夏の風物詩、蚊帳で快眠を
COLUMN

蚊帳(かや)とは、蚊などの虫を避けるための寝具の一種。麻や綿などの繊維を細かい網目に織ったもので、就寝時に室内で吊って使うテントのようなものです。そんな蚊帳が最近、「夏の寝苦しい夜に快眠できる」と重宝されています。その理由とは?
身体にやさしい睡眠ツールとして注目度アップ!
虫よけとして効果の高い蚊帳は、かつて夏の風物詩として多くの家庭で使われていました。しかし、虫よけグッズなどの登場により、いつの間にか消えた存在に……。ところが最近、エコな快眠ツールとして、蚊帳のよさが見直されています。どのようなメリットがあるのでしょう。
・虫刺されや耳元ブンブンを防ぐ
蚊に刺されたら、かゆくて眠るどころではなくなってしまいます。また、蚊やハエなどが寝ている耳元でブンブン飛び回ると、うるさくて眠れません。そんな迷惑な虫たちが近づくのを防ぐことができます。
・殺虫剤いらずで、空気はクリーンに
殺虫剤を使う必要がないので、きれいな空気の中で眠りにつくことができます。肌の弱い人や子どもの寝室にピッタリ。
自然な風を取り込んで快眠を誘う
・窓を開けて自然な風を取り込める
虫よけができるので、窓を開けて寝るのもOK。自然な風を取り込み、快眠をサポート。「クーラーが苦手」という人には特におすすめ。
・クーラーの冷風が直接身体に当たるのを防ぐ
クーラーをつけながら寝る家庭は少なくありません。そんな中、「身体が冷え過ぎるのが心配」という場合でも、クーラーの冷風が直接身体に当たるのを防ぎ、冷えの予防に。翌日、「身体が冷えすぎて、だるい」などといったことが少なくなります。
・自分だけの安眠空間が作れて、ホッとできる
布で仕切られた適度に狭い空間には独特の静けさがあり、プライベート感に満ちています。包まれている安心感もあり、快眠へと導かれます。シースルーなので外の様子もわかり、「狭いし暗くて怖い」といった閉鎖的な気分になる心配もありません。
麻は最も涼しい素材。綿は価格が手ごろで初心者向き
蚊帳の素材はいくつかあります。特徴は次の通りです。
麻……素材の中では涼感効果が高く、高級感もある。独特のシャリ感が、涼しさをさらに演出。吸湿性に優れ、体感温度が下がるメリットも。
綿……しなやかで肌触りがよく、肌が敏感な人にも〇。麻に比べるとやや暑い。軽量で価格がリーズナブルなので、蚊帳初心者向き。
ナイロン……丈夫で長持ちするが、麻に比べると暑い。洗うことができるので、キャンプなどのアウトドアで重宝する。
自立式、ワンタッチ、ベッド用など、種類いろいろ
「蚊帳を天井から吊るすのは面倒」という人はいるかもしれません。しかし最近では、さまざまな種類があります。
・天井から吊るすスタンダードタイプ
・自立スタンド式
・ワンタッチ式
・シングル・二段ベッド用
・ベビー用
・底付きムカデ対策用
など。
蚊帳はまさしく、現代に合った快眠ツール。「暑くて眠れない」という夜を過ごしている蚊帳の外の人は、この夏こそぜひ体験してみてください。
参考文献
・『ぐっすり。』(新潮社)
・All About「蚊帳の外には敵だらけ…夏のお悩み解消法」
https://allabout.co.jp/gm/gc/220611/
・Sumai 日刊住まい「クーラー冷えにも有効!? オシャレな蚊帳で憧れの天蓋付きベッドに【Editor’s セレクション】」
https://sumaiweb.jp/archives/22605
文/内藤綾子
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内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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