寒くて眠れない時期に!身体の芯からポカポカ温まる食材とは

布団に入ると身体が冷たくてなかなか暖まらない、手足が冷えて眠りにつけないなど寒くて眠れない悩みが多い時期になりました。寒くて眠れない原因は、睡眠と体温の関係にありました。睡眠と体温の関係性を明らかにした上で、身体を芯から温めてぐっすりと眠るためにオススメの食材を紹介します。
寒くて眠れない理由は、睡眠と体温の相関関係にあった
身体が冷えると眠りにつきにくいのはどうしてなのでしょうか。その理由は、入眠時の条件として体温が影響を与えていることにあります。実は、身体の深部体温が低下すると、大きな眠気が生じることが明らかにされています。深部体温とは、身体の内部の体温のことで、脳や臓器などの温度を指します。入眠は、急激な深部体温の低下と密接に関係しています。
深部体温を低下させるためには、まず身体を温めることが重要です。身体が温まり血の巡りがよくなると、抹消の血管まで血液が循環し、熱を放射させることができるようになります。熱を放射すると、深部体温が低下し入眠しやすくなるのです。深部体温をあげるためには、入浴・運動などの方法もありますが、今日は「食事」の観点から身体を温めるポイントをお伝えします。
スパイスや辛味のある野菜を
血行をよくし身体を温める食材の代表格として、スパイスや辛味のある野菜が挙げられます。しょうが、ねぎ、にんにくなどの薬味を積極的に活用しましょう。しょうがは粉末もあるので、ジンジャーパウダーを紅茶に入れるなどの工夫で日常生活で気軽に取り入れることができます。
スパイスは、山椒、胡椒、シナモン、とうがらしなどが身体を温める作用があります。ホットミルクにシナモンを入れたものを眠る前に飲むのもよいでしょう。お酒も適量をとることで身体が温まります。
●色の食材を積極的に
寒くて眠れない時期に意識していただきたいその他の食材として、黒色のものが挙げられます。冬の寒さによって衰えた生理活動を維持し、活動が活発になる春に備えるため、腎の働きを助ける食材をとりましょう。腎の働きを助けるのは、生命力・免疫力を高めると言われている黒色の食材です。
<黒色の食材>
黒ごま、黒きくらげ、黒豆、しいたけ、黒糖、黒米などを積極的にとりましょう。
また、春に向けてエネルギーを蓄えるために、気を補う食材もオススメです。
<気を補う食材>
羊肉、牛肉、えび、しいたけ、やまいも、もち米などを意識していただきましょう。羊肉といえば、ジンギスカンが北海道の名産であることからも、昔から身体を温める食べ物として重宝されていたことが分かります。
寒くて眠れない時期は、食事を見直すことで身体を内側から温め、ぐっすりと眠りにつきましょう。
参考文献:
薬膳・漢方検定 公式テキスト(実業之日本社)
小田史郎(2003)「睡眠前の体温変動が入眠に及ぼす影響」,北海道浅井学園大学生涯学習研究所研究紀要『生涯学習研究と実践』第4号
文/姜 奈々
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ヨガインストラクター
姜奈々(ジャンナナ)
1987年横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、広告代理店にて営業・マーケティングの経験を積む。自身の腰痛の経験から、リハビリとしてヨガを学び、身体と心のケアの重要性を実感。その後、多くの方にヨガの良さを伝えたいと考え、ヨガインストラクターに転身。
仕事や家事など忙しい現代女性に、心と身体を輝かせるヨガをお伝えするべく、都内を中心に活動中。身体の内側からのケアとして、漢方・薬膳を学び、薬膳ヨガも開催している。
公式HP: https://nanajiang.themedia.jp/
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