お正月太りは、睡眠でリセット! ダイエットをサポートする快眠習慣とは?
COLUMN

クリスマス会、忘年会、お正月に新年会……楽しく食べたり飲んだりする機会が増える年末年始。気づいたら洋服のウエストが、いつもよりキツくなっていませんか? そんなときこそ、ぐっすり睡眠! ダイエットをサポートするメカニズムや効果的な眠り方をご紹介します。
年末年始の睡眠不足で、正月太りが加速する!
暴飲暴食の機会が増えるだけでなく、忘年会後の深夜帰宅、大晦日のカウントダウン、元旦の初詣など、年末年始は睡眠のリズムも乱れがちではないですか? 睡眠時間を削って活動時間が長くなるとダイエットできるような気もしますが、ある研究では逆の結果が出ています。
アメリカのコロンビア大学が睡眠と肥満の関係を調べる研究を行ったところ、平均7〜9時間睡眠の人を基準としたとき、平均睡眠時間が4時間以下の人の肥満率は73%もアップするという結果に。4〜5時間の人で50%、5〜6時間の人でも 22%肥満率がアップするというデータが発表されたそうです。
睡眠不足の人が太りやすくなる原因はいろいろ考えられますが、食欲をコントロールするホルモンのバランスが崩れるのが大きな要因だと言われています。徹夜明けや睡眠不足の翌日に、甘いものを食べたくなったり、やたらと空腹感を感じたりしたことはありませんか?
睡眠不足だと、食欲をアップさせるホルモンが増加!
睡眠不足のときに、食べたい欲求がわいてくるのは、食欲を抑えて代謝を促進するホルモン『レプチン』が減少するからだと言われています。一方、食欲をアップさせるホルモン『グレリン』『オレキシン』が増加し、知らず知らずのうちに食べすぎてしまう場合が多いそうです。
また、眠気と疲れで身体が重く、動きたくなくなれば、活動量も落ちてしまいます。寝正月でのんびり過ごしていると、摂っているカロリーに対し、消費するカロリーが少なくなり、体重が増えてしまうことに。
さらに、睡眠不足のときは基礎代謝量も下がって、体重が減りづらくなるそうです。年末年始の睡眠不足に暴飲暴食が重なれば、新年の仕事はじめの朝、ウエストのボタンを留めるのに一苦労……となるのも当然ですよね。
睡眠中に出る“やせホルモン”が、ダイエットをサポート!
睡眠時間をしっかりと確保して、食欲をコントロールすることは、ダイエット成功のための第一歩。さらに、ぐっすりと眠ると、ダイエットをサポートする2つのホルモンも分泌されると言われています。
1つ目は、『成長ホルモン』。代謝促進や細胞の合成を促すもので、眠りはじめから3時間くらいの間に訪れる深い睡眠中に多く分泌されると言われています。ダイエットはもちろん、美容でも注目されていますね。
もう1つは、脂肪や糖質を分解する『コルチゾール』というホルモン。眠っている間に活動のエネルギー源であるブドウ糖を作り出すためのホルモンで、睡眠の後半から分泌されはじめ、明け方にピークになるとされています。
睡眠の前半に分泌される『成長ホルモン』と後半に分泌される『コルチゾール』それぞれの効果を十分に得るためには、7時間〜7時間半の質のよい睡眠をとることが大切とのことです。
今年こそは、できるだけ睡眠の時間と質を確保して、お正月太りを解消しながら、太りにくい体質キープを目指しませんか?
【参考文献】
『“ぐっすり眠ってスッキリ目覚める 快眠のための朝の習慣・夜の習慣』(だいわ文庫)
『“4週間でヤセ体質に変わる きょうの睡眠ダイエット』(主婦と生活社)
文/武田明子
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武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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