【スリープアドバイザーのぐっす理論!】 しっかり寝たのに、身体がダルい!? 疲れを取って翌朝スッキリ目覚めるには?
INTERVIEW

同じ時間寝ても、気持ちよく目覚められる日と、肩や首がこってダルいと感じる日がありませんか? 今回は、翌朝スッキリ目覚めるために、知っておきたい寝姿勢や寝具の選び方について、眠りの専門家『スリープアドバイザー』がアドバイスします。
身体に負荷がかかると、寝返りも増えてしまう!
—起床時に身体がダルいのは、なぜ?
起きたときに肩や腰、首が痛いというお悩みは、お客さまからもよく伺います。20代後半くらいの方から、ご高齢の方まで年齢はさまざまですが、同じようなお悩みを抱えていらっしゃいますね。
肩や首が痛いという場合は、寝姿勢が原因になっている可能性があります。例えば、横向きの寝姿勢で枕の高さが合っていないと、でっぱっている肩に体重がかかってしまうことに。睡眠は6〜8時間と長時間です。身体のでっぱっている部分に負荷がかかりつづけると、血液の循環が悪くなり、それを解消するために寝返りが必要以上に増えてしまうんです。
特に、肩のでっぱりが大きくなる横向きの寝姿勢では肩や首に負荷がかかりやすく、場合によっては寝違えてしまうこともあります。
人の身体にとって理想的な寝姿勢は、立ったときの姿勢と言われています。身体の凹凸をきちんと支えることができるよう、マットレスや枕を選ぶことが大切ですね。
身体にかかるストレスを減らして、目覚めをスッキリ!
—睡眠で疲れをリセットするためには?
私たちの睡眠には、約90分サイクルのリズムがあると言われているのをご存じですか? 身体と脳を休息させ回復を促す『ノンレム睡眠』と、ココロのメンテナンスをし、大脳を活性化させる『レム睡眠』を繰り返していると言われています。
『ノンレム睡眠』『レム睡眠』のリズムを保つことが、眠りの満足度をアップすることに。
もし、肩や腕に痛みやしびれを感じたり寝返りが増えたりすると、睡眠の後半の『レム睡眠』時に目が覚めやすくなって、熟睡感を得られなくなってしまいます。途中で目覚めないために、身体に負荷のかからない、体圧分散に優れたマットレスなどを使っていただくことが大事だと思います。
例えば、レガリアというブランドのマットレスは、身体の凹凸に合わせてサポートして、仰向けでも、横向きでも、立ち姿の身体のラインを保ってくれるんです。
目指しているのは、雲の上に浮かぶような感覚。身体の重さを忘れるような「ふわっ」とした寝心地ですが、寝返りは打ちやすくなっています。硬めのマットレスと寝比べていただくと、違いがよくわかると思います。
新宿ショールームで1番人気のマットレス、レガリアの『インシグニア』。
枕を使わなくても、身体の凹凸にフィットして理想的な寝姿勢に。
マットレスによっては、呼吸の妨げになる場合も。
—疲れをリセットできるマットレスを選ぶには?
お客さまの不調のお悩みを伺いながら感じることは、例えば、「硬めのタイプのマットレスがいい」「畳の上で寝る方がいい」などと決めていらっしゃるために、ご自身に本当に合ったマットレスに出会えていないかもしれないということです。
一度、その考えを置いておいて、いろいろなマットレスに寝比べて、体感していただくことをおすすめしています。
意外と見落とされているのが、マットレスが呼吸の妨げになっている場合があるということ。眠るときのゆったりとした深い呼吸では、息を吸ったり吐いたりするたびに、胸の前側だけでなく背中側もふくらんでいます。
仰向けで眠っているとき、身体にフィットするやわらかめのマットレスであればスムーズに呼吸できます。一方、硬めのマットレスの場合は、呼吸のたびに背中に負荷がかかってしまって、寝ているにも関わらず疲れてしまうことに。ストレスなく呼吸できるかどうかで、翌日の疲れの取れ方も違ってくると思います。
また、極端な例えですが、身体の大きな力士と小さな子どもが同じマットレスに横になったら、感じるやわらかさが違います。同じ方でも、体重が10kg増えたらマットレスのフィーリングが変わるはず。年齢や体重、身体のコンディションの変化に合わせて、負担のかからないマットレスや枕をフィッティングしてあげることも大事だと思います。
疲れの出やすい秋は、季節に合った寝具でぐっすりと。
—マットレス以外でできる工夫は?
途中で目覚めないよう、快適な温度をキープできる掛け布団を選んであげることもポイントです。秋には窓を開けて寝られる方も多いと思います。夜風で必要以上に冷えてしまって風邪をひかないよう、季節や気温に合った掛け布団をお使いください。
おすすめはマザーグースの羽毛を使った高品質な羽毛布団。掛けているかどうかわからないくらい軽いのですが、寝床内の理想的な温度を保ってくれるので、気温が不安定な秋でも快適にお使いいただけます。
希少性の高いポーランド産のマザーグースの胸毛を使用した羽毛布団『ダウナ』。
夏から秋への季節の変わり目は、疲れが出やすい時期。しっかりと睡眠をとって貯まった疲れをリセットしていただきたいと思います。
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大塚家具 スリープアドバイザー
松本典亨(まつもとのりあき)
大塚家具 南船橋店 マネージャー。お客さまに指名していただけるスリープアドバイザーを目指して、お一人ひとりのお悩みやご要望に耳を傾け、快適な眠りの環境作りをサポートしています。
【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。
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