枕などの寝具によくある「低反発、高反発」。あなたはどっち?
COLUMN

枕などの寝具でよく見かける「低反発」「高反発」。「聞いたことはあるけれど、性能がよくわからない」という人が多いのでは? その違いについて、深掘りします!
衝撃吸収性や硬さに違いが
「低反発」「高反発」で代表的な寝具は枕です。メリット・デメリットを探りながら、「低反発」「高反発」の違いを知っておきましょう。
「低反発」の特徴
素材は反発力の低いウレタンが主流です。表面は柔らかくて、身体を乗せると沈み込んで受け取る衝撃吸収性が抜群。重たい部分ほど沈み込むので、身体の一部分へかかる負担が減って体圧を分散できることも大きな特徴です。ただし、身体を支える力が弱いので、寝返りしにくい、寝姿勢が崩れやすい、へたりやすいといった面も。通気性が低く蒸れやすいことも課題です。
枕でよく見る低反発。オーダーメイドのようなフィット感
低反発枕のメリット
頭を枕に乗せると、頭の形にぐんぐん沈み込んでいき、オーダーメイドのような抜群のフィット感があります。あお向け、横向きなど、どの姿勢にも枕が頭の形に合わせて変化し受け止めてくれるうえ、頭の重さが均等に分散されるので、楽な姿勢で安眠できます。
低反発枕のデメリット
通気性が悪いので、梅雨や夏の時期には枕元がジメジメしがちです。特に頭は汗をかきやすいので、暑苦しくて寝心地が悪く感じるかもしれません。
「高反発」の特徴
天然ゴムを使用してつくられるラテックスを中心とした、弾力の強い素材が使われます。表面は硬めで身体をしっかり支えます。身体が沈み込まないため、寝返りがしやすい、寝姿勢が崩れにくい、へたりにくいといったよさがあります。ただし、「使い心地が硬くて身体に合わない」と感じる人も。
高反発枕のメリット
高い反発力があり、頭が枕に沈み込みすぎることなく、頭や首をしっかり支えます。左右に寝姿勢を変えても、反発力で自然な寝返りをサポートするため、血流がよくなり首や肩こり解消に役立ちます。程よく硬いため、重い頭が毎日乗ってもへたりにくく、耐久性が高いと言われています。
高反発枕のデメリット
低反発枕に比べるとフィット感は劣ります。使い始めのころは、「硬くて合わないのでは」と違和感があるかもしれませんが、2~3日使うと慣れてくるでしょう。また、通常の枕よりも価格が高めで商品数が少ないです。
寝具を選ぶとき「低反発」「高反発」を基準にしても
「低反発」「高反発」の特徴を知ったうえで、枕を選ぶときは、なるべくショールームへ足を運びましょう。実際に試してみると、「柔らかい枕を使っていたけれど、硬い枕も気持ちいい」「硬いより、柔らかい枕は身体が楽」といった発見があり、自分が「低反発」「高反発」のどちら派なのかわかりやすくなります。
「低反発」「高反発」の寝具は、枕のほかにもマットレスなどで採用されています。寝具を選ぶときは、「低反発」「高反発」を新しい基準にすると、寝具との出会いが広がるのではないでしょうか。
参考文献:
・睡眠快眠.net「低反発枕の正しい使い方」
https://www.suimin-kaimin.net/suiminnyougosyu/低反発枕/
・みんなの睡眠.com「マットレスの低反発と高反発のメリデメ!違いや選び方と睡眠への影響」
http://みんなの睡眠.com/マットレス低反発高反発メリデメ違い選び方睡眠/
・カラダmag「低反発と高反発の違いを学んで、自分に合った寝具を選ぼう!」
http://karadamag.com/post-1455/
関連するキーワード

内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
※記事内の写真・文章・価格・人物などは記事の更新日時点での情報となります。
現在の情報と異なる場合もございますので、ご了承ください。
大塚家具のLINE公式アカウント!
続けて読みたい!あなたにオススメの記事