ラベンダーのパワーがスゴい! 春からアロマで快眠生活スタート。
COLUMN

新生活の緊張からストレスを感じ、疲れやすい時期。眠りたいのに眠れない夜は、香りの力を借りてみましょう。快眠に嬉しい効果を発揮してくれるラベンダーに焦点をあてて、そのスゴさの秘密を徹底解剖! 簡単アロマテラピー法もご紹介します。
ラベンダーの香りが快眠に効くワケとは?
今では医療の現場でも注目を集めているアロマテラピー。植物の香り成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使って、有効成分を鼻や皮膚、呼吸を通して身体に取り込む自然療法です。特に嗅覚は五感の中で唯一、脳にダイレクトな働きかけができるため、心身へのリラックス効果が大きいのも特徴です。とりわけ『快眠の友』と呼ばれるほど睡眠への効果が高いとされるのがラベンダーです。
脳がリラックスして穏やかに活動している時には、α波が出現します。睡眠と関係する香りを調査した実験によると、ラベンダーの精油を用いた時に、最も高い数値のα波が測定されたそうです。つまり、ラベンダーには脳を休ませる働きがあるということ。これがラベンダーの快眠効果につながるのですね。
新生活の不安などから、あれこれ考えて眠れなくなってしまう時や、夜中に何度も目覚めてしまう時などは、ラベンダーの香りに頼ってみましょう。
こんなに万能! ラベンダーの癒しパワー。
アロマテラピーをはじめる際に、まず最初に選んで間違いないのがラベンダー。もっともポピュラーで、初心者でも安心して使える万能精油です。古くから花や葉は虫よけや消毒用として知られ、ローマでは沐浴や傷を洗う際にも利用されたそう。英国エリザベス朝時代には、蒸留水であるラベンダーウォーターが、化粧水や香水として愛用されていたと言います。快眠の他にもマルチに働くのが、ラベンダーのスゴいところですね。
[心に] 自律神経のバランスを整えます。ストレスからくる緊張をときほぐし、怒りの感情をやわらげて疲れを回復させます。
[身体に] 高い血圧を下げ、呼吸を整えて不眠症を改善します。呼吸器系の悩みや生理痛などにも効果的。
[肌に] やけどに有効なことで知られています。肌の生まれ変わりを助けて、皮脂バランスを整えます。
ラベンダーに限らず、精油は無農薬で100%天然のものを選んでください。妊娠中や体調に心配のある方は、医師や専門家に相談してからはじめましょう。
ラベンダーを100%楽しむ方法。
・アロマバス
就寝前の入浴は、睡眠の質を高めてくれます。ぬるめのお湯に精油を3〜5滴落とし、よくかきまぜてゆっくり入浴しましょう。ラベンダーの快眠作用との相乗効果で夜はぐっすり。
・寝室やリビングで
ティッシュやコットンに精油を1滴落として、枕元に置きます。または、マグカップにお湯をそそぎ1滴落とせば、室内にラベンダーの香りがやさしく広がります。
・玄関や洗面所など
素焼きの壷や石に直接、あるいは小瓶などに塩を入れて、精油を1〜2滴落として香らせましょう。
・ホットタオル
洗面器に熱めのお湯をはり、精油を1〜3滴落とし、タオルに含ませ絞ります。肩や目など気になる部分に当ててください。眠れない時には首の後ろがおすすめです。
・外出時に
ハンカチやティッシュに精油を1滴落として持ち歩き、疲れやストレスを感じた時にそっと嗅ぐとリラックスできます。
心地よい香りに包まれると、イライラや緊張が消えて幸せな気分に満たされるものです。ぐっすり眠って、ストレスフリーな春に! ぜひお好みの方法からはじめてみて、ラベンダーの快眠効果を実感してください。
*精油は香りの種類によっても、性質や扱い方が違います。注意書きをよく読んでから楽しみましょう。
【参考文献】
『睡眠ドクターが教える 熟睡する技術』(メディアファクトリー)
『今日からはじめる超快眠術』(旬報社)
『はじめてのアロマテラピー』(池田書店)
文/井田京子
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井田 京子(いだ きょうこ)
コピーライターとして、主に化粧品をはじめとした美容関係の広告制作を経験。過去には、多忙による自律神経の乱れから、過眠症になって睡眠外来に通ったことも。なんとなく治癒しましたが、睡眠について考えていると、ついウトウトしてしまう毎日です。朝が苦手で、子どもに起こされることもしばしば……。『快眠は人生を潤す』と信じています。
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