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暑くて眠れない夏に実践したい! 熱を冷ます薬膳料理のススメ

夏場は暑くて眠れないと寝苦しさを感じる人が多くなる季節。原因は、身体に熱がたまっていたり、水分代謝が上手くできていなかったりすることにあるかもしれません。暑くて眠れない夜を乗り切るための薬膳料理について、国際薬膳調理師の坂井美穂さんに話を伺いしました。熱を冷ましたり、水分代謝を高めたりする効果がある身近な食材や、夏にピッタリの薬膳レシピをお伝えします。

病気を防ぐ薬膳料理の力

―薬膳料理とはどのようなものなのでしょうか。

薬膳とは、「中国伝統医学の理論に基づき、病気の予防や回復、健康を保つことを目的とした料理」です。薬膳は病気を治すものではないので、病気になりそうな「未病」の状態で気付き対処をすることが重要になります。例えば、偏頭痛、肩こり、便秘など身体が発するサインを見逃さないようにしましょう。季節や体調に合わせて食材を選び、自然のエネルギーをいただきながら体調を整える方法を学ぶことで、自分や家族の健康を守って欲しいと思います。

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暑くて眠れない夏を乗り切る! 5つの薬膳ポイント

―不調に合わせた食材選びが重要なのですね。暑くて眠れない夏に実践したい薬膳のポイントを教えてください。

夏の暑さに対処するポイントは下記5つになります。

1.身体の内部にこもっている熱を取り除く
熱を冷ます、苛立ちを鎮静するなどの作用がある苦味のある食材を頂きましょう。
【食材例】ゴーヤ・茗荷・スイカ・メロン・もやし・胡瓜など

2.不足しがちな血を補う
夏は心臓に負担がかかる季節です。心臓に熱がこもり、血が足りなくなると不眠にもなりがちなので、血を補う食材を頂きましょう。心臓の血を補うために、レバーを食べたり、イカをホイル焼きでわたごと食べたりするのも良いですね。
【食材例】レバー、肉類、人参、ほうれん草、しめじ、枝豆、葡萄など

3.汗をかいて失われた水分を補う
体外に出てしまった水分をしっかりと補うことも重要です。
【食材例】トマト・レモン・豆腐・白胡麻・梅・梨・メロン・キュウリ・冬瓜など

4.汗をかいて消耗した体力を回復するため、元気を補う
桃は夏の果物の中で唯一体を温める効果があります。未消化物を消化する役割があるので、朝食の前に少量いただくのが良いでしょう。甘酒は冬のイメージがありますが、夏場は少し冷やしても美味しいですよ。また、冷たいものを取りすぎた時は、生姜・シナモン・山椒など身体を温める食材をいただきましょう。
【食材例】山芋・肉類・椎茸・桃・酒粕・甘酒・カカオ・いわし・ししゃもなど

5.体内にたまった水分代謝を促進し、むくみを解消
夏は消化力が落ちるので、水分代謝を円滑にできるようにすることも大切です。
【食材例】枝豆・さやいんげん・ジャスミンティー・オレンジ・しじみ・海藻など

夏の深酒には要注意

―夏は避けた方が良い食材はありますか。

ビールが美味しい季節ですが、お酒の飲みすぎには注意しましょう。身体に熱がこもり、眠りにくくなります。お酒を飲む場合は、枝豆・ゴーヤ・クレソン・きゅうり・トマトなど熱を鎮静する作用のある食材も一緒に頂くと良いですね。

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―夏の薬膳料理を家庭で実践するためのアドバイスをお願いします。

どの季節にも共通することですが、旬の食材を意識して食べるだけで身体に必要な栄養を補うことができます。例えば、ゴーヤは熱を取り除き、喉の渇きを鎮め、解毒をする効果があります。とうもろこしは、弱った消化力を促進し、体内に入り込んだ湿気を取り除いてくれます。自然は私たちに必要なものを与えてくれると実感しますね。最後に、夏にピッタリのご家庭でも実践できるレシピをお伝えします。

夏にピッタリの薬膳料理レシピ

~とうもろこしと甘酒の冷製ポタージュ 山椒の香り~

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・材料(4人分)
とうもろこし 正味190g
玉ねぎ 25g
セロリ 35g
水 200cc
豆乳 50cc
塩 少々
コショウ 少々
コンソメ 小1
甘酒(無加糖) 80cc

【トッピング】
豆乳生クリーム
山椒 

・作り方
①とうもろこしは下茹でし、実をほぐす。(缶詰でも代用可)。玉ねぎとセロリをスライスする。

②鍋にオリーブオイルをひき、玉ねぎを炒める。しんなりしたらセロリを入れ、軽く炒めたら水、コンソメを入れて蓋をして軽く煮る。

③具材が柔らかくなったら粗熱を取り甘酒を入れる。ミキサーにかけてなめらかにする。

④鍋に戻したら、豆乳を入れ、塩コショウで味を調える。器に盛り、山椒やクリームをトッピングしたら完成。

【薬膳ポイント】
とうもろこし…胃や消化器官の活動を促進し、湿邪を尿として排出する。
甘酒…元気や身体に必要な水分を補う。血のめぐりを良くする。
山椒…消化器官を温める。胸のつかえ、お腹の冷え、むくみを解消。

旬の夏野菜を上手に取り入れて、夏バテを防ぎ暑くて眠れない夏を乗り切りましょう!

文/姜 奈々
監修:国際薬膳調理師 坂井美穂さん

撮影場所:フレンチ薬膳 シェル ヴ サカイ
港区麻布十番2-8-7 Holding BLD. 3F
公式HP:http://www.french-yakuzen.com

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