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香りと睡眠 日本の植物で作る快眠サポートレシピあれこれ

アロマテラピーや漢方など、リラックス効果をもたらして、健やかな身体へと導いてくれる植物の力。ハーブや漢方に使用される植物だけでなく、日本人の生活に馴染みのある花や植物にも、香りや、よい睡眠をサポートしてくれる種類が多く存在しています。その効能と、睡眠に効果のあるグッズやレシピの作り方についてご紹介します。

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シソの爽やかな香り。鎮静作用でよい睡眠へ

日本の夏の食卓に欠かせない「シソ」は、日本原産の野菜のひとつです。縄文時代の遺跡から種が発見された記録が残っており、日本では古くから食されてきたことがわかります。シソは漢方にも使用されるほど栄養価が高く、睡眠における効能としては、疲労回復、神経の高ぶりを抑える効果があるそうです。胃がムカムカして眠れないときにも鎮静作用を発揮し、安眠に導いてくれるのだとか。そのすっきりと爽やかな香りに含まれるリモネンという物質は、嗅いだ直後は覚醒効果が出ますが、30分ほど経つと脳からα波を出すことでリラックス効果をもたらし、よい睡眠をサポートしてくれると言われています。
シソは、薬味として味わうだけでなく、ジュースにするほか、生シソをちぎった湯呑みに熱湯を注いで、手軽に香りを楽しむこともできます。

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あずきカイロ、アイピローで冷え予防を

和菓子など、私たち日本人にとっては馴染み深い食材である「あずき」。実はこのあずき、天然のカイロに最適と言われ、冷え予防に役立つというのはご存知でしょうか?
あずきには、他の豆類や穀物と比べて多くの水分が含まれているため、熱を加えると中の水分が蒸気となって出ていきます。この性質を活かして作られるのが、あずきカイロやアイピロー。作り方はいたって簡単で、袋状の布や巾着の中にあずきを入れ、電子レンジで温めるだけ。あずきから出る蒸気温熱は、じわじわと身体を芯から温めてくれる効果があり、冷えで寝つけないなどの悩みを解消してくれるでしょう。
そしてなんといっても、あずきは温めるとほんのりと甘い香りが広がります。どこか懐かしく心地よい香りが、就寝前のひとときに癒しをあたえてくれるでしょう。使い捨てカイロなどと異なり繰り返し使うことができるので、エコにもつながりおすすめです。

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菊の花を浮かべたお風呂、安眠枕と呼ばれる菊枕

最後は日本で古くから長寿祈願などでも使われてきた「菊の花」をご紹介。菊の花の保湿効果や香り成分も、睡眠の質を高めるのに効果的と言われています。
例えば「菊湯」。菊の花びらをそのまま浮かべるほか、乾燥菊と茎を不織布に入れて浮かべる菊湯は、何も入れないお風呂に比べて保温効果が高く、血行が促進され身体の芯まで温めてくれるそうです。
また安眠枕とも呼ばれる「菊枕」は、菊の花びらを2日ほど天日干しにし、布の袋に詰めて枕に乗せて眠りにつくというもので、菊の花の香りに含まれるテルペンという成分がリラックス効果をもたらし、自律神経を安定させてくれます。

いかがでしたでしょうか?私たち日本人にとって、親しみがあり入手しやすい食材や花が、意外と睡眠にも効果的だということが分かりました。香りに癒されて、よい睡眠へ導いてくれる植物の秘めたパワーは身体にもやさしくて安心ですね。

文/数野由香子(かずの ゆかこ)

【参考文献】
・ウチコト http://tg-uchi.jp/topics/1000
・ウェルラボ https://www.well-lab.jp/201209/feature/223
・MEGALOS http://www.megalos.co.jp/blog/archives/881
・LIVINGくらしナビ https://mrs.living.jp/k_life/article/2169291
公益財団法人日本豆類協会 https://www.mame.or.jp/eiyou/seibun.html
『キルトジャパン173号』(日本ヴォーグ社)
『東洋医学の先生が教える 「ぐっすり眠れない」が治る本』(PHP研究所)
『今日からはじめる超快眠快眠術』(旬報社)

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