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熱帯夜にエアコンを使わずに寝る対策

熱帯夜でも、エアコンをつけて寝るのが苦手な人は少なくありません。「エアコンをつけて寝ると、翌朝だるい、疲れが取れない」といった体調不良を訴える人もいます。そんな人のために、熱帯夜にエアコンを使わずに寝る対策を、大塚家具のスリープアドバイザー河野慎吾が解説します。

「エアコンが苦手」なのは、圧倒的に女性

── エアコンをつけて寝るのに「抵抗がある」「苦手」といったお客様は多いですか? 

男女で言えば、圧倒的に女性が「エアコンが苦手」とおっしゃいます。中でも40代前後の女性から「エアコンが寒くて、寝ているうちに身体が冷える」という声が多いですね。

──とはいえ、熱帯夜の熱中症対策として、エアコンをつけて寝ることが推奨されている場合も多いです。

その影響もあり、エアコンをつけて寝る方は多いです。ただし、エアコンも使い方次第で快適に眠れるんですよ。

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エアコンを使うならタイマーを上手に活用

──どのような使い方をすればよいのでしょう?

人の眠りは深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)が、それぞれ約90分サイクルで交互に訪れます。

入眠直後の90分は特に深い眠りなので、そこでスムーズに入眠できると、グッスリがその後も持続します。涼しい寝室で眠りにつきやすくなるために、エアコンが1~2時間で切れるようにタイマー設定するとよいでしょう。

──室温はどれくらいが適当ですか?

28度くらいがちょうどよいと思います。ところで、夏といえば温度を重視しがちですが、実は湿度管理が重要なのをご存じですか?

熱帯夜の対策として、重視したいのは湿度だった!

──湿度!? あまり気にしたことがありません。

湿度は50~60%くらいを目安に。ドライモードを活用するのでもかまいません。

暑くても空気がカラッとしていれば、人はそれほどだるさを感じないと言われています。ジメジメしている環境は熱を通しやすいので、身体もより暑さを感じるのです。湿度をコントロールできていれば、多少温度が高くても快眠できます。

──熱帯夜にエアコンをまったく使わない場合、寝室環境を工夫して快眠できる対策はありますか?

あらかじめエアコンをつけて冷やしておき、寝室に入ったら切るとよいでしょう。涼しい室内で、寝つきがよくなります。

熱帯夜の対策として、扇風機を活用するのも賢い方法です。天井に向けて首振りモードにして寝ると、空気が循環して、体感温度が2~3℃下がると言われています。身体に直接扇風機を向けないように、注意してください。

また、カーテンは遮光性のあるものが寝室には好まれますが、完全に光をシャットアウトしてしまうと、朝の目覚めがシャキッとしません。夏の朝はだるくなりがちなので、身体が朝日を浴びて気持ちよく起きられるように、遮光性でないノーマルなカーテンもおすすめです。

まさにエアコンいらず。天然のエアコン寝具とは?

──エアコンを使わない人に、おすすめの寝具を教えてください。

温度と湿度の両方をコントロールするのがダウンケット。まさに“天然のエアコン”です。

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心地よい睡眠には、寝床内環境の温度が33度で湿度が50%をキープできるとよいと言われますが、ダウンケットはそれを実現し、常に布団の中は快適。暑すぎて布団をはいだり、ムシムシしたりということがありません。夏は、これ1枚を下半身にかければ大丈夫です。

──夏向きのダウンケットを選ぶポイントは?

羽毛の量が400gで、湿気防止に優れたグースがおすすめ。2万~10万円前後くらいまでの手ごろな価格で購入できます。カバーは手触りがシャリっとしたガーゼ素材が人気です。

──夏はタオルケット1枚をおなかにかけて寝る人も多いですね。

タオルケットに使われる綿は、吸汗性は高いものの、リネンや羽毛などに比べると汗の乾きが遅くなります。人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかきますが、その汗をタオルケットが吸ったまま発散せず、おなかを冷やすことにもつながってしまうのです。

夏向き寝具素材は、リネンに決定!

──夏の敷き布団を選ぶなら?

シーツやベッドパッドなら、リネンがぴったりです。吸湿性は綿の4倍あり、発散性も優秀。サラッと快適な寝心地です。

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素材で選ぶなら、ウールも吸湿性と発散性に優れています。羊毛は元を正せば羊の毛なので、気温に応じて体温を調整する機能を備えています。夏にも大活躍してくれますよ。

──エアコンを使わない人向けのパジャマは?

吸汗性が高く、肌ざわりが柔らかい綿がよいでしょう。熱帯夜の対策として、Tシャツ1枚などの薄着だったり、裸だったりする方もいますが、汗の吸い取りが悪く、ジメジメして寝苦しい夜を過ごすことになるので注意が必要です。

──寝室では、「エアコンをつける・つけない」でモメるご夫婦もいるようです。

そのような場合、エアコンではなく、かけ布団で調整するのがよいと思います。ご夫婦でダブルタイプのかけ布団を使うのではなく、夫は薄手、妻は厚手といったシングルタイプのかけ布団を各自で使ってみては。

実は我が家でも、私は600g、妻は800gのダウンケットをかけて寝ています。

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飲酒・喫煙は、寝る2時間前までに

──寝室環境を整える以外で、熱帯夜で寝るときの注意点はありますか?

寝る前に飲酒や喫煙は避けたほうがよいでしょう。交感神経が活発になり、身体が活動モードのままになってしまいます。

特に飲酒はアルコールの利尿作用が働くので、夜中にトイレに起きることが多くなり、熟睡を妨げる要因に。寝る前に2時間はあけるように心がけるのが大切です。

──最後に、熱帯夜でも熟睡したいと思っている方々へ、メッセージをお願いします。

日本の夏は、湿気が高く寝苦しい日が続きます。そんな夜も、エアコンに頼らなくて大丈夫。寝具で湿気を上手にコントロールして、夏の快適な睡眠を目指してください。

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