風邪シーズン到来!熱、鼻づまり、咳で眠れないときの対応策
2月と言えば風邪シーズンのピーク。どんなに体調管理に気をつけていても、どこからか風邪をもらってきてしまうことも…。風邪をひくと熱や咳、鼻づまりで寝苦しくなって、「寝て治したいのに眠れない!」という困った状況になりがち。そんなとき、少しでも睡眠が楽になる方法はないのでしょうか? 風邪の症状別に、寝る姿勢、室内環境の整え方について、三浦内科医院の三浦孝顕(みうらたかあき)院長に伺いました。
冬に風邪をひきやすくなるのはなぜ?
毎年1月~3月は風邪にかかる患者さんが多いですが、特に2月はピークを迎えます。なぜこのシーズンに風邪になってしまうことが多いのか? 原因ははっきりと分かっていない部分もありますが、
・乾燥すると風邪の原因であるウイルスが浮遊しやすくなり、空気中に長時間漂うことによって人につきやすくなる
・気温が低くなり乾燥することで、粘膜が傷つきウイルスが入りやすくなる
・気温が下がると人の体温も下がり、体温が下がると免疫力が低下する
などが風邪の原因としてあげられています。
風邪で高熱。ゾクゾクして眠れないときは?
高熱が出る風邪についてお話しましょう。発熱があっても、ゾクゾクと寒気がするような悪寒の時期はまだ熱が上がりきっていない状態だと思われます。そのため、厚着をしたり、毛布や温かい掛け布団を使ったりして、手足や身体を温めてあげましょう。
悪寒がなくなり身体が熱くなってきたら、少し薄着にした方がよいでしょう。ここで無理に温めると、身体に熱がこもってしまい余計熱くなり、眠れないなどの不快症状が現れてしまいます。また、この時期に氷まくらなど使って後頭部や脇の下などを冷やしてもよいと思います。汗をかくようになったら水分の補給も忘れずにして下さい。
咳や鼻づまりで苦しくて眠れない
風邪の治りかけのとき、入眠時、明け方など、咳が辛くて眠れないときがありますね。咳が辛い時にすぐにおさえるのはなかなか難しいのですが、乾燥すると咳が出やすくなるので、まずは加湿器などで部屋の湿度調整を行ってください。
さらに、喉を潤すためにうがいをしたり、温かい飲み物で水分をとったり、飴をなめたりするのもよいと思います。もちろん、咳止めや痰きりの薬を飲むのもいいですね。体勢は少し上体を起こし、仰向けよりも横を向いた方が楽になると思います。
また風邪による鼻づまりで、眠れなくなるという人もいるでしょう。鼻がつまっているというのは、鼻粘膜が腫れている状態です。少しでも緩和させるには、粘膜にうるおいを与える必要があります。この場合もやはり、部屋を加湿して湿度を適度に保つことが大切です。蒸しタオルを鼻にあててもよいでしょう。
熱、咳、鼻づまり……、眠れない原因となるこれらの風邪の症状。今回ご紹介した対応策によって、少しでも楽になるとよいですね。
ちなみに冬の風邪の代表といえば、上気道炎症状(鼻水、のどの痛み、咳など)が主な症状であるインフルエンザウイルス感染や、胃腸症状(嘔気・嘔吐、下痢、腹痛など)が主な症状であるノロウイルス感染が挙げられます。
日頃から手洗いやうがいなどで風邪の予防をしつつ、さらに十分な睡眠を取って、これらのウイルスに負けないようにしたいですね。
取材・文/阿部桃子
三浦内科医院 院長
三浦孝顕(みうらたかあき)
風邪や生活習慣病などの一般内科と神経内科の診察を行っており、三浦院長の得意分野である「頭痛」や「もの忘れ」といった専門外来も開設。わかりやすく、丁寧な診療をモットーとし、患者さんの健康管理に貢献している。また、月曜日は20時まで診察を行うなどし、地域の幅広い年齢層の人々にとって心強い存在となっている。
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