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【スペシャリストに聞く】冬の眠気の原因と解消法は? 第1回目

お布団の中が心地よい季節。朝、眠気が強くてなかなか布団から出られない人も多いのでは? 実は冬は、冬季うつと呼ばれる「季節性感情障害」になりやすいシーズン。「ベタースリープ、ベターライフ」を掲げ、投薬を前提としない治療に努める心療内科『ベスリクリニック』の田中伸明院長に、冬の眠気の原因や対策について詳しく伺いました。

第2回の記事「【スペシャリストに聞く】冬の眠気の原因と解消法は? 第2回目」はこちら

冬の朝に布団から出られないのは、外が寒いからではない!?

—冬の朝に眠気が強くて、起きられないのはなぜ?

よく「冬場は布団が恋しい」とか「外が寒くてなかなか布団から出られない」と言いますよね。でも実はこれ、ちょっと違うんです。

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人間には、1日、1ヵ月、1年、それぞれの生態リズムがあります。1年の生態リズムは、地球が太陽の周りを1年かけて1周する間に、日照時間が短くなったり、長くなったりすることに影響を受けるんです。

冬になって、日照時間が短くなると、夜が長くなります。そうすると、睡眠時間も長くなるのが、私たちがもともと持っている生態リズム。逆に夏は早朝に太陽の光が入ってくると、パッと目が覚めやすくなります。つまり、冬に眠気を感じるのは、身体のリズムがそうなっているからなんです。

でも、私たちは一年中、人工的な環境の中にいますよね。学校や職場の始業時間は、だいたい年中同じ。同じような時間に寝て、同じような時間に起きるという生活を送っていると、生態リズムとのズレが生じます。季節を問わず同じ睡眠時間でいると、冬の朝に眠気を感じるというのは当然なんです。

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冬は眠気が強くなるだけでなく、やる気も下がりやすい。

—冬のうつというのは、どういうものですか?

生態リズムと感情のリズムは、とても密接に関わり合っています。例えば、秋になると気圧が高くなって日本晴れの日が続き、活動的になるように私たちはできています。それが終わって冬になると、栄養を蓄えるために運動量は少なくなり、お腹も空きやすくなります。さらに、栄養をしっかりと吸収するために夜はたっぷりと眠るようになります。

つまり、私たちはもともと、冬になると活動量を抑えてエネルギーを蓄えるために、睡眠時間が長くなるし、抑うつ気分になるようにできているんです。それが悪化すると、冬季うつ(季節性感情障害:SAD)と呼ばれるものにつながります。

冬季うつとは、ストレスなどの心理的な誘因はないのに、秋から冬にかけて、2週間以上続くうつ状態を2年以上繰り返している状態。春になると自然と良くなり、冬以外の季節は健康というのが特徴です。

心理的な誘因によるいわゆるうつ病の状態は、眠れなくなったり、食事が取れなくなるのですが、冬季うつの場合は、抗うつ気分に加え、逆に過食や過眠といった症状がみられます。

緯度が高い地方の人や女性は、特に冬季うつになりやすい。

—冬季うつになりやすい人は? また予防法はありますか?

冬季うつは、冬になって太陽の光の量が少なくなると悪化するとされています。これは、私たちが、光を浴びることで抗うつ物質と呼ばれるセロトニンの産生を促進するようにできているからなんです。セロトニンは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが変化してできるので、セロトニンが増えるということは、つまりは自然とメラトニンが減って眠気が抑えられるというわけです。

一般的に、北半球では緯度が高い地方は日照時間が短く、冬季うつになりやすい傾向があります。また、女性は、月経前症候群などで眠くなるなど、ひと月のなかで生態リズムが変化します。生態リズムや環境リズムへの感受性が高いので、より冬季うつになりやすく、女性の発症率は男性の約3倍程度とされています。

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また、発症しやすい人は、セロトニンの量を調整するセロトニントランスポーターというたんぱく質が、一般的な人より5%程度多いということが言われています。セロトニントランスポーターが多い人はセロトニンを消費しやすく、うつ状態になりやすいのですが、それに加えて冬には日照時間が短くなりセロトニンを産生する力が小さくなるので、特に冬季うつになりやすいというわけです。

この冬季うつは、こういった生態リズムや環境リズムを理解すれば、予防の手があるというのが特徴的。季節性のうつは、秋や夏になる人もいるのですが、他の季節の場合は原因が分からないので予防しにくいんですよ。

冬季うつを予防するには、朝の光がポイントです。私たちは、朝、太陽の光を浴びると、メラトニンという睡眠ホルモンがセロトニンに変化して目が覚めます。逆に夕方くらいになると、浴びる光が少なくなって睡眠ホルモンであるメラトニンが上昇して眠くなるわけです。

第二回では、光の浴び方や食事や生活習慣など、冬季うつを予防する方法を詳しくご紹介します。

取材・文 武田明子

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