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睡眠は勉強に影響大! 塾講師が教える賢くなる睡眠法 第1回

お子さんが、睡眠時間を削って勉強をがんばってしまうことはありませんか? 睡眠不足が続くと、勉強の能率を下げてしまうこともあるのです。勉強がはかどるには、どのような睡眠をとったらよいのでしょう。小・中学生が対象の個別指導を行う東塾(あずまじゅく)代表の東條泰暁(とうじょうやすあき)先生に、詳しい話を聞きました。2回連載でお届けする第1回は、睡眠と勉強の関係について紐解きます。子どもを持つ親だけでなく、資格試験やキャリアアップの勉強中といった人も必見です!

第2回の記事「睡眠は勉強に影響大! 塾講師が教える賢くなる睡眠法 第2回」はこちら

早寝早起きは保護者も一緒に実践

──最近の子どもたちの睡眠の傾向があれば、教えてください。

早寝早起きをきちんと実践している子どもと、とことん夜更かししてしまう子どもの、2極化しているように思います。

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──早寝早起きしている子どもは、保護者の働きかけがあるのでしょうか。

たいてい、保護者も一緒に早寝早起きを実践しています。とはいえ、子どもたち自身も、「22~25時は成長ホルモンの分泌が多く、肌荒れに影響がある」といった情報をどこからか聞いてくるようで、意識している子が少なくありません。「身長が高くなりたいなら、22時くらいまでに寝た方がいいらしいよ」と私がアナウンスしているので、自分に「得」があるとわかって実践している子もいます。

睡眠が不規則だと勉強でケアレスミスが多い

── 一方、夜更かししてしまう原因はどのようなことが多いですか?

ほとんどが、スマートフォンです。寝る前に布団に潜り込んで、スマホで動画サイトを見る、SNSアプリで友だちとやりとりをするといったことが大きな原因です。そのせいで寝不足になったり、翌朝も疲れが取れなかったりする子がたくさんいます。SNSの存在が、睡眠の質に差をもたらしていることは確実に感じます。

──ズバリ、睡眠のとり方が勉強に影響すると思いますか?

間違いなく影響するでしょう。睡眠は、子どもの生活の基盤です。そこがしっかりしていないと、勉強に“抜け”が生じます。すべての子どもに当てはまるわけではありませんが、就床・起床時刻が不規則な子どもは、計算ミスや漢字の書き間違いなどのうっかりミスが多いです。一方、就床・起床時刻が決まっている子どもは生活全体が規則正しく、活動と休息にメリハリがあります。活動するときの集中力が身につき、勉強がはかどります。

仮眠で頭をスッキリさせると成績アップに!

──逆に、睡眠を充実させたら、よい影響があったなどというエピソードは?

子どもたちは夕食を食べて塾に来るので、ちょうど眠い時間なんです。「眠いときは、10~15分くらい仮眠をとって、頭をスッキリさせてから勉強した方がいいよ」とアドバイスをしたら、成績が上がった生徒がいます。

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中国では、学校の昼休みに全員仮眠をさせる文化があるそうです。「おもしろいな」と思って、私自身が「眠い」と思ったときに仮眠を実践してみました。すると、パソコンデータの打ち間違いがなくなり、保護者に送る報告メールも1/2の時間でまとめることができて仕事の効率が格段にアップしました! さっそく、子どもたちにも推奨したのです。

試してわかったのは、仮眠をとるにしても人によって適している時間が違うこと。私は10~15分くらいがベストで、20分以上寝ると起きられなくなるのですが、「30分寝ないとスッキリしない」という子も。それぞれのリズムがあるんです。

──昼間に仮眠を上手に組み込むのですね。一方、夜の理想的な睡眠は、どのようなものだと思いますか?

う~ん、難しい質問ですね。うちの生徒で考えても、「1日3~4時間寝れば大丈夫」というショートスリーパーの子もいれば、「最低8時間は寝ないとダメ」という子もいます。人には個性がありますが、「睡眠も個性」だと思います。性格や体質にあった睡眠時間を探していき、周りが認めてあげる。それが自己肯定感を育み、結果的に最も自らのパフォーマンスを高める勉強や集中につながるのではないでしょうか。

その子に合った睡眠時間を否定しない

──多くの保護者たちは、「夜10時には寝かせないと」「7時間は睡眠をとらなければ」などと思っているはずです。

教科書やメディアでは、よくそのように言われています。でも、世間の常識に当てはめようとすると、子どもの睡眠の個性を否定することになります。ショートスリーパーでも、「この子は、短時間睡眠の方が勉強がはかどるんだ」と保護者が認識し、「早く寝なさい」などと、頭ごなしに命令しないことです。ただし、夜遅くまでダラダラとSNSをやって睡眠時間が短いのはいけません。「スマホは夜9時まで」などと家庭でルールを決めてください。

──自分に合った睡眠時間はどのように探せばよいでしょう。

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例えば、受験学年の子には、「脳は、目が覚めてから3時間くらいで正常に活動し始めるらしい。だから、午前9時から試験を受ける子は朝6時に起きる習慣をつけていこう」と指導しています。朝6時に起床することに照準を合わせ、夜10時・11時など、それぞれの時間に寝る生活を1か月ほど続けてみると、相性がよいか悪いかなんとなく分かります。寝つきと目覚めの快適な「相性のよい就寝時間」が見えてくるはずです。これは、大人にも当てはまると思います。

第2回は、「何より強いのは睡眠欲!」と豪語する東條先生自身の、睡眠へのこだわりに迫ります。

取材・文/内藤綾子

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