肌寒い季節の変わり目は要注意! 熟睡できない原因は厚着にあった
COLUMN

すっかり春の陽気となり暖かい日が増えたものの、季節の変わり目は、雨が降ると急に寒くなったり、昼間と夜間の気温差が激しかったりするものです。そのため、「朝晩寒いから、夜は厚着で寝よう」という人が少なくありません。しかしそれが、「熟睡できない」原因になるかもしれないのです。
モコモコパジャマやトレーナーなどを着込むと熟睡できない
肌寒い夜は、ネックウォーマーにモコモコパジャマやトレーナーなどを着込んで布団に入りたくなります。しかし、過剰な厚着をすると、「寝つきが悪い」「熟睡できない」「朝起きてボーっとする」といった睡眠の質の低下につながることがあるのです。
なぜ、厚着が「熟睡できない」などの状態につながるのでしょう。次に挙げた要因が考えられます。
・寝返りを妨げる
寝返りは、背骨や腰骨のゆがみを調整する、筋肉の疲れを取る、布団の中で上昇し過ぎた温度や湿度の調整をするなど、重要な役割があります。厚着をすると、この寝返りを妨げてしまうことがあるのです。
スムーズに寝返りができないと、「熟睡できない」といった睡眠の質が低下するだけではありません。前日の疲れが取れない、肩こりや腰痛に悩まされるなど、体調不良の原因になることもあります。
・汗をかいても蒸発しにくくなり、寝苦しい
人は就寝中に汗をかくことで、体温を下げて眠りに入ります。厚着をすると汗が蒸発しにくくなり、効率的に体温を下げられず睡眠の妨げに。びっしょりと汗をかいたまま寝ていると、身体が冷えて寝苦しくなるうえ、健康にもよくありません。
知っておきたいパジャマのメリット
朝起きたとき、「肩や腰が重い」「疲れがとれない」「熟睡できない」などと感じていたら、厚着をしていないか確認してみましょう。質のよい睡眠を得るためには、パジャマ1枚で寝ることが大切です。
パジャマのメリット
・汗を吸い取る
・寝返りしやすい
・身体を締めつけない
着替えることは、睡眠モードへ入るスイッチに
パジャマは、吸湿・吸水性、通気性に優れるコットンやシルクなどの素材で、肌触りのやわらかいタイプがおすすめ。たくさんの汗を吸収し汚れもつくので、頻繁に洗濯をしても劣化しにくいしっかりした仕立てと強い生地であることも重要です。
パジャマに着替えることは、「これから眠る」という入眠儀式になり、活動モードから睡眠モードへ切り替えるスイッチになります。スムーズな眠りに入る手立てとして、パジャマは欠かせない睡眠アイテム。厚着をやめて、今夜からさっそくパジャマで寝ることを習慣づけてみませんか。
【参考文献】
・NIKKEI STYLE「冬の快眠の秘訣、厚着はダメ」
http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2202R_S3A121C1000000?channel=DF130120166128&style=1
・快眠のための睡眠研究所「パジャマで眠りの質が上がる!睡眠不足の人におすすめな4つのワケ」
http://sleeplaboratory.net/reason-pajamas-is-recommended/
・日経グッデイ「パジャマ離れ」が快眠を妨げていた
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100017/051400008/?ST=bodycare&P=1
文/内藤綾子
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内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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