夫婦円満のカギ。同じ寝室で質の良い睡眠をとるには
INTERVIEW

夫婦が同じ寝室に寝ることで、多少なりともストレスを抱えてしまうことがあります。夫婦円満につながるように、寝具や温度の好みの違い、いびき、寝相の悪さなど、同室で寝ることで起こりがちなトラブルを解決し、質の良い睡眠をとる方法を、大塚家具のスリープアドバイザー新庄彩子がアドバイスします。
同じ寝室で、ゆっくり語り合う時間を大切に
──最近の傾向として、寝るときは夫婦同室or別室、どちらが多いですか?
同室が多い印象を受けます。部屋数が十分でなく、主寝室は1部屋しかとれないという住宅事情も背景にあるのでしょう。
もちろん、新婚時代からずっと仲良く寝室が一緒という方も多いですよ。
──寝室を同じにするメリットは何ですか?
お互い忙しい毎日を送っていると、ゆっくり話す時間が寝る前だけだったりします。そんなとき同じ寝室で、ベッドの中で少し語らう時間が持てるのはとてもよいことです。
また、これから寒い時期に入りますが、ダブルやクイーンサイズのベッドであれば、お互いの体温で温かく、質の良い睡眠をとれるでしょう。
寝具の好みの違い、「暑がり&寒がり」問題をどう解決する?
──同室で寝るメリットは多い一方、起こりがちなトラブルもあります。代表的な例を挙げてみたので、それぞれアドバイスをお願いします。
かけ布団の素材など、寝具の好みが違う
同じ寝室でも、シングルベッドを2台設置していれば、かけ布団だけでなくマットレスもお互いに好みの寝具を使えるので問題ありません。
すでにダブルサイズ以上のベッドとマットレスをご使用なら、かけ布団だけでもシングルサイズをそれぞれ使い、手触りや快適さで好みの素材を選ぶことをおすすめします。
夫は暑がり、妻は寒がり。温度の好みが違う
羽毛の肌がけ布団を使ってみてください。羽毛は空気を多く含むので温かいだけでなく、湿度の調整ができることが特徴です。質の良い睡眠には、寝床内環境の温度が33度で湿度が50%をキープできるとよいと言われますが、それを1年中保ってくれるのが最大の魅力。発散力と保温力に優れ、肌寒い夜は大変重宝します。
暑がりの方なら羽毛の量を600g、寒がりの方なら800~1000gなどとそれぞれ変えていただければ、「暑がり・寒がり」問題を解決できます。
また、寒がりの方は、入浴後身体が冷えないうちにベッドへ入ることを心がけて。寝る前にストレッチやヨガなど、軽い運動で身体を温めることもよいでしょう。
暑がりな方のために、寝室を暖房器具で事前に暖め、寝るとき消すようにして、暖かくなりすぎないようにするのもひとつの方法です。
いびき対策には、横向き寝枕を活用して質の良い睡眠に
パートナーのいびきがうるさくて質の良い睡眠が遠のく
肥満やあごの骨格の影響などで気道が狭くなっていると、空気が通るときいびきが発生することがあります。
気道の広さは、首の角度によって変わってきます。枕が合っていないと首の角度が不自然になり、気道が狭くなっていびきをかきやすくなることに。枕の高さや寝心地を確認しましょう。
また、横向きで寝たほうが気道が広がるので、横向き寝を促進する枕も便利です。
大塚家具では、横向きに寝る姿勢に合わせて開発された枕『ドリーム2』(ロータイプ 14,040円)を取り扱っており、人気があります。
パートナーの寝相が悪い
寝ている間に身体が頻繁に動いてしまうのは、寝具が合っていない可能性があります。寝心地が悪いので無駄な寝返りが多くなり、質の良い睡眠をとれなくなっているかも。
寝相の悪さは、本人ではわかりません。ぜひご夫婦で確認し合い、マットレスは硬すぎないか、かけ布団は重くないかなど、寝具を見直してみてください。
ふたりで共有の寝室だから、片方の趣味だけに偏らないで
生活時間帯が違うので、すでに寝ているパートナーを起こしてしまう
ダブルサイズのかけ布団を使っている場合、あとで布団に入るパートナーの動きや冷気が入ることで、先に寝ている方が目覚めてしまうことがあります。それぞれシングルサイズのかけ布団を使い、なるべく物音を立てないようにそっと布団に入る心配りをしてみては。
──同室のときに、夫婦が快適に眠るコツはありますか?
寝室は、一日の疲れを癒やし、好きなものに囲まれてくつろげる空間にしたいので、どちらか一方の趣味に偏った空間づくりをしないことが大切です。
布団カバーやカーテンなどのカラーコーディネート、チェストやベッドのデザインなどは、ふたりとも気に入ったものを選びましょう。
また、雑誌や新聞を山積みにしたり、趣味のアイテムをたくさん飾ったりして雑然としないように、自分だけのものはなるべく持ち込まない思いやりを持てるといいですね。
秋冬の寝室カラーコーディネートをふたりで楽しんで
──最後に、読者へメッセージをお願いします。
あったか寝具が売り場に出回っている時期です。「寒くなってから買おう」と思っている方は多いと思いますが、真冬に慌てて購入すると「もう少し吟味して買うべきだった」と後悔することがあります。
本格的に寒くなる前に、寝具の冬支度をしませんか? 今なら余裕を持って、たくさんの選択肢の中から選べるうえ、冬に入ったらすぐに使えます。
ご夫婦で、寝室の秋冬のカラーコーディネートや寝具について相談しながら、ショールームを見て回るのは楽しいものです。共有の快適な空間づくりを、いつでもお手伝いします!
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大塚家具 スリープアドバイザー
新庄彩子(しんじょうあやこ)
大塚家具 横浜みなとみらいショールーム アドバイザー 整理収納アドバイザー2級 スリープアドバイザー。
デザイン、収納、機能性など多方面からのアドバイスができるように、眠りの環境づくりから寝具まで幅広く勉強中。笑顔の接客が評判を呼び、リピーターからの指名が多い。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
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