別れの季節は、不眠になりがち? ストレスに勝つ快眠テクニック!

卒業や転勤、引越しなど、別れの季節はどこか心落ち着かず、眠りも浅くなりがちです。そこで、別れの悲しみや環境の変化がもたらすストレスへの対処法や、不眠解消のためのヒントをご紹介します。質のよい眠りを取り戻して、春からの新生活を楽しくスタートさせましょう。
気のせいじゃなかった! ストレス×不眠のメカニズム。
まず、私たちの身体は、ストレスを感じるとすぐに反応して脳に伝えるそうです。すると、脳が強い覚醒刺激を受けてイライラしたり、筋肉も緊張して肩こりなどの症状を引き起こします。血管も収縮するので、血行不良により手足が冷たくなって、『夜も眠れない』という悪循環が生まれると言うのです。ストレスで不眠になるのは、身体の自然な反応なのですね。
そしてまた、ストレスを解消するためにも、睡眠がとても大切です。昨日はあんなに辛いことがあって落ち込んでいたのに、寝て起きたら案外すっきりしていた、なんてことはありませんか? レム睡眠中には、記憶の整理や固定が行われていると言われています。寝れば自然と回復するのは、脳が要らない情報を選別して消し去ってくれているからかもしれません。
大切な人との別れによる悲しみや、新生活への不安からくるストレスや不眠を解消するために、自分でもできることを覚えておきましょう。
お試しください。ストレスで眠れない時の秘策。
・大笑いする
大きな口を開けて笑うと、たっぷりと酸素補給できるので脳がリラックスできるそう。腹筋を使うため血行促進にもなり、寝つきもよくなるはずです。暗いニュース番組は避けて、好きなお笑いや楽しい映画、気兼ねのない相手との会話で、たくさん笑いましょう。
・ため息をつく
息を吐くと身体の緊張がゆるんで、リラックスできます。「幸せが逃げる」なんてジンクスは気にせずに、沈んだ気持ちもまとめて吐き出してしまいましょう。ただし、周りの人を不快にさせてしまうこともあるので、ひとりの時に思う存分どうぞ。
・「眠ろう」と思わない
悩みごとがあるとベッドに入ってもすぐ眠れませんね。そんな時は無理に眠ろうとせずに、好きな音楽を聴いたり、週末のプランを考えたりして、眠ることから意識をそらせると、いつの間にか寝入ってしまうことも。「眠らなきゃ」というストレスから解放することが、不眠解消につながります。
・色のパワーを取り入れる
気分が冴えない時には黒やグレーの服を選びがちですが、暗い色を着ることでますます気持ちが落ち込んでしまうとか。元気が欲しい時は、赤やオレンジ、リラックスしたい時には、ブルーやグリーンを身につけてみて。パープルは自然治癒力をアップしてくれるそうなので、体調が優れない時におすすめです。
自分なりのストレス解消法を、ストックしておきましょう。
これらの他にも、ストレスを自分で何とかするためには、自分に合った解消法をいくつか持っておくのがおすすめです。どんなことでもよいので、それをしたら自分が元気になれるもの。例えば、「あの映画を観る」とか「このスイーツを食べる」、「あの人に電話する」など、いつでも手軽にできるものを備えておくとよいでしょう。
また、精神的に落ち込みやすい人は、客観的に頭の中を整理する習慣をつけてみては。心の中にあるモヤモヤと重たいものについて、「何が問題なのか」「自分はどう思っているのか」「どうしたいのか」など、冷静に分析することで、先が開けて気持ちがスーッと軽くなるかもしれません。
新しい春を前に、自分のストレスと不眠にきちんと向き合って、気持ちを前向きに切り替えておけるとよいですね。
【参考文献】
『読むだけでグッスリ眠れる 快眠セラピー』 (KKロングセラーズ)
『目覚めスッキリ! ぐっすりセラピー』 (PHP研究所)
文/井田京子
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井田 京子(いだ きょうこ)
コピーライターとして、主に化粧品をはじめとした美容関係の広告制作を経験。過去には、多忙による自律神経の乱れから、過眠症になって睡眠外来に通ったことも。なんとなく治癒しましたが、睡眠について考えていると、ついウトウトしてしまう毎日です。朝が苦手で、子どもに起こされることもしばしば……。『快眠は人生を潤す』と信じています。
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