読書の秋! 眠れる本、眠りにくい本、その違いは?
COLUMN

夏の暑さも緩んできた今日この頃。
秋の夜長に、読書を楽しんでから寝るという方も多いでしょう。
でも、本を読みながら心地よく眠りに入れるときもあれば、続きが気になったり、興奮して眠れなくなることも。
では、心地よく眠るためにも、どのような種類の本を選んだらいいのでしょうか? 本選びのコツをご紹介します。
ハードカバーや電子書籍は要注意
就寝前のひととき、読書でリラックスして、そのまま眠りにつくことができたらとても幸せですよね。
寝る前に読書をすることで、深い眠りが得られる、起床時の満足度が上がる、という説もあります。
でもここで注意点が。
まず、最近流行りの電子書籍。スマホやタブレットの画面が発するブルーライトが目を刺激し、睡眠の質が低下する原因に。そのため、寝る前に使用するのは避けたほうがいいでしょう。
またハードカバー、とくに分厚いものだと手や腕に負担がかかり、痺れたり、痛んだり……。そうなると、快く眠りに入れないという人もいるようです。
眠れなくなるジャンルとは?
サスペンスを読んでいたら犯人が気になって眠れなくなった、続きものの漫画を読み出したら止まらなくなった、そんな経験はありませんか?
そこで、寝る前に読むには、どんな内容の本が向いているのか、向いていないのか、以下にまとめてみました。
仕事関連の本は避けて、現実を忘れられる本が無難
仕事に関連する本を読むと、昼間のリアルな現実がよみがえり、目が冴えてしまうことも。深い眠りのためには、ファンタジーや時代小説、異国の写真集など、仕事から離れてリラックスできる作品がベター。
短編小説は区切りが良くてgood
長編小説だと結末が気になって、眠れなくなることも。短編小説だと1編ごとに気持ちの区切りがついて、寝るきっかけがつかめます。
結末を知っているストーリーは安心
初めての本だと「この続きは?」と脳が活発に働き出してしまいます。そうならないためにも、ストーリーを知っている本、何度も読んでいるお気に入りの本がおすすめです。
また、脳が興奮するような刺激の強いホラー、謎が謎を呼ぶミステリー、ハードアクションなども、安眠には向いていません。こういった本は昼間に読むようにしましょう。
読書を入眠の儀式にしている人は多いかもしれません。
でも、「かえって逆効果になった」なんて経験はありませんか?
今後は「眠りやすい本」を味方につけて、読書で快眠を目指してみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
『明日のパフォーマンスを全開にする快眠処方箋60 ぐっすり。』(新潮社)
『眠る前5分間エクササイズで快眠生活』(実業之日本社)
BOOK OFF Onlineコラム
質の良い睡眠がとれる。習慣にしたい寝る前読書の効果
http://pro.bookoffonline.co.jp/book-enjoy/books-trivia/20151126-nerumaedokusho-merritt.html
文/阿部桃子