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暑くて眠れない夜。気をつけるのは温度より湿度!

「暑くて眠れない」という夏特有の寝苦しさは、実は温度よりも湿度にあると言われています。そこで、夏のジメジメを防いで快眠できる方法を、大塚家具のスリープアドバイザー吉川洋司が解説します。

エアコンのタイマーが切れると、とたんに「暑くて眠れない」

──「暑くて眠れない」夜が続いて、年々夏がつらくなります。

近年は、エアコンのタイマーを3~4時間で切れる設定にして寝入りをスムーズにするなど、皆さま工夫されています。でも、タイマーが切れたあとは窓もカーテンも締め切ったサウナ状態になり、夜中に目覚めて「暑くて眠れない」となってしまうんです。

──30℃を超える熱帯夜が続くことも珍しくありません。夜中に目を覚ましたら、暑くてなかなか寝つけませんね。

そうなんです。ところで、夏は温度ばかり気にしがちですが、実は湿度も「暑くて眠れない」原因を作っているんですよ。

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湿度が睡眠を左右する理由とは?

──湿度は、あまり気にしたことがありませんでした。湿度調節が睡眠に大切なのはなぜですか?

人は夜になると疲れた脳や身体をしっかりと休ませるために、体温を積極的に下げて睡眠へと導かれます。

その際、手足の温度を上げて汗をかき、汗を蒸発させるときに熱を奪う働き(気化熱)を利用して血液を冷やします。その冷えた血液を身体中に流すことで、体温を下げるというメカニズムになっているんです。

湿度が高くて手足が湿っていると、汗がうまく蒸発できません。気化熱を利用できずに、体内に熱がこもって体温がうまく下がらなくなってしまうんです。

──寝室の湿度管理は、どのようにすればよいでしょう?

エアコンで湿度調節すると簡単です。温度25~28℃、湿度50~60%がよいと言われています。もしくは、除湿モードにするのも有効です。できればタイマーではなく、ひと晩中エアコンを活用することをおすすめします。

一般的なマンションでは北側に寝室があることが多いのですが、湿度調節しないと、夏は80%になることもあるので気をつけてください。

湿気を調整する寝具はダウンケットが正解!

──湿気対策がしやすい寝具はありますか?

快適な寝床内環境は、温度33度、湿度50%と言われています。それを実現するのはダウンケットです。

夏に羽毛布団!? と思われるかもしれませんが、抜群の通気性があり、湿度と温度調整をしてくれます。ジメッとした夏こそ、調湿機能の優れた羽毛布団がピッタリです。

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──「暑くて眠れない」という人の中には、綿のタオルケットを1枚、おなかにかけて寝る人もいます。

綿のタオルケットは汗を吸収してくれますが、発散性が弱いんです。タオルケットが汗を吸収したままエアコンで冷やされ、それに包まれる身体も冷やしてしまうことがあるので注意が必要です。

──だから、夏こそダウンケットなのですね。選ぶときの目安は?

羽毛の量が400gのものが夏向きです。価格は2万~13万円ぐらいまで幅広いので、予算を立てやすいと思います。

表面の側生地は、素材がポリエステルだと湿気がこもりやすいので、綿がおすすめ。中でも、エジプトコットンやインドコットンが丈夫で人気です。

涼感を誘うリネンのシーツで夏を乗り切る

──敷き布団ではいかがでしょう。

涼感のある夏用素材としてリネンが優秀です。リネンのシーツやまくらカバーなどが気持ちいいですよ。

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──リネンが夏向きの理由は?

いくつかあります。

・「もっとも涼しい天然素材」と呼ばれており、表面はひんやりしたシャリ感が。独特の風合いと洗いたての肌触りが心地いいです。

・綿の約4倍もの吸水性があり、発散性にも優れているので、汗などでベトつかずひと晩中サラサラ。

・生地表面に凹凸感があり、身体に密着せず寝心地が快適です。

──寝室環境の湿気対策で気をつけることはありますか?

寝室にモノをゴチャゴチャ置いたりすると、空気の流れが止まってしまい、湿気がこもりがちになります。

・クローゼットにきちんと収納する
・ベッドの下にはなるべくモノを置かない
・ときどき窓を開けて換気する

といったことに気をつけて、空気を循環させるようにしてください。

パジャマなどゆったりしたウエアで、通気性を大事に

──ところで、「暑くて眠れない」と感じる人が、やってしまいがちなことはありますか?

男性に多いのですが、あまりの暑さで、夜中に着ていたシャツを脱いで寝てしまうこと。汗を吸収する衣服がないと、ジメジメ感が増してますます眠れません。

また、スエットのような部屋着のままで寝てしまう人は要注意です。足首などがゴムでしまっていると、空気がこもって湿気が逃げにくくなります。

できれば、パジャマを着て寝るのがよいでしょう。Tシャツなどで寝る習慣があるなら、ワンサイズ大きめを選び、身体に密着しないで空気の通りがよくなるものを選んで。

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──最後に、読者へメッセージをお願いします。

エアコンを上手に使って湿度管理を行うと、ジメジメした熱帯夜から解放されます。寝ているうちに熱中症にかかるリスクを避けるためにも、湿気対策は怠らないようにしましょう。

エアコンがどうしても苦手な場合は、扇風機を活用してください。扇風機を壁に向けて、壁から反射した風が足元に来るようにすると、身体が冷えすぎることなく快適に眠れますよ。

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