夏にこそ羽毛布団がおすすめの深い理由とは?
INTERVIEW

夏の掛け布団、どんなものをお使いですか? 夏は暑くて掛け布団をほとんど使わないという方、もしかしたら睡眠中に身体が冷えてしまっているかもしれません。眠りの専門家である大塚家具の『スリープアドバイザー』に、夏におすすめの掛け布団について聞きました。
夏こそ羽毛布団で、温度と湿度をコントロール!
—すばり、夏におすすめの掛け布団は?
基本的には、肌掛けと呼ばれる薄めの羽毛布団がおすすめです。もちろん、私も使っています。
最近は、寝るときにエアコンを使われる方も多いと思います。ただ、夏の睡眠時のエアコンの温度調整って難しいですよね?タイマーをかけていると切れたときに暑くなって目覚めてしまったり、逆にエアコンをつけっぱなしで寝ると寒くて起きてしまったり。ぐっすり眠れないというお悩みも多いと思います。
一般的には、夏の掛け布団といえば綿のタオルケットのイメージがあるかもしれませんが、綿の素材は吸水性には優れていますが、発散する力は強くありません。つまり、寝汗は吸ってくれますが、それを吐き出す力はないので、蒸れやすくなってしまうんです。また、エアコンをかけていると、タオルケットの湿気で身体が冷えてしまうことも。
その点、通気性が確保できる羽毛布団なら、温度と湿度のコントロールができ、気温差にも対応がしやすいんです。
私は毎年、少し暑くなってきたと感じる5月くらいに、冬用の羽毛布団から肌がけの羽毛布団に衣替えします。真夏なら、折り畳んで腹部にだけ掛けて使っていただくのがおすすめですね。夏に肌掛けの羽毛布団に衣替えすることで、冬用の羽毛布団をリフォームしたり休ませてあげたりもできますよね。スーツや靴と一緒で少し休ませてあげると、より長持ちすると思います。
夏の羽毛布団、チェックすべきは側生地の通気性。
—夏の羽毛布団を選ぶときのポイントは?
夏に使う肌掛けを選ぶときは、中に入っている羽毛の質ももちろん大切なのですが、側生地の通気性がいいものを選んでいただくことがポイントです。羽毛はもともと温度や湿度の調整機能が備わっている素材。ただ、側生地の通気性がよくないと、その効果も薄れてしまいます。
例えば、羽毛の吹き出しを防ぐために、側生地に樹脂でコーティングする加工がされている羽毛布団も多いのですが、それだと側生地の通気性が劣ってしまうんです。基本的には、そういうコーティングがされていない、綿素材の側生地の羽毛布団が夏には特におすすめですね。
ポリエステルなどの化繊が使用されたものも多いですが、やはり綿素材の方が通気性がよく、中の羽毛による温度や湿度をコントロールする効果を最大限に発揮できます。
夏の眠りの質を高める、肌掛けの羽毛布団3選!
—夏におすすめの羽毛布団は?
今回は、夏にぴったりの羽毛布団を3つご紹介します。
まずは、大塚家具でもロングセラーの羽毛布団、『ダウナ』の肌掛け<118,000円 (税込)/シングルサイズ)。ポーランド産のマザーグースを使ったダウンの品質のよさはもちろんですが、エジプト超長綿を使った側生地の通気性がものすごくいいのが魅力です。
2つ目は、『ティエドール』の肌掛け(132,840円 (税込)/シングルサイズ)。こちらには、通気性のよいインドの超長綿を使っています。中の羽毛に『リンゲージダウン』といって、空気の層をとりこみやすい特殊な羽毛を使っているのも特徴的ですね。
3つ目は、ハンガリー産のダウンを使った『シェラン』(108,000円 (税込)/シングルサイズ)。こちらは側生地に、テンセルというユーカリの成分でつくられた素材が使われています。テンセルは、次世代素材と呼ばれたりして最近注目されている素材ですね。透湿性に優れているので蒸れにくく、菌の繁殖を抑えてくれる効果も見込めるので衛生的にお使いいただけます。
あと、気をつけていただきたいのがカバー選び。側生地の通気性がいくらよくても、カバーの通気性がよくなければ効果が下がってしまいます。夏ならリネン(麻)素材や、綿の中でも目の細かいものを選ぶのがポイントです。私は、カバーは二重ガーゼ素材のものを使っています。ふわっと軽く、肌触りもよくて気に入っていますね。
今回は、夏のおすすめの羽毛布団として肌掛けをご紹介しましたが、もう少し厚手の羽毛布団をご紹介することもあります。例えば、ご夫婦で同じ寝室でエアコンをかけて寝ている場合、同じ気温でも、人によって暑く感じたりそうでもなかったり。エアコンのリモコンの取り合いといったお話もよく聞きますよね(笑)。
旦那さまが暑がりなら肌掛けを、奥さまは冷えやすいのであればもう少し羽毛の充填量の多いミディアムタイプをと、それぞれに合った羽毛布団をおすすめすることもあります。やはり、寝室の環境やその方に合った寝具を使っていただくことが大事。お悩みや困りごとがあれば、スリープアドバイザーにご相談ください。
======================================
ダウナの紹介ページはコチラ
https://www.idc-otsuka.jp/dauna/
======================================
*記事中で表示した価格は、2018年6月1日現在の税込価格です。
*記事中で表示した商品については、商品モデルの入れ替えなどに伴い、内容が変更になる場合もあります。
関連するキーワード

大塚家具 スリープアドバイザー
見座地達哉(みざちたつや)
大塚家具 銀座本店 プランニングチーム アシスタント マネージャー IDCインテリアスタイリスト、インテリアコーディネーター、ライティングコーディネーター、照明コンサルタント。
寝室はただ寝るだけの空間ではなく、一日の疲れをリセットするための空間。寝具やインテリアのご提案をするときにも、ちょっとした特別感や遊びごころをプラスして、お客さまに感動していただけるようなアイデアをご提供できるように努めています。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
※記事内の写真・文章・価格・人物などは記事の更新日時点での情報となります。
現在の情報と異なる場合もございますので、ご了承ください。
大塚家具のLINE公式アカウント!
続けて読みたい!あなたにオススメの記事