買い替えのサイン? マットレスの寿命を見極める3つのポイント!
INTERVIEW

最近、マットレスの寝心地がイマイチ……という方。もしかしたら、そろそろマットレスが寿命を迎えているのかもしれません。そこで、大塚家具の『スリープアドバイザー』に、マットレスを買い替えるべきかどうかを見極めるためのポイントを聞きました!
スプリングや詰め物によって、マットレスの寿命は変わる?
—マットレスの寿命は、どれくらいですか?
一般的に、マットレスの耐久性は、スプリング(バネ)のスペック、クッション層の厚さや種類によって変わってきます。
まずは、スプリングとマットレスの耐久性についてお話ししますね。例えば、オーソドックスなのは、ボンネルコイルという金属のバネ。1本の円筒形状のスプリングになっていて、人で言えば片足立ちしたような状態です。
ボンネルコイルのマットレスの内部構造
一方、連続ワイヤーコイルは、ワンランク上のコイルと言われています。逆Z型のワイヤーで全体が編み上げられていて、両足でしっかりと立っているようなイメージですね。負荷が分散するぶん、耐久性も高くなるんです。
連続ワイヤーコイルのマットレスの内部構造
また、コイルの形状だけでなく、ワイヤーの太さや加工方法などによっても、耐久性は変わってきます。
そして、クッション層については、詰め物の量が多いほど、耐久性は高くなります。また、通常のウレタンより、密度が高い低反発ウレタンや高反発ウレタンの方がへたりに強いので、耐久性は高くなるんです。
マットレスの寿命は、スプリングやクッション層のスペックによっても変わりますし、使い方によっても異なるので、一概には言えないんです。一般的には、7〜10年で寿命がくると思っていただきつつ、気になるときはご自身のマットレスや寝心地などに、買い替えのサインが出ているかをチェックしてみてください。
<買い替えサイン1>腰の部分のへたり
まずは、マットレスの腰が載る部分がへたって、凹んでしまって寿命を迎える場合ですね。荷重が一番かかる腰の部分は、最初にへたってしまう場所。シーツを取ってマットレスをチェックすると、見た目でわかると思います。
<買い替えサイン2>スプリングが背中に当たる感覚
購入時と比べて、スプリングが背中に当たるような底づき感が出てきたら、そろそろ買い替えのタイミングかもしれません。詰め物がだんだんとへたってくると、下のスプリングが身体に当たってちょっと痛く感じるということがあります。詰め物が少ないマットレスほど、これが早く起きて寿命を迎えてしまうんです。
<買い替えサイン3>寝心地に満足していない
いまの寝心地に満足していないというのが、一番わかりやすい買い替えサインかもしれません。最近は、睡眠負債という言葉をよく耳にするなど、睡眠に対する意識が高まっているように感じます。
実は、大塚家具がお客さまに行ったアンケートでは、約7割の方が現状の睡眠に満足していないという結果になりました。「マットレスが身体に合っていない」「起きたら身体が痛い」などのお悩みから、もっといい睡眠を得たいとご来店いただくお客さまが多いんです。
私もお客さまから「いま使っているマットレスがかたくて、身体が痛いんです」という声をよく伺います。「友人が使ってよかったと聞いたので、マットレスを試しに来ました」というお客さまもいらっしゃいますね。
寝心地のいいマットレス=耐久性が高いマットレス!?
—買い替えるなら、どんなマットレスがおすすめ?
せっかく買い替えるのであれば「いいもの」を選びたいというお客さまが増えているように感じます。理想的なマットレスは、仰向けでも、横向きでも、負担なくマットレスに身体をあずけられるもの。それを叶えるには、かたいスプリングとたっぷりのクッション層の両方が必要なんです。
つまり、身体にフィットするようにつくられたマットレスは、寝心地はもちろん、耐久性も自ずと高くなるので、寝心地重視で選んでいただければ耐久性は問題ないと思います。
お使いいただくマットレスの寿命を長くするには、まずは、ベッドパッドを使っていただくこと。あとは、春夏秋冬の1シーズンに1回、頭側と足側を入れ替えるローテーションをしていただくと、荷重を分散できますね。その際、マットレスを立てかけて、マットレスのボトムに空気を触れさせるとより効果的だと思います。
*記事中で表示した価格は、2017年10月1日現在の税込価格です。
*記事中で表示した商品については、商品モデルの入れ替えなどに伴い、内容が変更になる場合もあります。
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大塚家具 スリープアドバイザー
並木孝夫(なみきたかお)
大塚家具 新宿ショールーム アシスタント マネージャー。
貴重な時間を割いてご来店いただいたお客さまに、ご満足いただいて気持ちよくお帰りいただけるよう、心をこめてわかりやすくご案内できるよう努めています。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
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