どうしても昼間眠いときに、すぐできる対策とは
COLUMN

絶対に眠れない重要な会議や、勉強をしなければいけないときに限って、なぜか眠くなってしまう。そんな昼間の眠いときに、すぐにできる対策をお伝えします。眠気を覚ます動作は、実は眠気を感じると無意識にでる「あくび」が鍵を握っていました。あくびには、脳を覚醒させる作用があります。あくびのメカニズムを説明し、昼間眠いときにスッキリと目覚められるような対策をお伝えします。
脳を覚醒する作用が
あくびは、身体を睡眠から覚醒に誘導する作用があります。例えば、漫画でよく見かける朝のあくびのシーンは、身体を目覚めさせるサインになっています。反対に、夜のあくびは、眠いときに目を覚まそうと頑張っている状態と言えます。赤ちゃんがよくあくびをするのは、常に睡眠と覚醒の境界にいるからという説もあります。
緊張を緩める効果も
その他にも、注意をしなければいけないと意識しているときにあくびは出ます。例えば、夜の運転中や重要な会議中にあくびが頻繁に出た経験がある方は多いのではないでしょうか。脳内が低酸素かつ虚血状態になったときに、警告反応としてあくびは出ます。あくびは、注意水準や覚醒レベルを上げるための役割を担っているのです。
もう一つ、あくびは意外な局面で力を発揮します。それは、ストレスを感じて過度に緊張したときです。あくびをすることで、肺が広がり筋肉の緊張も緩むため、ストレスを緩和する効果があります。
昼間眠いときにすぐできる対策
あくびは、頭と身体を目覚めさせ、ストレスを緩和してくれる重要な役割があることが分かりました。昼間眠いときの対策として、あくびが出そうになったら我慢せずに、思いっきり大きなあくびをするようにしましょう。あくびをすることができないときは、下記の動作を行ってみてください。
・口をポカンと大きく開ける
口を大きく開き咬筋を刺激することで、脳の覚醒を促します。ドライブ中にガムを噛むと眠気予防になるのも、同様に咬筋が刺激されるからです。
・思いっきり息を吐く
最後までしっかりと息を吐くことで深い呼吸ができるようになり、脳に酸素が行き届くようになります。
・腕と足を大きく伸ばす
手足を思いっきり上下に伸ばして、全身で伸びをします。デスクワークで猫背になりがちな胸をしっかりと開き、筋肉の緊張を緩めてくれる動作です。
昼間の眠気は、睡眠不足や疲れが原因になっていることも多いので、充分な睡眠時間をとることも重要です。それでも昼間眠いときは、あくびに近い動作をするように対策をしてみてください。
参考文献:
「スゴイカラダ あなたの健康を保つ驚くべきしくみ」(日経BP社)
「ふまじめな脳 人生を気楽に生きるヒント」(PHPビジネスライブラリー)
「[図解] どんな逆境にもクヨクヨしない心理術」(PHP研究所)
文/姜 奈々

ヨガインストラクター
姜奈々(ジャンナナ)
1987年横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、広告代理店にて営業・マーケティングの経験を積む。自身の腰痛の経験から、リハビリとしてヨガを学び、身体と心のケアの重要性を実感。その後、多くの方にヨガの良さを伝えたいと考え、ヨガインストラクターに転身。
仕事や家事など忙しい現代女性に、心と身体を輝かせるヨガをお伝えするべく、都内を中心に活動中。身体の内側からのケアとして、漢方・薬膳を学び、薬膳ヨガも開催している。
公式HP: https://nanajiang.themedia.jp/
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