【大塚家具のSAが解決】睡眠リズムは寝具で改善!
INTERVIEW

『深い睡眠』、『浅い睡眠』という言葉を、耳にしたことはありますか? 睡眠の満足度を上げるためには、この2つの睡眠の両方が必要だといいます。「ぐっすり眠れた!」をつくりだす睡眠のリズムや寝具選びのポイントなどを眠りの専門家である大塚家具の『スリープアドバイザー』に聞きました。
睡眠のリズムを整えるカギは、寝入りにあり!
—深い睡眠、浅い睡眠とはどういうもの?
深い睡眠とは、いわゆる『ノンレム睡眠』ですね。脳の中で一番重要な部分と言われる、大脳皮質が休んでいる状態。一方で、浅い睡眠は『レム睡眠』と呼ばれています。眠っているときでも、目玉が動いているのが分かることがあると思いますが、それは『レム睡眠』のとき。身体は眠っていても、脳は起きているような状態ですね。
寝ている間は、深い睡眠であるノンレム睡眠と、浅い睡眠であるレム睡眠が交互にあらわれます。だいたい90分くらいの周期でレム睡眠が訪れると言われていますね。
「ぐっすり眠った!」という満足感を得るためには、この睡眠のリズムが大事なんです。一番のポイントは、眠りに入った後にすぐ訪れる深い睡眠(ノンレム睡眠)。その日の眠りの中でも、一番深い睡眠になると言われています。ここでしっかりと深い睡眠をとって、睡眠の理想的なリズムをつくりだすことができないと、眠りが全体的に浅くなってしまい大脳皮質がしっかりと休めず、「朝起きても寝た気がしない…」ということも。睡眠のリズムにとって、寝入りはすごく大切なポイントなんです。
寝入りをよくするためにおすすめしたいのが、光で体内時計をオン・オフすること。一般的には、朝の光を浴びてから約14時間後に睡眠を促す『メラトニン』が分泌されると言われています。例えば、朝7時に光を浴びたら、夜の9時くらいから眠くなりはじめるという具合です。この時間にお酒を飲んで興奮したり、明るい光を浴びたりするのは避けたいところですね。
あとは、マットレス、枕、掛け布団などの寝具選びも寝入りをよくするためには大事です。
横向きになったとき、肩に違和感がないかチェック!
—寝入りをよくする、マットレス選びのポイントは?
マットレスは、立ったときの姿勢のまま寝られるものが理想的だと言われています。背骨はS字のラインになっているので、その出っぱっているところが沈み込むようなフィット感がポイントですね。
横向きになったときも、肩や腰の出っぱりに違和感がないようなマットレスを選ぶことが重要。なかなか眠れない時、自然と身体を動かしたり、寝返りをうったりしていませんか? 自分が楽なポジションを見つけてようとしているので、肩や腰のおさまりが悪いとなかなか寝つけないということもあると思います。
ふわっと身体を包み込んでくれるフィット感の高いマットレスであれば、横向きになったときに背骨のラインがまっすぐになります。肩や腰の部分がしっかりと沈みこんでいる証拠ですね。
私のおすすめは、レガリアの『インシグニア』というマットレス<シングルサイズ:189,000円(税込)>。8インチのポケットコイルの上に、ウレタンが何層も入っているので、身体に沿ってフィットするんです。腰の部分はポケットコイルの配置を変えて、サポート力を強化しています。
「マットレスはかための方がよい」とおっしゃる方もいますが、かたいマットレスの場合は身体とマットレスの間にすき間が生まれ、身体のでっぱっている部分に負荷がかかってしまいがち。ぜひ、かたいもの、やわらかいもの両方を試して比較していただきたいですね。実は私も、以前はかためのマットレスを使っていたのですが、『インシグニア』に買い替えてから肩がこりにくくなったんです。
そして、使っているマットレスに合わせて枕を選ぶことも大事ですね。マットレスによって枕で補うべき空間の大きさが異なります。自分の身体に合わせてオーダー枕を作ったとしても、家に帰って実際に使っているマットレスに合わせてみるとしっくりこないということもあるんです。
『インシグニア』のようにフィット感の高いマットレスなら、薄めの枕で十分。レガリアのマットレスに合わせてつくられている『アダプティブピロー』<15,600円 (税込)>なら、薄めの中でもロータイプ、ハイタイプが選べるのでおすすめですよ。
掛け布団は軽さと暖かさに加え、しなやかさもチェック。
—寝入りをよくする、掛け布団選びのポイントは?
掛け布団は、軽くて暖かいのが一番。特に冬にありがちですが、毛布などを重ねて重くなってしまうと、心臓が圧迫されたり寝返りがうちにくくなったりします。
私たちがよくおすすめするのは、羽毛布団『ダウナ』<レギュラーのシングルサイズ189,000円(税込)>。中に入っている羽毛(ダウンボール)が非常に大きく、小さな空気の層をたくさん作るため、とても軽く暖かいんです。一年中これ1枚で大丈夫という方もいらっしゃるんですよ。
側生地にはエジプト超長綿という織りが細かい綿を使っているので、とてもしなやか。身体を動かしてもガサガサと音がしないので、寝返りをうったときの音で起きてしまうこともないと思います。身体にぴったりとフィットするドレープ性に優れているので、掛け布団がはがれて寒くて目が覚めるということも起きにくいですね。
掛け布団選びのもう1つのポイントは、カバー選び。肌触りがよいのが一番です。私も以前はあまりこだわっていなかったのですが、エジプト超長綿のやわらかいカバーを一度使ったら、他のものは使えなくなってしまいました(笑)。寝入りのよさが変わって、肌に直接触れるカバーはすごく大事だと実感したんです。
私のおすすめは、『Nローザ』<シングルサイズの掛け布団カバー 28,080円(税込)>。もちろんカバー単体でもお求めいただけます。エジプト超長綿のしっとりとしたシルクのような肌触りで、ガサガサと音がしません。リピーターのお客さまが多いシリーズですね。
自分好みのアロマの香りで、スムーズな寝入りへ。
—寝入りをよくするために、寝具以外でできることは?
私はよくアロマを使っています。心地よい香りに包まれてリラックスしていると、寝入りがよくなる気がします。アロマがないときは、ピローミストを使うことも。いろいろな香りがありますが、自分の好きな香りでよいと思いますよ。
あと、私は夜寝るときには、雨戸を閉めて部屋を真っ暗にして、光を入れないようにしています。そして朝起きたら、すぐに窓を開けて光を入れて。以前は照明をつけっぱなしで寝ていたこともあったんですが、朝起きるとなんだか疲れているんですよね(笑)。
スマホの光も睡眠前にはよくないと言われています。スマホを使わないようにするのはなかなか難しいですが、私は少なくともベッドの中では使うのをやめました。何もしなくてもぐっすり眠れているなら大丈夫ですが、そうでないときは、自分で寝入りやすくなる環境を整えておくことが重要。睡眠のリズムを意識しながら、起きたときに心から満足できるような眠りをご自身でつくってあげてください。
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ダウナの紹介ページはコチラ
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*記事中で表示した商品については、商品モデルの入れ替えなどに伴い、内容が変更になる場合もあります。
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大塚家具 スリープアドバイザー
井手悠乃(いでゆの)
新宿ショールーム プランニングチーム アシスタントマネージャー、整理収納アドバイザー2級。
睡眠について知識を深め、お客さまの情報を伺ったうえで、機能面やデザイン面などさまざまな角度からアドバイスできるように心がけています。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
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