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ベッドと布団 どっちが快眠できる? 第1回

ベッドで寝るのと、布団を敷いて床に寝るのとは、どのような違いがあるのでしょう。メリットとデメリット、寝具の違いなどについて、1万人の睡眠に関する悩みを解決した快眠セラピストの三橋美穂さんに、詳しく解説していただきました。2回連載でお届けする第1回は、ベッドと布団の違いや、布団からベッドへ移行するときの注意点などをわかりやすくまとめます。

第2回の記事「ベッドと布団 どっちが快眠できる? 第2回」はこちら

90年代は7割が布団だったが……

──ベッド派と布団派、一般的にはどちらが多いですか?

1990年代は、7割が布団派でした。それが現在では逆転しており、ベッド派が布団派を少し上回っているように感じます。近年、全洋室といった建築デザインの流行や、寝具に洋風志向の人が増えて、ベッド派が定着してきたことなどが影響しているのでしょう。

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ベッドと布団のメリット、デメリット

──ベッドと布団、それぞれのメリットとデメリットを教えてください。

ベッドのメリット
・上げ下ろしの手間がない
・立ち上がるのが楽
・ホコリの影響を受けにくい
・比較的耐久性がよい

ベッドのデメリット
・部屋が狭くなる
・落下のリスクがある
・動かしにくい
・処分しにくい
・比較的高価

布団のメリット
・片づければ部屋が広く使える
・落下のリスクがない
・干しやすい
・処分しやすい
・比較的安価

布団のデメリット
・上げ下ろしが手間
・ホコリの影響を受けやすい
・収納場所が必要
・敷きっぱなしはカビの原因に
・比較的耐久性が低い

高齢者はベッドの方が快眠できる

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──メリットとデメリットを踏まえて、ベッドはどのような人に向いていますか?

立ち上がるときに楽なので、高齢者に適しています。布団の上げ下ろしがないので、忙しい人にもおすすめ。また、アレルギー体質の人にもベッドがよいでしょう。ホコリなどのハウスダストは、床から20~30㎝の高さを浮遊しています。布団だと、睡眠中にホコリを吸い込んだり、布団の上にホコリがたまったりして、アレルギー症状が出て快眠を妨げる可能性があります。

── 一方、布団はどのような人に向いていますか?

家族が増えても、布団を敷き詰めれば何人でも一緒に寝られる安心感があります。また、落下のリスクがないので、小さい子どもがいるご家庭に向いています。

──ベッドと布団、どちらが快眠できるかは、人それぞれ違いますね。

年齢や身体の状態、生活習慣や睡眠の様子によっても変わってくるでしょう。特に高齢者は、「腰痛がある」「病気になった」といったことで、布団からベッドへ移行する人が珍しくありません。

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ベッドを購入するときは、高さをチェック

──ベッドを新しく購入するときに注意することはありますか?

ベッドの高さをチェックしてください。ベッドサイドに腰かけたとき、あまり低いと起き上がりにくいし、高いと危ないので、両足裏が床にきちんとつく高さが目安です。

また、最近はお掃除ロボットを使用しているご家庭が増えています。ベッド下の掃除が便利なので、脚つきベッドも人気です。

──ベッドを購入するときは、マットレス選びで迷いそうです。アドバイスはありますか?

今まで布団を使っていた人は、硬いマットレスに身体が慣れているものです。一般的に、筋肉質でガッチリタイプにはやや硬め、筋肉が少なくやせタイプにはやや柔らかめのマットレスがフィットします。それに身体が慣れている硬さと好みを加味して快眠できるか検討してください。

ショールームでマットレスを試すときは、厚手の洋服やカッチリしたスーツなどは避け、パジャマに近いリラックスできる服装で。あお向け、横向き、寝返りをしてみましょう。
・あお向け……腰が浮かない、沈まない
・横向き……枕を使った状態で、肩に負担がかからない
・寝返り……スムーズにできる
といったことが、チェックポイントです。

ベッドパッドは季節に合わせて使いわけを

──新しくベッドを使うときの注意点は?

ベッドの上に、今まで使っていた布団をそのままのせて寝る人がときどきいます。ベッドにはそれに合った寝装品があり、マットレスの上にベッドパッド、シーツを敷くのが正解です。

ベッドを購入するときは、枕やベッドパッドなどもそろえると間違いがありません。気になったマットレスがあれば、それに合った枕やベッドパッドも選び、15分くらい横になって、立ち上がったときに背中や腰などに違和感がないかチェックしてください。

また、ベッドパッドとシーツは、季節に合わせて取り替えると快眠できます。夏は麻、春と秋は綿、冬はウールなど、季節によって使いわけると快適性がグンと上がります。

──ベッドを配置するときに気をつけるポイントは?

多くの人が壁にピッタリとくっつけてしまいますが、壁とベッドは10㎝以上離して。壁に密着していると、かけ布団が壁の反対側へずり落ちやすくなります。シーツなどを洗濯するときの取り外しもしにくいです。また、壁とマットレスの間の通気性が悪くなり、壁に接している部分のマットレスにカビが生えることも少なくありません。ちょっとした壁との隙間に、気を配ってみてくださいね。

第2回は、三橋さんご自身の睡眠について伺います。三橋さんは、ベッド派? 布団派? どっちでしょう。

取材・文 内藤綾子
監修:快眠セラピスト/睡眠環境プランナー
三橋 美穂(みはし みほ)さん

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