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ナルコレプシーについて。 症状や原因、治療法は?

ナルコレプシーという睡眠に関わる疾患をご存知でしょうか。日中、場所や状況を問わず、耐え難い眠気を感じるほか、眠気の発作などの症状が特徴です。授業中や運転中、会議中などの重要な局面で症状が出る可能性があるため、気持ちの面での葛藤や周囲からの理解など、さまざまな問題が予想されるナルコレプシー。名駅さこうメンタルクリニック丹羽亮平先生に詳しいお話を伺いました。

ナルコレプシーの医学的歴史と日本人の有病率

──ナルコレプシーとは、医学の世界ではいつ頃から注目されているのでしょうか?

ナルコレプシーとは、眠気を意味する言葉で1880年にフランスの医師ジェリノーによって名付けられました。1960年頃にはナルコレプシーの概念が確立し、1998年に睡眠や覚醒、摂食を調節する働きを持っている、脳の神経系たんぱく質「オレキシン」が病因であることが明らかになりました。

──日本では、どのくらいの患者さんがいらっしゃるのでしょうか?

世界の有病率の平均は2000人に1人(0.05%)で、日本人の有病率は600人に1人(0.16%)と、世界でもっとも高い有病率になります。

──ナルコレプシーは、年齢を問わず症状が出るのでしょうか?また、症状が出やすい年代は?

症例数の年代別のグラフをご覧ください。発症する年齢は、10代から20代前半に集中しており、とくに14〜16歳にピークがあります。40歳以降の発症はとても稀であるという特徴があります。

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(参照元:なるこ会ホームページより)

ナルコレプシーのおもな症状と検査方法

──ナルコレプシーのおもな症状を教えてください。

ナルコレプシーの4大症状は以下になります。このような症状が見られる場合、ナルコレプシーの疑いがあります。

●主症状は日中の過度の眠気
●感情が高ぶったときに脱力してしまう情動脱力発作(カタプレキシー)
●いわゆる金縛りである睡眠麻痺
●寝入りばなに怖い夢を見る入眠時幻覚

──ナルコレプシーの検査、また診断はどのようになされるのですか?

検査は、睡眠学会が作成したフローチャートを参考に、問診や以下のようなアンケートを用いて診断します。

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また、以下のような検査もあります。

・睡眠ポリグラフ検査
睡眠の状態を評価し、生活に支障が出るような強い眠気が出るほか、実際に眠ってしまう状態となる「過眠」の原因を調べる検査です。身体の一部に検査器具を取り付けて、眠っている間の脳波やいびき、眼球運動、心電図、筋電図などの状態を調べる検査です。

・反復睡眠潜伏時検査
これは、眠気の程度を評価するための検査です。日中、数時間おきに数回、脳波や眼球運動、筋電図を測定して検査します。

ナルコレプシーの原因と治療法

──ナルコレプシーの原因はどのようなことが考えられるのでしょう?

オレキシンが病因であることが明らかになっていますが、まだ完全には解明されていないのが現状です。現段階では、体内のオレキシン神経が、何らかの原因で破壊されてしまい、神経伝達障害によって引き起こされるという仮説が有力です。

──ナルコレプシーの治療法を教えてください。

治療法のひとつに生活指導があります。充分な夜間の睡眠をとること、昼休みに短時間の昼寝をするなど、生活習慣の見直しを行います。そのほかには、以下のような薬物療法があります。

●日中の過度の眠気や睡眠発作には、精神刺激薬である、「モディオダール」や、「メチルフェニデート」などを使用します。

●情動的脱力発作、睡眠麻痺、入眠時幻覚には、三環系抗うつ薬の「クロミプラミン」を使用します。

●夜間熟眠障害には、睡眠導入剤や睡眠薬を使用します。

──ナルコレプシーの治療期間の目安はありますか?

ナルコレプシーは慢性疾患であり、治療期間が長くなる可能性のある病気ではありますが、年齢を重ねることで症状が軽くなることがあります。症状が続く場合は、薬剤によって対処していきます。

ナルコレプシーは、一日の入院検査で診断されるのですね。また、睡眠のとり方に関する指導や薬物療法と、それぞれの症状によりさまざまな対処法があることがわかりました。疑わしい症状のある方は、専門家にご相談されてください。

取材・文/数野由香子

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