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どうにかしたい!寝起きの口臭 第2回

朝起きたとき、「なんとなく口が臭い」と思ったことはありませんか? 一日のスタートで口臭が気になると、活動への意欲がそがれたり、対人関係がうまくいかなくなったりすることも。

寝起きに発生する口臭について、1年365日休まず診療を続け、患者の信頼に応えるスーパー歯科医・銀座池渕歯科院長の池渕剛先生にお話を伺いました。2回連載でお届けする第2回目は、池渕先生ご自身の睡眠へのこだわりに迫ります。

第1回の記事「どうにかしたい!寝起きの口臭 第1回」はこちら

鏡の前で笑顔で歯磨きをすれば、快眠につながる!?

──第1回では、寝る前の歯磨きが、寝起きの口臭予防に大切だとわかりました。

実は歯磨きには、ちょっとしたコツがあるんです。お風呂に入りながら、スマホを見ながら、といったシチュエーションではなく、鏡を見ながら磨くのが正解。歯ブラシがどの歯に当たっているかを1本1本チェックすると、磨き残しが防げます。

また、鏡を見ながら行うと、前歯を磨くときに「イー」の口になります。それはまさに笑顔の口元!

最近の研究では、笑顔を作ることで「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、ストレスを軽減することがわかっています。その結果、副交感神経が優位になり心が落ち着いてくる効果があるので、ベッドに入ればスムーズな睡眠に導かれるのではないでしょうか。今夜から積極的に口角を上げて、笑顔を作りながら歯を磨くように習慣づけてみませんか。

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無呼吸症候群の人は要注意!

──いいですね! 「鏡を見ながら磨き」を今日から心がけたいと思います。ところで、寝起きの口臭が発生しやすい人はいるのでしょうか?

肥満の人は注意が必要です。太っているとノドなどに脂肪がついて寝ている間の呼吸が正常にできず、口呼吸になって口の中が乾燥しがちです。そのような状態だと口の中で細菌が増殖し、口臭が強くなりやすいので気をつけてください。特に睡眠時無呼吸症候群の人は口呼吸が目立つので、睡眠専門クリニックなどを受診することをおすすめします。

また、夜食を食べる習慣のある人で、歯磨きをしないで寝てしまう人もいるようですが、これも口臭の原因となり得ます。夜食は肥満の原因にもなるので、なるべく控えるようにしましょう。

──寝起きの口臭と睡眠の状態は、密接に関係しているのですね。

その通りです。睡眠が不安定だと交感神経が優位になります。唾液にはネバネバした粘着性の高いものとサラサラした流動性の高いものがあり、交換神経が優位のときはネバネバ唾液が分泌され、サラサラ唾液の分泌量が減少します。すると、口の中の自浄作用が低下し、口臭が発生しやすくなるのです。

──寝起きの口臭をできるだけ発生させないために、睡眠環境を見直すことは必要でしょうか?

とても大切です。自分に合った寝具をそろえ、夜更かしをせずに睡眠リズムを規則正しくすることが副交感神経を優位にして快眠を促し、寝起きの口臭予防に役立ちます。

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睡眠が十分でないと、身体が重くなる

──先生ご自身の睡眠に対する考え方を教えてください。

若いころは、徹夜で仕事をしたり、休憩の合間にちょこちょこ睡眠をとってすませたりという不規則な睡眠でした。それがよいとは思っていなかったのですが、若いとそのような生活習慣ができてしまって(笑)。

ところが最近、睡眠が十分でないと身体が重く感じるようになりました。「睡眠を見直さなければ」と思い、今では、早いときは夜9時に寝て朝7時に起きるといった生活に。睡眠時間は十分とるようにしています。

睡眠を見直すようになって、とにかく身体を横にすることは大事だなと思いました。仕事がら、立ったり座ったりが多いので、横になるだけで身体を休めることができるし、頭から足先まで血流を行き渡らせることができてコンディションが整います。

──睡眠へのこだわりがあれば教えてください。

僕はどこでも寝られるタイプなのですが、どんなに夜遅くなってもホテルなどに泊まることはせず、必ず自宅に帰って寝ます。家で寝たいから、泊まりがけの仕事もいれません。自宅の寝室で寝ると、心と身体の疲れが一気に抜けていくのを感じます。

自宅の寝室で寝ることへのこだわり

──単なる“睡眠”ではなく、“自宅の寝室でとる睡眠”が必要なのですね。

自宅の寝室で目覚めると、昨日の疲れがリセットできると感じるんです。帰巣本能が強いのかもしれない(笑)。

──お気に入りの寝具などはありますか?

夫婦で別々のベッドに寝ると快適だという話をよく聞きますが、僕は苦手で、夫婦でひとつのベッドを使っています。人がそばにいる安心感があり、よく眠れます。

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──最後に、読者へメッセージをお願いします。

十分な睡眠は、口臭予防につながるだけでなく、免疫力を高めて全身の健康とも密接に関係しています。睡眠、口の健康、身体の健康はバラバラに見えますが、実は三位一体なのです。

寝起きの口臭は多少なりとも誰にでもありますが、「特にひどい」「改善されない」などと気になったときは、睡眠環境を見直すことや、虫歯や歯周病を疑うことも必要です。口臭で悩みが深くなったら、いつでも歯科クリニックを受診してください。正しい歯磨きの方法など指導やアドバイスを受けることが役立ちます。

取材・文/内藤綾子

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