シーツをまた洗濯! でも、子どものおねしょを叱ってはいけない
COLUMN

子どものおねしょは、大人にとって憂鬱なものです。「シーツを洗濯しなくちゃ」と、つい、叱ってしまいそうになりますが、ちょっと待って! おねしょのメカニズムと対策を探ります。
成長段階の子どもは、おしっこの量をコントロールできない
2~5才ぐらいまでは、誰もがおねしょを経験しているものです。なぜ、おねしょをしてしまうのでしょう。主な原因は2つあります。
・子どもはまだ成長段階なので、おしっこの量をコントロールできず、夜のおしっこの量が多いため
・膀胱が小さくて、おしっこをためられないため
シーツを洗濯する手間を省く、家庭でできる対策とは?
おねしょは単なる生理現象で、成長に伴って少しずつ改善されていきます。とはいえ、「またシーツを洗濯しなくちゃ!」と、イライラしてしまうママも多いのではないでしょうか。
そこで、家庭でできる対策を挙げてみました。
■叱らない
「またシーツを洗濯しなくちゃ」と、叱ってしまいそうになるかもしれません。でも、身体の問題なので、子ども自身ではどうにもできないこと。叱っても子どもが傷つくだけでなく、不安感を募らせ、おねしょの改善が遅れることさえあります。
■プレッシャーをかけない
「今日こそは、しないでね」「他の子は、おねしょなんてしないのに」など、プレッシャーをかけると、パパ・ママに不信感を抱くことがあります。
■夜中に起こさない
「夜間にトイレに起こせばよいのでは?」というのは間違いです。睡眠リズムの乱れによって、夜間の尿量を調整する抗利尿ホルモンの分泌が減り、おねしょが悪化することも。成長期に十分な睡眠がとれない点でも、好ましくありません。
■防水シーツを敷く
布団の上に、防水シーツを敷いて寝ることも賢い方法です。通常のシーツを洗濯する手間が省け、親の負担が減ります。
■おむつを利用する
「おむつは卒業したのだから」などと思わず、利用しましょう。おねしょをして「パジャマやシーツを汚しちゃった」などと、子どもが負担に思うことが減るうえ、紙製であれば洗濯も不要に。ただし、おむつに戻ることが子どもの自尊心を傷つけることもあるので、無理強いすることは避けます。
「大丈夫だよ」と笑顔で接してあげて
パパ・ママは、「子どもは無意識でしてしまっている」ことを理解し、やさしく「大丈夫だよ」と笑顔で言ってあげられるといいですね。「おねしょはいつか終わるもの」と、親が大らかに構えていると、子どもも不安感が消え、改善への近道となります。おねしょをしなかった日は、たくさんほめてあげることも忘れないでください。
ただし、おねしょが小学生になっても続く場合は、「夜尿症」という病気の可能性があるので、小児科を受診することを検討しましょう。
参考文献
・もり小児科クリニック「夜尿症のページ」
http://www.mori-pediatric-clinic.jp/ones.html
・マイナビウーマン子育て「【医師監修】なかなか治らない夜尿症の原因と診断方法・治療法とは」
http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1421
・おやこCAN 「子育て医療コラム」
http://www.oyakocan.jp/hospital_24.html
・助産師の子育て術「子どものおねしょにはコレ!おすすめの対策グッズ7つ」https://midwife-maizo.com/kodomo-trouble/ikuji2106/
文/内藤綾子
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内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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