ぐっすり眠れないのは、“春冷え”のせいかも?
COLUMN

厚いコートを脱いで、身も心も軽やかになる春。ポカポカ陽気に包まれていると気づきにくいかもしれませんが、実は冷えに悩まされている女性が多いそうです。冷えは快眠の大敵。ぐっすり眠れないという方は、“春冷え”していないかチェックしてみてください。
薄着ファションやお花見で、身体が冷えている!?
あたたかくなってきて、春のファッションを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。足もともブーツやタイツのスタイルから、軽やかなパンプスやスニーカーへ。全体的に薄着になって、露出も増えていますよね。
さらにこの季節は、室内の窓を開放したり、お花見などアウトドアで過ごしたり、外気にふれる時間も長くなりがち。ただ、実は春は一年のうちでも昼と夜の気温差が大きい季節。昼間はあたたかくて身持ちのいいお花見も、帰るころには寒さに震えることも。
そんなこんなで、春は意外と冷えに悩む女性が多いと言われています。東京都内で働く女性会社員100人を対象にしたある調査では、約7割の人が春の冷え性を実感しているという結果になったそうです。最近、ぐっすり眠れないという方は、“春冷え”対策が必要かもしれません。
手足が冷えて、寝つきが悪くなっていませんか?
私たちの身体の中心の体温(深部体温)は、体内時計に合わせて、1日のなかで変化しています。活動的に過ごす日中は高く、夕方から徐々に下がり、夜、急激に下がるときに眠くなると言われています。「眠いと手足があたたかくなる」と言われるのは、体温を下げるために放熱しているからです。
ただ、冷え性の人や身体が冷えてしまった場合は、手や足の先など、末梢の血管が収縮してしまい、この放熱がうまくできず寝つきにくくなると言われています。「手足が冷たくて、なかなか眠れない」と悩む方が多いのはそのためだそうです。
冷えは、寝つきを悪くするほか、頭痛や肩こり、腹痛や便秘などの症状につながることも。昼間はあたたかいからといって油断せず、気温に合わせて調整できる洋服を選んだり、冷たいものを飲みすぎたりしないように、冷え対策を意識してみましょう。
ぐっすり眠れないなら、湯船で入浴&腹巻き着用!
身体の冷えを解消して、睡眠の満足度をあげるには、ゆっくりとぬるめの湯船に浸かるのが一番。春夏はシャワー派という方も多いかもしれませんが、身体が十分にあたたまらず冷えたままだと、寝つきが悪くなりぐっすり眠れないこともあります。
快眠のためのおすすめの入浴法は、38〜40℃の湯船に、20分程度浸かること。身体をあたためて、血行を促進しましょう。血の巡りがよくなると、快眠だけでなくダイエットやスキンケアへの効果も期待できるそうです。
また、冷えの解消には、腹巻きも効果的だと言われています。腹巻きは冬に限らず、春や夏の冷え対策でも頼りになるアイテム。おなかと手足がポカポカになって、リラックス効果も期待できるそうです。素材やカタチもいろいろなタイプが市販されているので、ぐっすり眠れない方は、ぜひ試してみてください。
【参考文献】
『きょうの睡眠ダイエット』(主婦と生活社)
『快眠のための朝の習慣・夜の習慣』(だいわ文庫)
『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』(かんき出版)
『ここぞというときに力が出せる 睡眠の3鉄則』(主婦と生活社)
『お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術(角川新書)
日経WOMAN Online「働き女子の7割「春冷え」感じる」
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20110307/110326/?rt=nocnt
文/武田明子
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武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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