春に眠いのはなぜ? 5分でできる眠気対策
COLUMN

「春眠暁を覚えず」という言葉のように、春はなんとなく眠い季節という印象がありませんか? その感覚は、正解のようです。特に冬から春に変わる時期には、眠くなる要因がたくさんあると言われています。さて、春先の睡魔の理由とは? 簡単な眠気対策法もチェックしてみてください。
春に眠いのは、季節のせいだから仕方がない!?
長かった冬がようやく明けて、ポカポカとした日だまりの中でウトウト。そんな春の眠気は、体内時計のリズムが引き起こすものだと言われています。
冬から春に移り変わるときには、日照時間が長くなっていきます。そして、夕方になっても明るい光を脳が感知すると、睡眠ホルモンと呼ばれる『メラトニン』の量が減ってしまうそうです。結果、夜の眠りが浅くなって、朝起きたときもなんだか寝た気がしないということに。日中も頭がボーッとして、眠くなってしまいがちです。
また、寒い冬の間、私たちは体温を保持しようと筋肉を緊張させ、末梢血管を収縮させて、防御モードになっています。一方、春になって気温が高くなってポカポカ陽気に包まれると、リラックスモードに切り替わるそうです。春の心地よい陽気のなかリラックスしていると、脳内に『エンドロフィン』という快感をもたらすホルモンが分泌され、気持ちよくなってついウトウトということも。
さらに、春は悩ましい花粉の季節。花粉症による鼻づまりは、横になったときにひどくなる場合も多く、眠りにくくなることに。花粉症は、実は睡眠にとっても大敵だと言われています。
このように冬から春にかけての季節の変わり目には、とにかく眠いと感じている人が多くなっています。春=眠い季節と割り切って、眠気に打ち勝つ方法を用意しておくのが賢明かもしれませんね。
午後の目覚めのアロマで、春の眠気対策
春は眠い季節だと知っていれば、仕事中や勉強中にも眠くなることを想定して対策ができるはず。そんな対策法の1つとしてアロマオイルの香りを活用して、リフレッシュしてみてはいかがでしょう。
春の眠気には、スーッとするミント系や柑橘系のアロマオイルがおすすめです。
●ペパーミント
脳を覚醒させる働きが期待できます。ティッシュに数滴たらして、デスクまわりに置いたり、胸ポケットにしのばせたり、仕事や勉強中のウトウト防止にもってこいです。
●レモン/グレープフルーツ
柑橘系のアロマオイルは、活動的になりたいときにぴったり。春の朝、起きた時に眠いなと感じたら、ティッシュに数滴たらしてベッドサイドで深呼吸してみてはいかがでしょう。
また、花粉症の方なら鼻づまりをケアして、ぐっすり眠って眠気対策することも大切です。
●ユーカリラディアータ
鼻づまりの方におすすめのアロマオイル。ティッシュに数滴たらして、片方の鼻を指で押さえて、片方ずつゆっくりと呼吸してみてください。マスクに1敵だけたらして使うのもおすすめです。
耳をギュ〜ッと引っぱって、眠気を吹き飛ばす!
朝、眠くて起きられないときや、日中に眠くなったときに試していただきたいのが、耳たぶをギュ〜ッと引っぱる方法。ツボが密集している耳たぶを引っぱると、脳が刺激されて、目も覚めると言われています。耳たぶだけでなく、耳の上や横もグイッと引っぱって刺激するのもおすすめです。
また、定番ですが、カフェインの入ったコーヒーなどを飲むのも一つの手。もしも大事なミーティングや試験があるなら、30分前にカフェインをとるのがポイントです。カフェインは30分くらいで効果があらわれると言われています。
玉露はコーヒーよりもカフェインが多く含まれていると言われているので、春のおやつは和菓子とともに玉露を飲むのもおすすめ。ただし、カフェインには利尿作用もあるそうなので、大事な会議前の摂りすぎにはご注意ください!
【参考文献】
『睡眠メソッド100』(かんき出版)
『お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術』(角川新書)
『医師がすすめる「アロマセラピー」決定版』(マキノ出版)
文/武田明子

武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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