えるためのポイントを、睡眠改善シニアインストラクターの鶴田名緒子さんに伺いました。
ホテルだと眠れないのはなぜ?
ホテルなどの宿泊先で眠れない理由として、枕や布団が変わるからという声をよく耳にすることがありますが、どうしてなのでしょうか。鶴田さんは次の2点を挙げます。
枕や布団の高さや硬さが合っていない
寝具は自分の体型や体質、好みに合ったものがあり、宿泊先ではどうしても自宅の寝具と同条件にすることがむずかしくなります。しかし最近は、安眠にこだわった枕や布団を用意しているホテルも増えていますので、質のよい眠りを重視したい方はホテル選びの参考にしてみてもよいでしょう。
普通のビジネスホテルでも、寝具について相談すると対応してもらえることもあります。できる範囲で寝室の環境を工夫して快眠につなげていきたいですね。
そもそも環境に不慣れでリラックスできない
人の「睡眠」は動物の進化の過程で、今のように夜まとめて眠るスタイルになりました。本来眠るという行為は、外敵に襲われるかもしれない危険な行為でもありました。そのため、人は安心できる状況にないとしっかりと眠ることができません。
寝場所を変えることでリラックスできなくなると「眠れないかもしれない」と不安感が増すこともあります。その場合、眠る環境を工夫して整えたり、自宅で眠るときと同じ入眠儀式を行うようにしたりするとリラックスできるようになります。
ホテルだと眠れないときの対処法
ホテルで眠れない理由には複数の原因があるようです。そこでこれらの原因についての対策を鶴田さんに教えていただきました。
寝具の工夫
・いつも使っている枕カバーやシーツを持っていく。
・ホテルによってはさまざまな枕が用意されていることがあるので、自分に合う硬さの枕を借りる。
・シーツの冷たさが気になる場合はバスタオルを敷く。
・冷えが気になる場合は、眠るときに首や肩回りにバスタオルもしくはタオルケットをかけた上に布団をかける、靴下を履いて寝るなどの工夫をする。
室内環境の対策
・温度や湿度の調節をする。湿度が低い場合、タオルを濡らしてハンガーにかけるだけでもよい。ホテルによっては加湿器を貸し出してくれる場合もある。
・眠る1時間前には部屋の照明を落ち着いた明るさに調節し、リラックスすることを心がける。
・ホテルの前に大きな道路があるなど、騒音が大きい場合は窓やカーテンをしっかり閉めるか部屋を変えてもらうなども考える。
行動面の対策
・自宅で眠るときと同じ入眠儀式を行う
例)入浴はシャワーで済まさず湯船に浸かり、出たらストレッチをして歯磨きをして寝る、普段使いのアロマオイル(ラベンダーなど)をティッシュペーパーなどに垂らして枕元に置くなど。
・お酒を飲む場合、寝る3時間前までにする。
・激しい動きをするような行動は寝る直前は控える。
ホテルだと眠れないタイプの方は、ぜひこれらの寝具への工夫、環境面、行動面の対策をあらかじめ実践し、宿泊先でもぐっすり眠りにつけるようにしましょう。ポイントは自宅で寝ている環境や状況とできるだけ合わせることです。
取材協力
+Sleep(プラススリープ)代表
鶴田名緒子さん
育児を通じて睡眠習慣を整える大切さを実感し、睡眠改善シニアインストラクター、睡眠健康指導士上級、乳幼児睡眠アドバイザー、早起きコーディネーターとなる。日本睡眠学会正会員。は現在「+Sleep(プラススリープ)」を主宰。
+Sleep(プラススリープ)ホームページ http://plussleep.com
ブログ http://ameblo.jp/foryoursleep
お問い合わせ https://ssl.form-mailer.jp/fms/4e6d58a4337961
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石原亜香利(いしはらあかり)
ライター。主に30~40代のビジネスパーソン向け、美容・健康・ダイエットのジャンルで、多くの記事執筆・取材経験がある。読む人が日常生活の中で、実際に役立てられる企画立案・記事制作を心がけている。
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