日中眠くなる・・そんな時の解決法は?午後の集中力をアップする睡眠法
COLUMN

「昼食後に眠くて作業が進まない」「大事な会議なのに眠くて頭が働かない」。きっと誰もが経験していることですよね。実は午後に眠くなるのは、体内時計のリズムによるもの。ある程度は仕方がないそうです。では、日中眠くなるのを解消して午後の集中力をアップする方法とは?
昼食後に眠くなるのは、満腹だからじゃない!?
日中眠くなるケースはいろいろありますが、特に昼食後に感じることが多いのではないでしょうか。ランチを食べて満腹になって、血液が胃に集中すると眠くなるといった話も聞きますが、ちょっと違うようです。
実は、この日中でも特に昼食後の14時くらいに眠くなるのは、体内時計が調整しているリズムによるもの。一般的に、一日の中で体温が一番高くなるのは夕方ですが、その前の14〜15時頃は自然と眠くなってしまうと言われています。
大事な会議だと分かっていながら眠くなってしまうのも、頭が働かなくて作業が進まないのも、私たちの体内時計に組み込まれていること。ある程度は仕方がないとは言いつつも、作業効率が上がらず仕事が終わらないと残業も増え、さらに就寝時間も遅くなる悪循環に……。
15分の仮眠で、午後の集中力につながった!
日中眠くなるのをなんとかするために、メンソール系のガムを噛んだり、タブレットを食べたり、身体を動かしたり、つねったり……いろいろな解消法を試している方も多いのではないでしょうか?
太陽の光を浴びたり、パソコンやスマホなどのブルーライトを浴びたりするのも、眠気対策には効果的だと言われています。そして、日中眠くなるときの対策として、一番おすすめなのは、仮眠。睡眠不足の人はもちろんそうでない人も、頭も身体もリフレッシュする効果が期待できると言われています。
ある高校では、昼休みに15分の『午睡』をとる取り組みをスタートしたそうです。BGMはモーツァルト。基本的には、教室の机に伏せて寝ているそうです。午睡の効果をアンケート調査したところ、特に週に3回以上午睡をしている学生の多くに、午後の強い眠気が改善したり、授業の集中力が向上したりといった効果が見られたとのこと。
また、別の調査結果では、夜の睡眠が不足している場合でも、昼休みに15分の仮眠をとることで、午後のパフォーマンス低下を防ぐことができたという報告もあるそうです。
日中眠くなるときの解消法……最大の難関は周りの理解!?
午後のどうしようもない眠気を解消するためには、仮眠が一番。ただし、長くなりすぎると逆に頭がボーっとしたり、夜の眠りに影響を与えてしまうので、正午から15時までの時間帯に、15〜20分間を目安にとるのがベスト。
眠る前にコーヒーなどのカフェイン飲料を飲んでおくと、ちょうど目覚めるタイミングで効果があらわれるのでスッキリと目覚めやすくなります。
最近はオフィスに仮眠室を設けるなど、積極的に仮眠をとることで生産性をアップしようという企業も。一方で、午後のオフィスで机に伏して眠っていたら「サボっている」「やる気がない」と思われるような環境なら、まずは周りに午睡のメリットの認知を広げるのが先決かもしれません。
日中眠くなる体内時計のリズムについてや、仮眠によるパフォーマンスアップのデータなどをさりげなく伝えるのも手。午後の仮眠の大切さが、もっと多くの人に知ってもらえますように!
【参考文献】
『睡眠メソッド100』(かんき出版)
『快眠のための朝の習慣・夜の習慣』(だいわ文庫)
『「睡眠力」を上げる方法』(永岡書店)
『仕事力が上がる睡眠の超技法』(祥伝社)
文/武田明子

武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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