受験生必見! この時期に、睡眠時間を削ってはいけない
COLUMN

年が明けると、受験生は本番に向かってラストスパートという時期に入ります。「睡眠時間を削って勉強に打ち込むぞ!」と思う人は、ちょっと待って! それは逆効果かもしれません。
受験生に絶対必要な記憶は、睡眠と密接に関係する
塾や学校が受験モード一色になってくると、受験生としては、「まだ、やるべきことがあるのでは?」「1時間でも長く勉強しないと不安で仕方ない」といった気持ちになるでしょう。つい、睡眠時間を削って勉強時間にあてたくなります。
ところが、それは受験生にありがちな間違った考え。睡眠は、記憶と密接に関係しているからです。
睡眠には、脳が休息する「ノンレム睡眠」と、体が休息する「レム睡眠」があり、役割はそれぞれ異なります。
ノンレム睡眠時はストレスの消去などが行われ、レム睡眠時はその日にため込んだ情報のうち、必要なものだけを記憶として脳に定着させると考えられています。
睡眠時間を削って勉強しても、レム睡眠による記憶を整理する時間が減るだけ。記憶は睡眠中に定着していくので、せっかく勉強したことが、翌日にはぽろぽろ抜け落ちている可能性があるのです。
睡眠不足が勉強の効率を悪くする6つの理由
また、睡眠不足では勉強の効率も悪くなる一方です。その理由は、さまざまあります。
・集中力が下がる
・身体の疲れがとれない
・イライラしてストレスがたまる
・勉強する気力が衰える
・連日夜遅くまで勉強していると睡眠リズムが崩れ、勉強のパフォーマンスが低下する
・免疫力が低下して、病気になるリスクが高まる
合格を勝ち取りたい受験生にとって、睡眠時間をしっかり確保することはとても大切です。必要な睡眠時間は個人差がありますが、6~8時間を目安にするとよいでしょう。
寝不足を感じたら、仮眠で賢くカバー
もし、寝不足を感じて「受験生なのに勉強がはかどらない」と感じたら、15分ほど仮眠をすることをおすすめします。副交感神経を優位にさせてリラックスでき、脳がすっきりして集中力も高まるでしょう。15分以上寝てしまうと深い睡眠に入ってしまい、目覚めが大変なうえ、夜の睡眠に悪影響が出るので気をつけて。
「仮眠する時間がない」というときは、5分ほど目を閉じているだけでもOK。目からキャッチする光の情報を遮るだけでも脳が休まります。
参考文献
・『1日1分で劇的に変わる!ねむりのレシピ』(ナツメ社)
・ミンティア「成功のカギは睡眠にあり!?「眠る」という切り替え術」http://www.mintia.jp/magazine/20171019/
・合格サプリ「勉強に睡眠が必要不可欠な理由と、受験生におすすめの睡眠時間」
https://goukaku-suppli.com/archives/8088
文/内藤綾子
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内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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