「こたつで寝ると風邪をひく」は、本当? 冬を乗り切る快眠方法!
COLUMN

ポカポカのこたつで、ウトウト……気持ちがよくて、ずっと眠っていたくなりますよね。そんな心地よい環境なのに、なぜ「こたつで寝ると風邪をひく」と言われるのでしょう? その理由や寒い夜にぐっすり眠るための快眠方法などをご紹介します。
ポカポカのこたつで「風邪をひく」と言われる理由は?
最近は和室のない住環境も増え、こたつを使っていない方も多いかもしれません。でも、「こたつで寝ると風邪をひく」は、「電気毛布をつけたまま寝ると風邪をひく」とも言い換えられるので、電気毛布ユーザーの方も要チェックです。
私たちの身体は、眠りに入るときには交感神経と副交感神経が働き、身体の中心の体温(深部体温)が徐々に低くなる性質があります。一般的には、眠りにつくときは深部体温が下がっている状態で、明け方に最も低くなり、その後起床に向けて少しずつ上がっていくそうです。
でも、ポカポカのこたつに入っていると、この自然な体温調節を行えず、副交感神経の働きも妨げてしまうことに。副交感神経の活動が下がり、免疫力に影響を与えることが、「こたつで寝ると風邪をひく」と言われる一番の理由のようです。
こたつや電気毛布は、上手に使って快眠へ!
また、風邪やインフルエンザなどのウイルスは、通常、乾燥した状態で活発に活動するもの。こたつや電気毛布を使って眠ると、鼻や気管支の粘膜が乾燥しやすくなり、風邪などのウイルス感染を起こしやすくなるとも言われています。
さらに、長時間のこたつや電気毛布の使用は、身体や皮膚に負担をかけてしまうことも。場合によっては、低温火傷や脱水症状を招くリスクもあると言われています。
とはいえ、身体が冷えて寝つきにくくなる冬、こたつや電気毛布は頼りになるアイテム。上手に活用して、快眠を手に入れたいですよね。ポイントは、“眠る前”に身体をあたためるために使うことです。
例えば、こたつで眠る前に身体をあたため、眠くなってきたらベッドにすぐ移動するようにしたり、電気毛布は予めつけておいて就寝時には切るようにしたり。眠りにつくときの自然な体温調整を妨げない環境を整えてあげることが大切です。
ちょっとした工夫で眠りを変える、冬の快眠方法!
そのほか、冷えて寝つきが悪くなったり、明け方に寒さで目が覚めたりする方に試していただきたい、冬を乗り切る快眠方法をご紹介します。
敷きパッドで冷気を遮断
寒いからといって、掛け布団を何枚も重ねてしまうと、重くなって寝苦しくなることも。そんなときは、保温性の高い敷きパッドや毛布などを敷いて、下からの冷気をシャットアウトする方法を。背中側がポカポカして快眠しやすくなるそうです。
手欲・足欲で全身ポカポカ
冷え性の方や入浴できない場合は、就寝前に洗面器やバケツなどを使って手浴や足浴をする方法を。43℃〜45℃のやや熱めのお湯をはって、5〜10分を目安に行ってみてください。
靴下よりレッグウォーマー
快眠のためには、靴下ではなく、レッグウォーマーをつけて眠る方法がおすすめ。靴下をはくと、就寝中の足の裏からの汗でかえって冷えてしまう場合があるそうです。
また、眠る30分くらい前から寝室を暖房器具などであたためておき、起床時間の30分前にも暖房器具のタイマーをかけておくことで、夜は寝つきやすく、朝の目覚めも快適になるはず。ぜひ、今晩、手軽にできそうな快眠方法から試してみませんか?
【参考文献】
『9割の不眠は「夕方」の習慣で治る』(SB新書)
『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA)
『ここぞというときに力が出せる 睡眠の3鉄則』(主婦と生活社)
『4週間でヤセ体質に変わる きょうの睡眠ダイエット』(主婦と生活社)
Doctors Me:この冬気をつけたい、こたつや暖房器具での「低温火傷(やけど)」!使用する際の注意点とは?
https://doctors-me.com/doctor/skin/21/column/2392
文/武田明子
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武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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