肩こりの原因には寝姿勢も関係している!? 睡眠時と活動時の対策
COLUMN

肩こりといえば、長時間パソコンを使っていたり、同じ姿勢を取り続けたりしていたときに感じることが多いものです。しかし、その肩こりの原因が、夜、寝ているときの姿勢に関係しているケースもあると言われています。
そこで今回は、肩こりの原因となる寝姿勢とその改善方法、そして日中、活動しているときの肩こりの対策をご紹介します。
肩こりの原因は寝姿勢にあり?
肩こりの原因は、悪い姿勢や筋力の低下、精神的なストレスが継続することなどにあると言われています。そして最大の原因は首や肩の筋肉疲労だと言われています。
長時間身体を動かさないでいると筋肉の緊張が続いているため、筋肉間の血管を圧迫してしまいます。そして血流が悪くなり、筋肉の中でブドウ糖が不完全燃焼を起こすことで疲労物質の乳酸となってしまいます。これが末梢神経を刺激して肩こりの痛みを発生させると言われています。
そして肩こりは、寝ている間にも起こり得ることだと言われています。整形外科医の山田朱織先生は、正しい睡眠姿勢で眠ることができないと肩こりなどの原因にもなり得ると述べています。そもそも睡眠は疲労した身体を休めて翌日までに回復するために欠かせないことだといいます。その睡眠中の姿勢が原因で肩こりになるというのは避けたいものです。
肩こりしにくい寝姿勢とは?
もしかしたら自分の肩こりの原因は、寝姿勢にあるのかもしれません。
山田先生によると、よい睡眠姿勢の条件は、2つあるといいます。
一つは、骨や筋肉、関節がリラックスできる寝姿勢です。そしてもう一つは、寝返りが自在に打てる寝姿勢です。
横になることで頭の重みから解放されて骨や筋肉、関節がリラックスできますが、そのリラックスを妨げないことが第一条件です。上向きでも横向きでもリラックスを妨げない寝姿勢になっているか確認してみましょう。
また、基本的に寝ている間、血液やリンパ液などの体液を滞らせないようにすることも大切だといいます。滞らせないことで、身体の各機能がうまく働くためです。そのためには、寝返りを打ちやすいようにすることが重要だといいます。
寝がえりをうまく打つためには、まくらがポイントになります。それは、上向きでも、横向きでも無理のない高さのまくらです。
ちょうどいいまくらかどうかを自分で判断するためには、朝起きたときにまくらがドーナツ型にへこんでいたり、ずれていたり、頭から落ちていたりしていないかどうかが指標になるといいます。もし合っていないとわかったら、自分の最も合うまくらの高さを見つけてみましょう。
日中の肩こり対策
前述の通り、肩こりの原因は筋肉を長時間緊張させ続けていることです。よって基本的な対策は、身体を適度に動かすことにあります。筋肉が伸縮し、筋肉周辺の血行がよくなることで乳酸が流れ、こりの改善が期待できます。
日中の肩こり対策は、次の3つのポイントを意識して実践しましょう。それは、毎日適度に身体を動かすこと、パソコン作業中なども正しい姿勢を意識して保ち、適度に休息をとること。そしてストレスにうまく対処するために、夜は特別にリラックス時間を設けるなどすることです。そうすれば自然とよい眠りにもつけるでしょう。
まとめ
肩こりの原因は、寝姿勢にもあると言われています。ポイントになるのはまくら。きちんと寝返りが打てているかどうかをチェックしてみてください。もしまくらが合っていないと感じたら、できるだけ早めに見直しをして、肩こりを予防・対策しましょう!
参考文献
・東京工科大学 山田朱織 公開講座「よりよい睡眠のための睡眠姿勢を学ぼう~簡単につくれる枕の実践付き」
http://www.teu.ac.jp/event/extension/021268.html
・『枕を変えると健康になる 「手づくり枕」で頭痛、肩こり、不眠は治る』(あさ出版)
・『名医が図解! 肩こり・首の痛みは解消できる! (2) 首・肩のこり、痛みの原因』(インプレス)
文/石原亜香利

石原亜香利(いしはらあかり)
ライター。主に30~40代のビジネスパーソン向け、美容・健康・ダイエットのジャンルで、多くの記事執筆・取材経験がある。読む人が日常生活の中で、実際に役立てられる企画立案・記事制作を心がけている。
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