夏にやってしまいがち 質のよい睡眠が遠のく生活習慣
COLUMN

ムシムシして暑苦しい夏は、1年のうちで最も眠りにつきにくい季節です。暑さも原因のひとつですが、夏ならではの生活習慣や寝る前の行動が原因になることも。夏についやってしまいがちな、快眠を妨げる生活習慣をまとめました。
不規則な生活が睡眠リズムを乱す
・朝食を食べない
夏は食欲がわきにくいため朝食を抜く人がいるかもしれませんが、睡眠リズムを乱す可能性があります。人の身体には体内時計が備わっており、朝の目覚めと夜の眠りをコントロールしています。
この体内時計を調整する要因のひとつが食事です。朝食を毎朝同じくらいの時間にきちんと食べることで、体内時計がうまく働き、睡眠リズムがつくられるのです。
・湯船に入らずシャワーだけですませる
暑いからといって、湯船につからず「シャワーで汗だけ流そう」というのもNGです。シャワーだけですませると、身体をリラックスへ導く副交感神経が優位になりにくく、寝つきが悪くなるからです。
全身でゆっくりお湯につかり、一日の疲れを取って身体を睡眠モードへ導きましょう。
・冷たい食事や飲み物ばかり摂る
夏は、さっぱりした麺類やアイスティーなど、冷たい食事や飲み物が自然と多くなりますが、身体の内側が冷えて眠りを妨げることがあります。
ときには身体を温める食べ物を摂りましょう。根菜類、鶏肉、レバーなどがよいと言われ、生姜やスパイスなど辛いものも効果的です。
・身体を動かさず、空調の効いた部屋でダラダラする
空調の効いた部屋でダラダラ過ごしていると、自然な汗をかかないため、体温のメリハリがなくなります。人には、体温を下げて眠りやすくしようとする働きがあります。それに役立つのが適度な運動で、体温をいったん上げること。
ウォーキングや軽いストレッチ、ヨガなど自分に合った運動を取り入れて、快適な汗を流しましょう。身体が心地よく疲労し、熟睡を促す役割も果たします。
・健康のためにエアコンや扇風機を極力使わない
寝室が暑すぎると、体温が下がらず寝つきが悪くなる原因に。エアコンを27~29℃くらいに設定し、扇風機を併用すれば眠りに最適な環境になります。
睡眠中は扇風機の風を体に直接当てると、身体が冷えすぎて体調を崩したり、だるさを感じてしまうこともあるので、扇風機は壁や天井へ向けて使うのがおすすめです。
・寝具が秋冬用のまま
保温性に優れた秋冬用の寝具は、身体を温めすぎて寝苦しくなることも。通気性のある涼感寝具に替えましょう。
イグサや竹などのシーツは心地よい硬さがあり、体と布団が密着しないため、熱がこもりません。サラッとした感触が心地よい麻のシーツやベッドパッドもいいですね。枕なら、そばがらが通気性抜群です。
・裸に近い格好で寝る
裸に近い格好で寝ると、身体が冷えすぎて中途覚醒しやすくなります。寝ているときにかいた汗は、蒸発しないまま肌にとどまってしまうので、かえって暑くて寝苦しく感じることも。
寝るときはパジャマを着用することを心がけましょう。吸湿性のよい綿や麻、さらっとした触り心地のシルク素材が夏にピッタリです。
【参考文献】
美容皮膚科シロノクリニック:美容コラム 夏の快眠のために避けるべきNG習慣とは!?
http://www.shirono.net/column/column_197.html
草花木果堂:快眠セラピスト三橋美穂さんと探る快眠美人のつくり方 日本の夏を快適に眠る術
https://www.sokamocka.com/do/mekiki/vol03/vol_03_01a.html
『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)著者・三橋美穂
ねむりラボ:【季節とねむり】これで快眠!「寝苦しさ」&「夏冷え」を撃退する4つのポイント
http://nemuri-lab.jp/story/point/2525/
快眠セラピスト 三橋美穂の睡眠情報サイト『スリーピース・カフェ』夏の暑さで眠れない
http://sleepeace.com/advice/adv08/
文/内藤綾子
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内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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