シーツ、パジャマをスッキリ洗濯するコツは?
COLUMN

熱帯夜が続く時期、寝具類の洗濯はこまめにしたいものです。とはいえ、シーツやかけ布団カバーといった大きな物や、肌に直接触れるパジャマなどの洗濯は、やっかいな家事のひとつです。そこで、快適な睡眠のために清潔に洗濯するコツを、北海道で宅配クリーニングを営むイチカワクリーニング店長の市川博基さんに解説していただきました。
汗の汚れが黄ばみの原因になり、ダニの栄養にも
人は寝ている間に、コップ一杯分の汗をかくと言われています。汗の汚れが、パジャマ、かけ布団、枕カバー、シーツなどに染み込むと、黄ばみの原因になるうえ、ダニやカビの栄養の元になります。寝具は、ひと晩でかなり汚れます。洗濯をせずに使い続ければ、ダニや雑菌の温床になり、アレルギーなど健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
キレイに洗濯された寝具に身体を横たえると、サラッとした肌触りや洗いたての香りに包まれて、心地よい眠りに導いてくれることをだれもが経験しているのではないでしょうか。清潔な寝具は、上質な睡眠につながります。ぜひ、寝具の基本的な洗い方を覚えてください。
枕カバーやパジャマはお湯で洗う
肌に直接触れて大量の汗を吸う枕カバーやパジャマは、毎日洗濯しましょう。洗い替えを数枚用意しておくと便利です。
洗濯のポイントは、40~60℃のお湯で洗うこと。汗は水でも落ちますが、枕カバーに付着する頭皮の皮脂などのしつこい汚れは水では落ちにくいのです。仕上げに好きな香りの柔軟剤を使えば、寝るときにお気に入りの香りに包まれて眠ることができます。
シーツの洗濯はコインランドリーを活用しても
シーツやかけ布団カバーなどの大物寝具は、週1回くらいの頻度で洗濯できると理想的です。目立つシミがあれば、その部分に漂白剤入りの洗剤を原液で塗っておくと、汚れの落ちがよくなります。必要以上にシワができないように、きれいにシーツを折りたたんで洗濯ネットへ。洗濯機の設定を毛布コースや布団コースなどにしておくとベストです。
「洗えたとしても干す場所がない」という声が多く聞こえてきます。干す場所に苦労する場合は、コインランドリーや布団クリーニングを活用するのがおすすめです。
やってしまいがちな失敗。2つの注意点
シーツなどの寝具に限りませんが、自宅の洗濯で注意したいことは次の2つです。
注意1 洗剤を入れ過ぎる…「汚れているから」と、洗剤を決められた量以上に入れてしまう人がときどきいます。入れ過ぎると逆にすすぎきれず、洗濯物の洗剤が残ってしまうので気をつけて。
注意2 洗濯機の定量以上に洗濯物を詰め込む…洗濯機に、つい洗濯物を詰め込んでしまうことはありませんか? その場合、洗濯槽がスムーズに回転せず、十分に洗うことができません。洗濯物の量は、洗濯槽の7割程度を目安にしてください。
また、寝具を購入するときに、事前に洗濯絵表示を確認しましょう。この表示を守らないと、洗濯したときに、よれたり縮んだりすることがあります。そもそも、家庭で洗えるのかきちんと確認することも重要です。羽毛布団など、自宅の洗濯に向かない布団は、布団クリーニングを利用してみては。手間なくキレイになり、布団を傷めることもありません。自宅とプロの洗濯を使いわけることも、洗濯の賢い方法です。
取材・文/内藤綾子

イチカワクリーニング 社長、国家資格クリーニング師
市川博基(いちかわひろき)
「イチカワクリーニング」は、北海道札幌市白石区北郷で営業している宅配クリーニング店。クリーニングで笑顔を届けて50年。国家資格者が3名在籍する店で、お直し・染み抜き・バッグクリーニング・布団クリーニングに定評がある。
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