ゆるミニマリズムですっきり! 風通しのいいベッドルームコーディネート。
INTERVIEW

理想はモデルルームのようなすっきりとした寝室! でも、現実は、人目にふれないのをいいことに、ついついモノがあふれてしまっていませんか? 最小限のモノと暮らす『ミニマリズム』をゆるく取り入れながら、寝室をすっきりと清潔にキープするコツを『スリープアドバイザー』が伝授します。
『眠りの質』という視点で、モノの引き算を考える!
—ゆるミニマリズムで、寝室をすっきりさせるコツは?
寝室をすっきりさせたいというご要望は、皆さまお持ちだと思います。ただ、『睡眠の質』ということを考えると、モノをゼロに近づければ良いということではありません。引き算するモノ、足し算するモノを上手に選ぶことが大切ですね。
例えば、ケータイ、スマホ、パソコンなどは、引き算したいモノ。置いていると、そこが寝る場所なのか、起きて何かをする場所なのか、脳が混乱してしまいます。寝室には、寝る以外の興味をそそるようなものは、置かない方がいいんですよ。
逆に、ここは寝る場所だということを脳にインプットするためにも、眠りの質をあげるモノを、すっきりと置いておくコーナーを足し算するのはおすすめです。例えば、ちょっとしたテーブルに、リラックス効果が期待できる、アロマグッズやキャンドル風ライトを置いてみるとか。
キャンドルの炎のような小さな灯りがゆらぐ、キャンドル風ライトを置いたコーナー。
照明が明るすぎると目が覚めてしまいますが、真っ暗だと眠れないとう方もいらっしゃいますよね。そういう場合は、足下の目に入らない場所に、小さな照明を置いておくと良いですよ。
寝室が散らかりにくくなる、足し算の発想とは?
—モノが散らかりがちな人へのアドバイスは?
寝室は一日をスタートさせる場所でもあります。すっきりとした空間だと気分よく目覚められますが、散らかったお部屋だと気持ちも上がりませんよね。日常生活で使ったモノを、上手に片付けられるような収納の工夫もポイントだと思います。
寝室には大きなクローゼットがある場合が多く、衣類を収納されている方も多いと思います。例えば、アクセサリーが多い方は、ジュエリーケースを一緒に置いてあげれば見た目もすっきりしますし、準備もしやすくなります。
寝室でお化粧をする方であれば、ドレッサーを置いて収納してあげるとすっきりします。ご自分が快適に過ごせるように、生活スタイルに合った収納スペースを整えてあげることが大切ですね。
収納家具を足し算する時は、ベッドフレームと色味や材質を揃えてあげると、よりすっきりと統一感のある空間に。家具の数が増えても、雑然とした印象にはなりにくいと思います。
シリーズで家具を揃えれば、奥行きもピッタリと合って、すっきりとした印象に。
ラグをプラスすることで、逆にすっきりする!?
—寝室を清潔にキープするコツは?
フローリングなどの床であれば、どこか一か所でもラグを敷くことで、ふわふわとした埃の舞い上がりを防いでくれると言われています。毎日まめにお掃除できる場合は必要ないかもしれませんが、忙しくてなかなか手が回らないという方にとっては、ラグ一枚でお悩みも少なくすることができますね。
また、高さのあるベッドフレームをお選びになると、ベッド下のお掃除がしやすくなって清潔に保ちやすくなります。最近は、お掃除ロボットを使っていらっしゃいますので、そういう方には足の高いベッドがおすすめしています。
ラグ+足が高いベッドフレームで、寝室を清潔にキープ。
オールシーズン使える上質な羽毛布団で、引き算!
—かさばる寝具を上手に収納するコツは?
寝具の選び方でも、モノを減らして、寝室をすっきりさせることができます。例えば、通気性が良く、ダニなどが繁殖しにくい寝具をお選びになれば、最近流行っている布団用の掃除機も不要に。それを収納するスペースを確保する必要もありません。
掛け布団もオールシーズン使えるような、通気性の良い側生地を使った上質な羽毛布団をお選びになれば、ジメジメと暑い時期に別の寝具を用意しなくても良くなります。
布団の数が減れば、クローゼットにも空きができて、今まで外に出ていたものを収納することも可能に。生活の質を落とさないで、すっきり暮らすことができると思います。
モノが増えて、収納スペースを確保したいというお客さまには、収納付きのベッドフレームをおすすめする場合もあります。ただ、湿気がこもりやすいので、寝具を収納するのに最適とは言えません。それをしっかりとお伝えすることが、本当にもうモノを減らせないかと、お客さまが考えるきっかけになることもあるようです。
寝室の整とんも大切ですし、睡眠の質も大事です。一人ひとりのライフスタイルや考えに合った寝具や家具を上手にお選びいただくことで、生活の質を落とすことなく、毎日をすっきりと快適に過ごしていただけると思います。
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大塚家具 スリープアドバイザー
市村達也(いちむらたつや)
大塚家具 銀座本店 アシスタントマネージャー。2006年に大塚家具へ入社。お客様の声に耳を傾け、時には自宅へ訪問してアドバイスするなど密に接する中で、その方に合った最適な睡眠環境を提案をしています。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
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