睡眠中の「成長ホルモン」がもたらす美容の神効果
COLUMN

睡眠中に分泌される「成長ホルモン」。健康維持に必要なだけなく、美容効果も高いと注目されています。その詳しい役割や、より多く分泌させるための工夫とは?
身体のダメージを修復する、大人にも不可欠なホルモン
成長ホルモンとは、文字通り「骨や内臓の成長を促すホルモン」です。そのため、「育ち盛りの子どものためのもの」「大人になったら分泌されない」と思っている人がいるかもしれません。
代表的な働きは、子どもから大人へと成長する過程で身長や体型を変化させることですが、実は大人になってからも必要であり、睡眠中などに毎日分泌されています。
主な働きは、筋肉や骨のダメージを修復する、糖を分解してエネルギーを作り免疫力をアップさせる、骨量を増やして骨粗鬆症を予防するなど、一生を通じて健康をサポートすること。しかしそれだけでなく、睡眠中に老化を予防するなど、若々しい身体を保つために重要な美容ホルモンとしても効果が高いとされています。
睡眠中に肌やダイエットの美容効果に期待大!
成長ホルモンの主な美容効果
・体脂肪やコレステロールを分解してダイエット効果が期待できる
・筋肉を大きくして代謝を上げ、太りにくい身体にする
・肌の水分量を高めてハリ・弾力を維持する
・皮膚細胞の新陳代謝を活発にして肌や髪の再生を促す
成長ホルモンの分泌のピークは10歳代で、20歳頃から年齢を重ねるごとに徐々に減っていきます。大人になってから、なるべく多くの分泌を促すポイントは、ちょっとした日常生活の工夫にあります。中でも睡眠を重視すると、美容によい影響が期待できます。
寝ついてから3時間が分泌のピーク
成長ホルモンは、寝ついてから3時間くらいの深い睡眠のときに集中して分泌されます。「お肌のゴールデンタイムは午前10時~午前2時」とよく言われていますが、成長ホルモンの分泌は時間に影響されないので、「午後10時までに寝なければ美容効果が得られない」と焦る必要はありません。寝ついたあとの3時間はグッスリと眠ることを意識しましょう。
睡眠のほかにも、運動や食事に気をつけると、より効果的です。
・筋肉トレーニングなどで筋肉がいったん壊れると、それを修復しようと成長ホルモンが分泌されます。15~20分程度の軽い運動がおすすめです。
・成長ホルモンの分泌を活発にする働きがあると言われるアルギニンは、牛乳、玄米、卵、大豆食品、魚介類(エビ)、肉類(特に鶏肉)、ナッツ類(カシューナッツ、くるみ)、ゴマなどに豊富に含まれているので、夕食などに積極的に摂り入れるのも〇。
深い睡眠は、美容効果を促す第一歩です。同時に運動や食事にも気を配って、成長ホルモンをしっかりと分泌させ、美活を目指してくださいね。
参考文献
・いしゃまち「医師解説!大人にとっても意外と身近な成長ホルモン」
https://www.ishamachi.com/?p=25667
・ワコール ボディブックVol.2成長ホルモンのシャワーでキレイになる!
http://www.bodybook.jp/entry/201310/post-48.html
・女性の美学「成長ホルモンの分泌を促してアンチエイジングとダイエット!」
http://josei-bigaku.jp/seityouhorumon4977/
文/内藤綾子
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内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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