子供のいびき 親が心配すべきポイント&通院のサインは?

子どものいびきは、大人とは違う原因があるようです。成長期の子どもの大切な睡眠に関わるいびきですが、親御さんはどこまで心配すべきなのか、受診の目安が難しいこともあるでしょう。専門家を受診したほうがよいのはどのようなときなのでしょうか? お子さんが寝ているときの状態や日中の様子など、親御さんが気をつけるべきことについて柴田クリニック院長、柴田修宏(しばたのぶひろ)先生にお話を伺いしました。
子どものいびき 大人のいびき
──子どものいびきと、大人のいびきは原因が異なるのでしょうか? また、子どもと大人のいびきの代表的な原因を教えてください。
同じいびきと言っても、大人と子どもでは原因が異なるんです。それぞれの原因を挙げてみましょう。
子どものいびきのおもな原因
・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎(ふくびくうえん)など鼻の通りが悪い
・口を開けた時に見える扁桃(へんとう:俗に言う扁桃腺)が大きいために気道が狭い
・鼻の一番奥にある扁桃(へんとう)組織「アデノイド」が大きいために気道が狭い
大人のいびきのおもな原因
・骨格の影響で、顎が小さい
・のどの奥が狭い、のどちんこが長いなどの形態
・肥満の影響で、舌が大きい
・鼻の通りが悪い
親御さんが注意すべき子どもの様子
──子どものいびきで、眠っている間の様子など、親が心配すべき特徴はありますか?
いわゆる狭窄音(きょうさくおん)と呼ばれる甲高い音のいびきや、無呼吸と呼吸再開を交互に繰り返す断続的ないびきをしている場合、息を吸ったときに胸が凹む陥没呼吸が見られる場合は、要注意です。これは、狭くなっている気道に無理やり呼吸することで過剰な圧がかかっていることを示す状態なのです。
また、深く眠れないことで夜中に何度も目を覚ます、寝相が悪い、横向きやうつ伏せ寝が多いといった様子が増えたら注意が必要です。この場合、安定した姿勢(仰向け)で長時間眠ることが困難な状態を表していると判断できます。ひどいときには、お尻を突き出して、ひざを立てて眠る、座って眠るなどの様子が見られる場合もあります。
──日中の子どもの様子で、充分な睡眠がとれていないサインはありますか?
朝なかなかスッキリ目覚めない、昼間の活動性が低い、いつも口を開けているなどの状態があるときは要注意です。これら日中の様子と、前述した夜間の注意すべき様子が継続、もしくは繰り返される場合は専門機関を受診して相談することをおすすめします。
子どものいびきの治療法と受診前の準備
──子どものいびきに関する治療法が気になる親御さんもいらっしゃるのでは
ないかと思います。どのような治療があるのでしょうか?
夜間の睡眠状態を調べる検査を経て、身体への悪影響があると診断された場合、原因に対する治療を行います。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の治療であれば、内服や点鼻薬などで対処するほか、扁桃やアデノイドが原因の場合は、扁桃摘出やアデノイド切除などの手術が選択されます。原因はお子さんによってもさまざまかと思いますので、まずはいびきの原因を特定することが大切です。
──受診の前に親御さんがしておくとよいことはありますか?
子どもの寝ている間の様子をビデオ撮影するなどは有効です。とくに、睡眠中の陥没呼吸があるかどうかは重要ですので、疑わしい場合は、呼吸によって膨らんで縮む場所、胸郭(きょうかく)の動きも撮影できると、さらによいでしょう。
いびきをかくお子さんは多いと思いますが、いびきの音が大きすぎる、いびきの音がおかしい、いびきをしている間の身体の様子がおかしいなど、少しでも子どものいびきが心配になったらまずは専門医に受診されてくださいね。大人とは原因が異なること、また原因もさまざまありえるようです。受診前には気になる様子を細かくチェックしておく、ビデオなどで様子を撮影しておくなどもスムーズな診断につながりそうです。
取材・文/数野由香子
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柴田クリニック 耳鼻咽喉科・アレルギー科院長
柴田修宏(しばたのぶひろ)
藤田保健衛生大学医学部卒業、第2教育病院耳鼻咽喉科学教室入局。2001年「柴田クリニック」開院。耳鼻咽喉科専門医の知識と経験を生かし、診療所でできること、規模の大きな病院でできることの境目の見極めが重要と考えている。医師と患者のコミュニケーションを大切に、気軽に相談できる医院の雰囲気作りを心がけているクリニック。
https://www.shibata-ent.jp/
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