寝室はスッキリが基本!収納のプロが教える整理術 第2回

寝室は、他人に見られないうえ、人の出入りが少なく整理整頓が行き届きにくい場所です。そこで、整理収納に関する出張サポートやセミナー、自宅での整理収納レッスンなどを行う整理収納アドバイザーの鈴木久美子さんに、寝室の整理や収納術をアドバイスしていただきました。第2回は、寝室収納の具体的なポイントと、活用したい寝室家具などについて伺いました。
第1回の記事「寝室はスッキリが基本!収納のプロが教える整理術 第1回」はこちら
寝室の整理収納は、イメージすることから
──第1回は、“物置化”している寝室が多いというお話がありました。
寝室は、「“自分の好き”を詰め込めるプライベート空間」です。好きなカラーや寝具でコーディネートしてスッキリと収納できれば、最高にくつろぐことができて熟睡できるのに、とても残念です。
“物置化”から脱け出すためには、「どんな暮らしをしたいのか」をイメージすることから始めましょう。「ホテルのようなスッキリした寝室で眠りたい」など、具体的にイメージができないと整理収納もうまくいきません。
収納付きベッドを賢く活用
──自分が泊ったホテルや旅館などを参考にすると、よいかもしれませんね。イメージが固まってから、収納を考えた寝室づくりをしたいとき、収納に便利なアイテムを教えてください。
次のご紹介する家具やアイテムを検討してみてはいかがでしょう。
引き出し収納付きベッド……寝室が4.5~6畳くらいで、広さに余裕がない場合に活躍します。引き出しには、季節用寝具、寝具の洗い替えなどを収納すると便利です。
収納付きベッド跳ね上げ式……跳ね上げ式は頻繁に開け閉めしないので、旅行用スーツケース、クリスマスツリーなどの季節用装飾品、扇風機などの季節用家電などを収納して。
棚付きベッド……スマートフォンや本などの細かいモノを置くなら、ヘッド部分に薄い棚がついているタイプがおすすめ。あちこちに散らかることがありません。
デスクベッド・ロフトベッド……子ども部屋やひとり暮らしといった場合、それほど広い寝室ではない場合が多いので、お子さんならデスクベッド、学生ならロフトベッドを活用するのがピッタリ。上手に空間を使って、収納スペースを確保してください。
ナイトテーブル……引き出しがついているので、スマートフォンの充電器などの細かいものを置きっ放しにせずに収納でき、見た目のスッキリ感が増します。スタンドを置くこともでき、ひとつあると重宝します。また、婚約指輪など高価で頻繁に身につけないアクセサリーを収納してもよいですね。自分の近くにしまっている安心感があります。
ベッド下用収納ケース……ベッド下の空間を有効活用できるので、おすすめです。季節用衣類・布団などを入れておきましょう。
コートハンガー……頻繁に脱ぎ着するジャケットやコートなど、「クローゼットに収納するほどでもない日常使い」の衣服をかけておけると便利です。コートハンガーがないと、ベッドやイスの上に脱ぎっぱなしになるリスクが。
──8畳以上の広い寝室で、アドバイスはありますか?
スペースに余裕があるので、ご夫婦で使う場合、シングルやセミシングルベッドを2台置いてももよいですね。中央にナイトテーブルを置いて、ベッドをシンメトリーに配置したレイアウトなどはホテルのようで素敵です。壁際にチェストも設置できるでしょう。
夜10時には寝て、睡眠をたっぷり
──鈴木さんご自身の寝室はどのようなレイアウトですか?
6.5畳の寝室にダブルベッドを設置して、壁に寄せています。別の壁一面には、腰高の壁面収納を取り付けました。デスク付きなので、パソコンとプリンターを置いて、仕事もできます。
全体的な雰囲気はシックが好きなので、グレーを基調としたモノトーンでコーディネートしています。
──鈴木さんの睡眠について、教えてください。
基本的には、2人の子どもたちに合わせて早寝早起きを心がけています。夜10時にはベッドへ入り、朝は6時30分に起きています。睡眠時間は長いですが、これだけとらないと、睡眠不足で朝起きても頭がボーッとなって集中力が低下し、昼間のパフォーマンスに影響します。肌のハリや髪のツヤなどもなくなり、美容効果も低下すると感じます。
寝る前と起きたときは水分補給を
──寝る前に実践している入眠儀式などはありますか?
風呂上がりには、軽いストレッチをしています。また、ラベンダーやレモングラスといったアロマの香りのするクリームやオイルを塗ってマッサージすると、一日の疲れが取れてリラックスできるんですよ。
睡眠中は、コップ1杯分の汗をかくと言われているので、夜に寝る前と朝起きたときは、コップ1杯の水を飲むことも忘れません。肌の乾燥対策にも役立ちます。
──最後に、読者へメッセージをお願いします。
リビングは公共の空間、寝室はプライベートの空間だと思います。自分らしさを実現できる寝室こそ、愛着を持って整理できるとよいですね。寝室によって睡眠だけでなく、暮らし方も変わります。今回アドバイスした整理収納術で、ぜひ理想的な寝室づくりにチャレンジしてみてください。
取材・文/内藤綾子
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整理収納アドバイザー
鈴木久美子(すずきくみこ)
奈良県出身。大学卒業後、司会者、ナレーターとして約10年活動。結婚、出産、自宅購入を経て、家事や育児をしながら片付けをするのが大変だと実感。暮らしを整える重要性を感じ、整理収納アドバイザー1級を取得。現在は、個人宅の整理収納サポートを中心に、メディアでの記事執筆、整理収納セミナーなど活動中。
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