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妊娠したら不安で眠れない。出産を待つ妊婦さんにおくる助産師さんのアドバイス

妊娠してからは、これから迎える出産や育児の不安からなかなか眠れないという妊婦さんもいらっしゃるようです。そんな不安な気持ちとどう向き合って夜を過ごすか、どんな気持ちで赤ちゃんを迎えたらよいか「とよなが母乳育児相談室」の豊永美保先生にお話をうかがいました。

──妊娠中、悩みや不安があってもパートナーが多忙だったり、身近に家族がいない方もいらっしゃると思います。そんなときはどう対処したらよいでしょう?

地域の保健センターや、病院でおこなっている母親学級や両親学級などを活用しましょう。助産師や保健師からのさまざまな講義もあり、クラスの終了前後で質問もできます。保健師・助産師とは、産後も関わることが多いので、顔が分かっていると電話での相談もしやすくなると思います。

また、同じ悩みや不安を抱えた妊婦さんとの繋がりも大きなメリット。話をすることによって悩みの解決方法が見つかるなど、気持ちが楽になることもあると思います。

──妊娠中に不安を感じて眠れない症状には、適度に体を動かすことも効果的なのでしょうか?

出産やその後の子育てをする上で、体を動かして体力をつけておくことは大きな自信に繋がりますし、程よい疲れは睡眠にとってもよいことだと思います。ただし、お母さんの心地よさも大事なので、「やらなきゃ」と無理はせず、自分で適度と思える運動や、散歩をしたり、家事をするのが好きな方は拭き掃除などをするだけでも良いです。

また、お腹が張りやすい方や、切迫流・早産で内服をされている方はお医者さんとよく相談して下さいね。

妊娠中の眠れない夜。不安が募るときには

──夜、眠れないと余計に不安が募る場合もあるかと思います。そんなとき、どう考えて過ごしたらよいでしょう?

「寝付けない」を回避するために…。まずは早寝早起き、朝は早く起きて、朝日をしっかり浴びることが大切。ほかには、こんな対策もあります。

・長くなりすぎないよう、昼寝は16時位までに
・ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
・スマホは、就寝1時間前に終える
・ベッドや布団周りの環境を整える(肌触りのよいシーツや寝心地のよい枕・クッションなど、好みのアロマを利用する)

それでも眠れないときは…諦めてのんびり過ごすもアリ! いつもキチンと睡眠をとっていれば、たまに眠れなくても大丈夫。ゆっくり本を読んでみたり、ハーブティーを飲んだりとリラックスして過ごしましょう。

赤ちゃんが産まれると、お母さんは24時間大忙し。夜中も頻回に授乳で起きます。妊娠中に眠れない、夜中にチョコチョコ起きてしまうのは、「お母さんになるための準備」と前向きに考えてみるのもよいと思います。

──おすすめの運動法などがあれば教えてください。

マタニティヨガはおすすめです。体だけでなくココロもほぐれて、リラックス効果が高いと思います。また、操体法も体の歪みをとってバランスのよい体にするので、お産もスムーズになります。操体法に関してはトコちゃんベルトの開発者である渡辺信子先生の「骨盤メンテ」に詳しく掲載されています。

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もうすぐやってくる出産・育児の不安への対処法

──妊娠後期には、控えている出産に対して不安を感じるという方もいらっしゃると思います。どんなふうに捉えたらよいのでしょうか?

出産に対する不安の多くは、これからどんなことが起きるのか、どれくらい痛いのかと、経験したことのない体験に対する先の見えない不安だったりします。両親学級などでお産の話を聞いたり、本を読んだり。出産に関する知識を持つことで不安はいくらか軽減できると思います。

漠然とした不安に対しては「何が不安なのか?」具体的に書き出してみるのもよいでしょう。それによって対策が立てられますし、キチンと対処できると自信になり「やるべきことはやったから大丈夫!」と思えるようになるでしょう。

ただしネットなどでいろいろ調べすぎるのは混乱のもとになり、かえって逆効果となりますのでやめましょう。

──育児がきちんとこなせるか不安という方には、どんな風に対処したらよいのでしょうか?

赤ちゃんとどんな風に過ごしたいかをイメージして、足りない部分を考えてみるとよいと思います。育児がキチンとこなせないと思うのはどんな理由からなのか。授乳が上手くいくのか、家事と育児の両立ができるか、赤ちゃんのお世話が上手くできるか心配なのか。

具体的な理由が出たら、おっぱいケアをしたり、簡単に作れる料理のレパートリーを増やしておく、育児書などで赤ちゃんのお世話について勉強してみる、といった対策をしていけると良いと思います。

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きっと心強くなる!豊永先生からのアドバイス

──これから出産・育児を控える妊婦さんに向け、豊永先生のご経験からなにかアドバイスがあれば教えてください。

出産はお母さんにとって大変な大仕事です。でも、赤ちゃんにとっても同じことが言えます。苦しいときも一緒に頑張っている赤ちゃんがいることを忘れないでください。そして、一生懸命生まれてきてくれた赤ちゃんを家族みんなで温かく迎えてあげてください。

産まれてきてからは、台風の目のようにパパとママを翻弄するかもしれません。でも、赤ちゃんの笑顔や寝顔に疲れも吹き飛ぶことと思います。それでも辛いな、と思うときは、どうかパパ、ママだけで頑張りすぎず、私たち助産師にも声をかけて下さい。助産師はいつも皆さんの側に寄り添い、一緒に赤ちゃんの成長を見守りたいと思っています。

妊娠中の不安について話をおうかがいしました。母親学級の利用、身体へのアプローチ、不安の具体化とさまざまな対処法があるようですね。助産師さんならではの心強いアドバイス、不安に感じるときはぜひ思い出してください。

「とよなが母乳育児相談室」
豊永美保先生
助産師であり、訪問指導員・両親学校講師を務める。母乳ケアを学び、平成21年に川崎市麻生区にて「とよなが母乳育児相談室」を開業。妊婦さんを対象とした骨盤ケアなど妊娠中からのアプローチを目指す。https://tocokikaku.com/column/column.php?CLM_NO=260

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