自分にあった枕の選び方
COLUMN

寝起きに身体が痛かったり、疲れがとれていないと感じたりすることはありませんか?熟睡感を得られない原因は、もしかすると枕の選び方にあるかもしれません。目覚めたときに、首の痛み、肩こり、腰痛を感じる方は、今の枕が自分に合っているかチェックしてみましょう。
自分に合った枕を使えていますか?
枕の役割は、寝ている間の姿勢を適切に保ってくれるもの。適切な枕を使うと、日中に酷使した筋肉や神経の緊張を休めてくれます。頭の重さをしっかりと支えてくれる枕が見つかると、身体も心もストレスなく眠れるようになります。
まずは、今の枕が自分に合っているか確認してみましょう。朝起きたときに、枕の状態が下記のようになっていませんか。
・自分の頭が枕から落ちている
・枕に頭の跡がクッキリとついている
・枕の下に手を入れている
・枕がずれている
一つでも心当たりがある方は、枕の選び方を見直してみましょう。
枕の選び方で最も重要なポイントは●●
今日では睡眠への注目が高まり、羽毛、そばがら、パイプ、低反発のウレタン素材などさまざまな種類の枕が売場に並んでいます。どの枕を選んだらよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。自分に合った枕を選ぶときに、一番こだわりたいポイントは「高さ」です。
人間の頭の重さは、体重の約10%と言われています。つまり、体重が60kgの方は約6kgの重さの頭を支えていることになります。そのため、重い頭をストレスなく支えてくれる高さの枕を選ぶことが重要になります。例えば、高すぎる枕で寝ていると、頸椎の自然なカーブが保てなくなり、頭の重さを支えるために首周りの筋肉が強張ってしまいます。頸椎のカーブを無理なくサポートしてくれる高さの枕を見つけましょう。
また、枕の素材が変わると、同じ高さでも息苦しさの感じ方が異なることがあります。まずはお気に入りの素材を見つけた上で、最適な高さを見つけましょう。
横向きの状態でも枕の高さをチェック
快眠のための枕の選び方で、もう一つこだわりたいポイントは、寝返りがしやすいかどうか。人は一晩に20〜30回寝返りをします。そのため、横を向いたときも頭の重さが、首の骨、背骨、腰椎に負担がかからないように支えられることが重要となります。横向きになり、みけん、鼻、あご、胸の中心が一直線になるのが理想の枕の高さです。そのためには、枕の高さを数ミリ単位で調整してもらう必要があります。オーダーメイドの枕なども活用し、自分にぴったりの高さを見つけましょう。
寝ている間に健康になる枕を
睡眠中の姿勢で身体に負担がかかると、睡眠の質が低下してしまいます。自分にあった枕の選び方が分かると、無駄な力を一切使わないようになり、骨・関節・筋肉の緊張が無くなります。枕を変えるだけで、肩こり・腰痛・手足のしびれなど睡眠中の不快な症状が改善されることも。心身ともにリラックスした状態で眠るために、上向き・横向きのどちらでもぴったりの高さの枕を見つけましょう。
参考文献:
「枕の高さ変化が呼吸機能に及ぼす影響」(日本生理人類学会誌Vol.4,No.1,1999年2月) 『枕を変えると健康になる 「手づくり枕」で頭痛、肩こり、不眠は治る』(あさ出版)
「バスタオル快眠法 枕いらずの睡眠改善」(impress QuickBooks)
文/姜 奈々
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ヨガインストラクター
姜奈々(ジャンナナ)
1987年横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、広告代理店にて営業・マーケティングの経験を積む。自身の腰痛の経験から、リハビリとしてヨガを学び、身体と心のケアの重要性を実感。その後、多くの方にヨガの良さを伝えたいと考え、ヨガインストラクターに転身。
仕事や家事など忙しい現代女性に、心と身体を輝かせるヨガをお伝えするべく、都内を中心に活動中。身体の内側からのケアとして、漢方・薬膳を学び、薬膳ヨガも開催している。
公式HP: https://nanajiang.themedia.jp/
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