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妊娠中の眠れない問題 原因&対策を徹底リサーチ

妊娠中、初期・後期に眠れない原因

妊娠中は眠くて仕方がないという声もある一方で、眠れない…と悩む声も耳にします。
娠初期に眠れないとき、身体にはどんな変化が起きているのでしょうか?その原因と対策について、神戸市立医療センター中央市民病院の産婦人科の前田裕斗先生にお話を伺いました。

妊娠初期には非妊娠時と比べて、血中でプロゲステロンという女性ホルモンの濃度がグンと上がります。プロゲステロンは妊娠維持に必要なホルモンですが、気分の浮き沈みや尿道の筋肉を緩める作用があります。そのため悪夢を見る、尿意から起きることで眠れない、眠りが浅くなるといった現象に悩む人もいるようです。

また、プロゲステロンは疲労感や日中の眠気を引き起こすこともあるため、必要以上に昼間に寝てしまい、夜間寝つきが悪くなってしまうケースもあります。

─妊娠中、特に後期に眠れない症状を感じる方は、どんな身体の変化や原因が考えられるのでしょうか?

最も多い原因は、子宮が大きくなることによる圧迫感でしょう。妊娠中期までに横になって眠る習慣をつけられていない方はかなり苦しむかもしれません。その他に夜間頻尿や胸焼け、足の攣り、むずむず足症候群が起こりやすいのもこの時期です。

不安は期待の裏返し うまく解決すれば希望につながる

─身体からくる原因のほかに、出産や子育てに対する不安といった、精神的な要因が考えられる場合はどのように対処したらよいのでしょうか?

人間ですから、考えないようにするという根性論では難しいでしょう。解決策は人それぞれですが、枕元にメモと紙を置いておいて、思いついた不安を書き出す人もいます。書き出した不安はパートナーや医師、看護師に相談しましょう。

不安は期待の裏返しです。何も期待がなければ不安もない。うまく解決すれば自分にとっての希望になることもあります。また、不安でどうしても眠れない時はいっそのこと起きて、20~30分ほど自分の集中できることをやる手もあります。なーに、短時間夜更かししたくらいでは赤ちゃんは強いので参ったりしませんよ。ただし、癖にならないように注意してくださいね。

─眠れない、寝つきが悪い妊婦さんのために日中に行うとよいことはありますか?

基本的には、妊娠していないときと同じです。計画的に短時間昼寝をとることで日中の寝すぎを防ぐことと、適度な運動を行うことです。ただし、中期に入ってからが無難でしょう。

─反対に、避けたほうがよいことはありますか?

・カフェインを摂取すること
・昼寝をとりすぎること
・運動を睡眠直前、2~3時間前より後に行うこと

また、夜にこってりしたものを食べすぎると胸焼けをもたらしますし、夜に水分を摂りすぎると頻尿になります。昼間に水分を摂り、夜はやや控えめにしましょう。

─積極的に摂るとよい飲み物や食べ物はありますか?

これを食べれば快眠!というものはありませんが、やはりバランスのとれた食事が一番です。悪阻があるうちは難しいですが、野菜やたんぱく質を中心に、バランス良い食事を心がけましょう。飲み物については、カフェインを含むものは避け、リラックスできるものを飲みましょう。

お昼寝との付き合い方

─お昼寝ができる場合は、した方がよい、なるべく避けたほうがよいなどアドバイスがあれば教えてください。

20~30分の昼寝は適度に眠気を解消し、快眠にいい影響をもたらしますが、あまりに長く昼寝をとると夜間眠れなくなることがあります。妊娠中に増えるプロゲステロンの影響や、夜間眠れない分日中眠くなることも多いですが、20~30分程度の計画的な昼寝をとることで眠気を解消し、夜間の快眠へつなげましょう。

─妊婦さんは薬が服用できないために、眠れない、熟睡できないといった悩みが続くと深刻化してしまう可能性もあるのではないかと思います。受診すべき身体のサインや、目安となる睡眠時間はありますか?

どんな形であっても、眠れないことで日中の生活に支障が出るようならばそれは危険なサインです。薬は必ずしも内服できないわけではありません。お母さんが参ってしまうと赤ちゃんも参ってしまいますから、本当に眠れない時は必ず医師や看護師に相談してください。

─アロマオイルやハーブティなどを取り入れることも効果的でしょうか?

香りや温まることでリラックスすることができれば、快眠につながる可能性があります。人によりますが、効果を見込めることも多いでしょう。

受診した場合に受けられる治療とは

─眠れない、熟睡できないといった悩みで受診した場合、どのような診察や治療を受けられるのでしょうか?

一般的な産婦人科でも“寝つきが悪いのか”、“途中で起きることはないか”、“寝ても眠気が残るのか”といったパターンからある程度の原因を推測し、生活習慣の指導を受けることができます。大きくなった子宮の圧迫、頻尿、むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群など、特定の原因が予想される場合はそれぞれの専門家へ紹介することもできます。

本格的な不眠の方は、日本でも盛んになってきた睡眠医学の専門医へ受診されるのがよいでしょう。より詳細な問診やセルフチェックの方法、客観的な睡眠のパターンについての評価から適切な治療が受けられるはずです。

妊娠中の眠れない、熟睡できないというお悩み。「赤ちゃんは強いから」という先生の言葉が印象的です。あまりに不眠が続く場合は、無理をせず、専門家へのご相談を。

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