カウンセラーも導入している! 眠れないときのストレス対処法

悩みがあり、悶々として夜眠れない……誰でもそんな経験はあるかもしれません。
そんなときに、頭の中で考えるだけでストレスをスッキリ解消できる方法があるのだとか。
早速その方法を探ってみましょう。
私たちは日々自力でストレス解消している
夜ベッドに入って目を閉じると、どうしても心配ごと、不安なことばかりが頭の中をグルグル。「ちっとも眠れない」なんて日もあるかもしれません。
「病気にならない睡眠コーチング」(青春出版社)の著者でもある医師の坪田聡氏によると、「もともと私たちは日々生き抜くために、無意識にストレスに対処しています」とのこと。
確かに、日々何らかのストレスはありますが、いつの間にか忘れていた、なんてことも多いですよね。
坪田氏によると、その具体的な対処法は「問題中心対処法」「情緒中心対処法」の2つに分けられるのだとか。
これらの方法を使うことで、ストレスをストレスと感じなくなったり、ストレスの原因を排除したりすることができます。
次章ではその詳しい方法についてチェックしていきます。
キーワードは「ポジティブ」2つの対処法をチェック
1つ目は、問題を客観的に、冷静に解決へと導く「問題中心対処法」。
問題中心対処法
・起きたことに対して、段階ごとに問題点を考えてみる。
・問題の解決方法をいくつも考えてみる。
これなら布団に入り、目を閉じてからでも実践できそうですね。ただし、シリアスに考えすぎて、ドツボにハマると逆効果。明るくポジティブな解決方法を思い浮かべてみましょう。
続いては、情緒中心対応法。なかでも、積極的認知対処法と言われるものをご紹介します。
情緒中心対処法
・その出来事にプラスの面を見つける。
・「どうにかなる」と考え、心配しないようにする。
・苦労をよい経験として生かす。
・物事の処理を妨げないように、心を落ち着かせる。
・最良ではなく、その次によいことでも受け入れる。
ただし、この方法でも、以下の項目にある行動は避けたいもの。
・問題の責任が自分だけにあると思い込む。
・自分がもっと強い人間だったらと考える。
・誰かが助けてくれることを願う。
・よいときのことばかり思い出す。
・人に当たって気を紛らわす。
・食べることで緊張を和らげようとする。
このように、自分や他人を責めたり、期待を抱きすぎたり、回避と呼ばれる考え方をすると、却って不安が強くなり、安眠が妨げられる危険性があります。
この2つの対処法は通常のカウンセリングでも導入されている方法。
「最近ストレスが溜まっている」「不安で眠れないことが続いている」なんてことがあれば、このような考え方で頭の中を整理してみてはいかがでしょうか?
私たちは日々頭の中で物事を考え、無意識に自分をなだめたり、なぐさめたりしながら、ストレス解消しているのですね。でも問題が複雑に絡まったときには、今回ご紹介した方法を試してみてもいいかも。
モヤモヤが解消され、ぐっすり眠れる日々が訪れるといいですね。
【参考文献】
「病気にならない睡眠コーチング」(青春出版社)
All About これで安眠!新生活のストレス解消術
http://allabout.co.jp/gm/gc/299082/2/
文/阿部桃子