夜中に何度も起きるのはなぜ…?原因は「脳」にある?!
COLUMN

「夜中に何度も起きる」「早朝に目がさめてしまう」などの慢性的な寝不足に悩む方は、自律神経のバランスが乱れてしまいがちです。自律神経のバランスが乱れる原因は「脳」にあるかもしれません。何度も起きるメカニズムとぐっすり眠るための対策をお伝えします。
何度も起きる原因とは
寝付いたあとに翌朝まで何度も起きることを中途覚醒と言います。中途覚醒の原因は、加齢やアルコールの摂取なども考えられますが、自律神経の乱れも一因かもしれません。人間の身体は本来、夜の時間帯に眠ることで副交感神経が優位ですが、眠れないと交感神経が優位になってしまいます。睡眠不足になると自律神経の乱れが続き、悪循環に陥ってしまいます。
また、交感神経が優位になると、全身の筋肉が無意識に緊張し、血流も悪くなりがちに。その結果、頭痛や肩こりなどの症状が出やすくなります。
「脳」の血流もとどこおりがちに
全身の血流が悪くなると、身体の冷えを感じるようになります。急に寝つきが悪くなったり、熟睡ができなくなったりした方は、身体の冷えで「脳」にもうっ血が多くなっている可能性があります。うっ血とは、血液の流れが悪くなりとどこおってしまっている状態です。「脳」の血流を良くするために、冷えた身体を温め、血液循環を促進しましょう。
家にあるタオルを活用するだけで
「脳」にうっ血が多いときには、首を温めて筋肉の緊張を緩めてあげましょう。首の後ろの筋肉や肩の筋肉を温熱効果のある「蒸しタオル」で温める方法が有効です。
蒸しタオルの作り方は、タオルを水につけて絞り、電子レンジに1分ほどかけるだけ。2〜3枚ほどタオルを重ねて使うとさらに温熱効果が持続します。
職場や外出先では、市販の温熱シートも活用してみてください。
脳だけでなく、全身も温めて
何度も起きる悩みを持つ方は、脳だけでなく全身を温めることも心がけましょう。血管は身体中につながっているので、脳のうっ血を解消するためには全身の血流を促進する必要があります。入浴をする、お灸をするなど外部からの熱刺激も利用すると良いですね。
また、冬場に限らず湯たんぽも取り入れてみましょう。湯たんぽは、おなかをあたためることはもちろんですが、太ももの前面、お尻、二の腕など大きな筋肉を温めることでさらなる効果を発揮します。腰痛がある方は腰、肩こりがある方は肩など、痛みやこりを感じる部分を温めることも効果的です。
首の後ろや身体を温めて頭痛や肩こりを解消し、何度も起きる悩みを解消しましょう。
参考文献:
『免疫力を高める「副交感神経」健康法」(永岡書店)
文/姜 奈々
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ヨガインストラクター
姜奈々(ジャンナナ)
1987年横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、広告代理店にて営業・マーケティングの経験を積む。自身の腰痛の経験から、リハビリとしてヨガを学び、身体と心のケアの重要性を実感。その後、多くの方にヨガの良さを伝えたいと考え、ヨガインストラクターに転身。
仕事や家事など忙しい現代女性に、心と身体を輝かせるヨガをお伝えするべく、都内を中心に活動中。身体の内側からのケアとして、漢方・薬膳を学び、薬膳ヨガも開催している。
公式HP: https://nanajiang.themedia.jp/
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