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眠りの専門家。睡眠健康指導士って、どうやったらなれるの?

快眠できない、寝つきが悪いなど、睡眠についての悩みを解消するために、あれこれネットで調べては自分に合っていそうなものを試してみる人も少なくないでしょう。睡眠について正しい知識を得て、快眠を手に入れたいなら、睡眠健康指導士の資格にチャレンジしてみるのはいかがでしょう? 現在、さまざまな分野の職業につく人たちが睡眠健康指導士の資格を取得し、仕事へと活かしています。実際に、睡眠健康指導士として活躍されている方にお話を伺いました。

睡眠健康指導士は、一般社団法人日本睡眠教育機構が養成し、資格の認定を行います。資格には初級と上級とがあり、それぞれ講座を受講し、認定試験に合格することで資格を得ることができます。

初級は、一日での取得も可能に

初級は、充分な睡眠がとれず仕事に支障をきたしていると感じる人や、睡眠学を勉強して仕事に活かしたいと考えている人が対象です。睡眠知識を深めるとともに正しい睡眠習慣を身につけ、健康的な生活を送ることを目的とし、さらには、身近な人たちに正しい睡眠知識の大切さを伝えていく人材となることを目指します。仕事に生かそうと考える人は、上級を目指す前段階として初級を取得することになります。

資格を得るための講座は、一日で受講することができ、薬物に頼ることなく認知行動療法等で睡眠が改善できる知識などを学びます。6時間相当の講義を受け、講座後の認定試験で合格すれば、「睡眠健康指導士初級」の認定書が交付されます。初級睡眠健康指導士養成講座は、年に数回、東京・名古屋・神戸で開催。初級の資格認定期間は3年で、更新研修をうけることで資格が更新されます。

上級は、専門知識を得て指導できる人材に

上級では、初級に比べてより専門的な知識を勉強し、科学的な知見に基づいて正しい睡眠知識を世に広めるべく、地域や団体に向けて普及活動のできる人材を目指します。演習を組み込んだ15時間相当のプログラムを3日間で受講します。その後の認定試験で合格すると、「睡眠健康指導士上級」の認定書が交付されます。初級同様に、年に数回、東京・名古屋・神戸で講座が開催されます。

上級講座を受ける前に、社)日本睡眠教育機構が主催する、「睡眠検定」の2級、1級を受験し、合格しておくことがおすすめです。また、社)日本睡眠教育機構が運営するWebサイト「睡眠健康大学」で勉強することも、上級の認定試験に合格するための近道となります。年に一回開催される睡眠健康教育研究会では活動報告や活動研究を行っており、睡眠指導スキルの研鑽が積まれています。

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(社団法人日本睡眠教育機構HPより)

多業種でいかされる、睡眠健康指導士の知識

では、睡眠健康指導士の資格を取っている人とはどういう方々なのでしょう? 社)日本睡眠教育機構のWebサイトによると、資格取得者は、医師、歯科医、薬剤師、看護師、臨床検査技師、教職員、市町村保健課職員、寝具販売、トレーナー、鍼灸師、整体師、企業人事課、保育士、介護士、塾講師など、多業種で活躍しているようです。また、実生活に役立てたり、将来の仕事に活かしたりすべく、学生さんや主婦の方が資格を取得しているケースもあるようです。

そんな中、約10年前に上級の資格を取得し、ご自身の仕事に生かしつつ、地域社会への貢献も行う睡眠健康指導士の方に、話を伺いました。

寝具店で「快眠カウンセリング」を

明治時代から続く創業129年の老舗寝具店の四代目店主、沢田昌宏さん。沢田さんが睡眠健康指導士の存在を知ったのは、「滋賀医科大学睡眠学講座」で、睡眠学の権威、宮崎総一郎教授と出会ったことから。「宮崎教授に勧められて、まず初級を取得しました。今はないのですが、その後に中級を、そして上級を2009年に取得しました。また、それと平行して、睡眠環境学会の睡眠環境コーディネーターの認定も受けています」(沢田さん)。

沢田さんは、睡眠健康指導士として得た睡眠に関する知識を、「快眠カウンセリング」という形でアウトプット。眠りで悩む人たちのためにカウンセリングを行っています。

睡眠の大切さを子どもたちにも

「お店が寝具屋のため、自分に適した快眠できる寝具の選び方を相談されることが多いのですが、その方の生活習慣や体質なども伺い、お部屋の環境なども含めて総合的にアドバイスをさせていただいています」とのこと。睡眠健康指導士になったことで、お客様により的確な商品をおすすめするために、講座で得た知識が役立ったことはもちろんですが、睡眠の大切さを人々に伝えていくという、あらたな活動のフィールドも生まれたとのこと。

「学校などから依頼されて、子どもたち相手に睡眠の大切さを伝える機会にも恵まれました。本業とは切り離して、純粋に睡眠の話を聞いてもらえるのはうれしいですね」と沢田さん。地域社会に向けて、人々の健康に寄与する活動の場がますます増えていきそうです。

どんな人にとっても、睡眠は生きていく上で必要不可欠なもの。様々な職種で、正しい睡眠の知識がいかされる場面が想定できます。睡眠健康指導士を目指すなら、まずは、自宅で受けられる睡眠検定を受けてみてはいかがでしょうか? テキストとなる「睡眠学入門ハンドブック」「医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック」(全日本病院出版会)は、社)日本睡眠教育機構のWebサイトからも購入ができます。

取材・文/仲尾匡代

【取材協力】 社団法人 日本睡眠教育機構 https://jses.me/

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